技監
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
技監(ぎかん)は、中央省庁・自治体や民間企業における技術的な事項を統括する役職のことある。
目次 |
[編集] 具体例
[編集] 国土交通省
国土交通省の技監(Vice-Minister for Engineering Affairs, Ministry of Land, Infrastructure and Transport)は、土木行政職技官の次官級ポストで、事務次官に次ぐナンバー2であり、技術官僚の最高官職である。いわゆる省名審議官と同様に、国土交通省設置法で規定される「特別な職」である。
さらに、技監から事務次官に就任する場合もあるが、旧建設省出身の事務官・旧運輸省出身の事務官との3者間でそれぞれ1年ずつ交互で就くため、巡り合わせによっては就任できないことがある(ここでの「事務」とは「政務」に対する事務であり、事務次官が技官であっても矛盾しない)。現時点で就任できるのは、河川局長もしくは道路局長を歴任した者のみである。
[編集] 特許庁
特許庁の特許技監(Deputy Commissioner of Japan Patent Office)は、特許庁長官に次ぐ2番目のポストで、局長級のスタッフ職である。特許技監は特許庁の技官の就ける最高のポストである。
[編集] 東京都
東京都では、土木職が就く副知事に準ずるポストである東京都技監は、土木職の局長ポストである都市整備局長・建設局長・水道局長・下水道局長と兼務することが多い。また、財務局、都市整備局、福祉保健局、港湾局、交通局、下水道局にも局長に次ぐポストとして技監がある。
[編集] その他の自治体
県や市町村でも、部長級・次長級のスタッフ職として技監を置いているところがある。土木技師だけでなく建築、医師、農業、林業など分野は幅広い。または、技監とは呼ばず「技幹」と称する自治体もいくつかある。