廣田神社
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
廣田神社(ひろたじんじゃ)とは、兵庫県西宮市にある神社。旧社格は官幣大社(現在は神社本庁の別表神社)。中世には二十二社の下八社のひとつとされた。
目次 |
[編集] 起源
(西宮に伝わる伝承より)
古墳時代のことである。 当時の日本を治めていた大和朝廷と、今の朝鮮半島で大きないくさが起きた。 大和朝廷の大王(おおきみ)は九州まで出かけたところで、病気で亡くなってしまい、その妻の神功皇后が朝鮮半島へ軍船を率いて渡った。歴史にいう三韓征伐である。
戦が終わり、平和がやってきたが、神功皇后が留守にしている間に忍熊王(おしくまおう)と言う皇子が、皇后とお腹の中にいる皇子を亡きものにしようと明石で待ち伏せていた。
それを知った神功皇后は、紀淡海峡を抜けて難波の港を目指した。 ところが、もう難波の港は目の前となって、船が嵐のため一歩も進まなくなってしまった。
どうしたことかと案じていると、天照大神のお告げがあった。 「日本の国を守るため、お前たちには私の荒魂(あらたま)がついている。だが、この国にその荒魂は持ちこんではならない。私の荒魂をムコの港の広田にまつり、この国の神々を生田、長田、住吉にまつるのだ。」
神の言いつけ通り、神功皇后は廣田神社、生田神社、長田神社、住吉大社に荒魂を祭ったところ、船は軽やかに動き出し、忍熊王を退治することができた。 以来、朝廷は廣田神社を篤く信仰したと言う。
[編集] 関連項目
[編集] 所在地
〒662-0867 兵庫県西宮市大社町7番7号
[編集] 交通アクセス
- 阪急神戸線 西宮北口駅から阪急バス「甲東園」行きで「広田神社前」下車すぐ
- JR神戸線 西ノ宮駅から阪急バス「甲東園」行きで「広田神社前」下車すぐ
- 阪神本線 西宮駅から阪神バス「山手東廻り」で、「広田神社前停」下車すぐ