広島護国神社
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広島護国神社(ひろしまごこくじんじゃ 正式名「廣島護國神社」)とは、広島県広島市中区にある護国神社である。祭神は第二次世界大戦までの広島県西部出身の英霊のほか、原爆投下によって犠牲になった勤労奉仕中の動員学徒および女子挺身隊等など含め約9万2千柱である。なお当神社は2006年(平成18年)を創建130周年としており、招魂社と改称した時点から勘定しているようである。またそれに伴い施設の拡張工事も行われている。
当神社は広島城本丸の南西部(江戸時代には馬場があった場所)に所在しており、参詣するには広島城に入城することになる。毎年中国地方で最も多くの初詣客が訪れることが有名である。また、地元プロ野球球団・広島東洋カープが必勝祈願のためチームとして参拝することでも知られている。(以前はキャンプインの1月であったが、現在は3月に行われる)
[編集] 概略
- 1868年(明治元年)戊辰戦争に従軍して戦死した広島藩士を祀る「水草神社」として建立
- 1876年(明治8年)、官祭招魂社となる。
- 1901年(明治34年)、官祭広島招魂社と改称
- 1934年(昭和9年)、社殿の老朽化に伴い、西練兵場(現在の広島市民球場付近)の西端に移転。
- 1939年(昭和14年)、広島護国神社と改称
- 1945年(昭和20年)、原爆により完全に破壊される、以後小祠を設けて祭祀を続ける。
- 1956年(昭和31年)、現在地に再移転し、再建される。
- 1993年(平成5年)、今上天皇御大典記念事業として現在の社殿などが建立される。