川畑泰史
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川畑 泰史(かわばた やすし、1967年6月22日 - )は、吉本興業に所属する日本のお笑いタレント。京都府京都市出身。京都府立桃山高等学校卒業。
NSC9期生のAB型。ナインティナインと同期にあたる。特徴は何といっても立方体のような顔つき。現在活動している吉本新喜劇でレギュラー格。よく内場勝則や小籔千豊が出演する時に出ている。自身がバンドを組んでボーカルを務めているだけあって、歌唱力は高い部類。テレビ番組で辻本茂雄が歌った時に後ろでギターを伴奏した事もあった。(新喜劇では辻本との共演はほとんどないので貴重なショットである。) 本当に舞台で北島三郎の「函館の女」を歌った。
ケンドーコバヤシ曰く、「川畑さんの髪型は誰にも不快感を与えない、どんなバイトでも通じる髪型」との事。
[編集] 芸歴
1991年、現・吉本新喜劇プロデューサーの野山雅史に採用され、新喜劇に入団。ちなみにNSC9期生でNSC卒業後、新喜劇に入団したのは川畑とナインティナインの岡村隆史のみだった。
誰もがボケ倒す新喜劇で、ちょい役の場合は同じくボケだが、ストーリーの核の場合は数少ないツッコミ役。客が「それ違うやろ」とイメージしたようなセリフを言ってくれる。そして内場から必ずいじられ、小籔には振り回される。その小籔とコンビで度々出るうちに座長の座を任されるまでになった。不安材料は健康状態。公表通りのサイズには見えない。97年には同じ新喜劇の先輩女優の森内紀世と結婚。また友人とバンド「second stage」(セカンド ステージ)を結成・活動している。
90年代後半から大山英雄とともに「次期座長候補」の座員として期待されていた。しかし大山は東京に活動の拠点を移してしまい、その後も川畑は安尾信乃助や烏川耕一と次期リーダーを目指す。だが今一つインパクトに欠け伸び悩み続けていたが、同時期、新喜劇で凄まじく頭角を現していた小籔千豊とコンビを組むようになり、オトボケキャラの小籔に翻弄される川畑という絶妙のコンビネーションで、川畑・小籔コンビは次期座長候補として一気に頭角を現す。この2人がメインとなり座長ナシの新喜劇を不定期ながら公演し数々の名作を作り出していく傍ら、NGK新喜劇以外にも、うめだ花月の芝居もんやNGKどっかんスペシャルにコンビ出演し、活躍の場を広げていった。
そして2005年3月、「吉本新喜劇・川畑泰史・小籔千豊公演・がんばろっカナ!?キャンペーン」をなんばグランド花月にて開催。まさに吉本新喜劇の歴史に残る大イベントを成功させ、イベント内で川畑小籔の両名は新喜劇の大御所桑原和男から「次代の新喜劇を背負うのにふさわしい人材」とお墨付きをもらう。
結果小籔が2006年2月に座長就任。川畑もそれに続く形で同年9月より不定期ながら仮座長公演を行っており正式な座長就任がファンの間で期待されている。
2005年7月26日、3人目の子供(長女)が誕生した。
[編集] ギャグ
主にツッコミ担当のため、あまり使わないが数は多い。前述のように小籔と出演する場合はツッコミ専門であり、ボケようとしても、小籔に「あんたはせんでええねん」とたしなめられると言うパターンが固定化している。
- 「この○○、駅前で買うて来たんやけど」と、お土産を持ってきたかのように見せかけておいて、「おいしかったですわ~」と言いながら紙袋を丸める。
- (自己紹介で)「みんなからは『川畑泰史』を縮めて(早口で)『かわばたやすし』と呼ばれてます」
(上記2つはいずれもツッコミ役が多い今はほぼ封印状態だが、時々披露することもある)
- (自己紹介で)「私、○○の店長・川畑をしております、渡辺と申します」→「どっちやねん!」
- イジられ
- 「あー知ってます知ってますーテレビ出てはる方でしょ?」→「ご飯がご飯がススム君」
- 上に対する返し「違うわ!」「じゃあ何くん?」「やすし君言うねん」「ああ~、値段が値段がやすし君?」
- 「焼きビーフフン!」
- おかげで「ススム君」のCMに本当に出演したという逸話がある。
- 「あー知ってます知ってますーテレビ出てはる方でしょ?」→「ご飯がご飯がススム君」
- 中田はじめ、烏川耕一らと体格がそっくりなため、3人がもみあいの喧嘩になったときには、共演者に(誰が誰なのかの)区別がつけられず、いじられることもある。
- 中田はじめが殴られたとき、誰かが「おい川畑、大丈夫か」と間違える。川畑が殴られたときは、共演者に助けを求めるが、「お前は誰や」といわれる。
- 鳥川と2人で出たときは、「ザ・たっち」の「ちょっと!ちょっとちょっと!」でいじられた。
- デビューして間もない頃は野村多加子とのギャグが多かった(夫婦役やカップル役で登場することが多かった)。両手で野村と突き合ったあと、野村が倒れ動かなくなる。さすがに川畑が野村を気遣うと、野村がやおら「うそじゃあ~!」と起き上がりざまに蹴りを浴びせる。川畑は何発か蹴られた後、倒れた直後にとどめのエルボードロップを食らう。その後、野村の退場後、「ケガはあらへんかったかー」といいながら退場する。尚、その時の相方役だった野村は、2000年にアメリカ人男性と結婚し退団・引退した。
- 電話を使ったボケ
- ツッコミ:「ちょっと、○○に電話してみ。」
- 川畑:「あ、○○ですか?今どこですか?え、何でそんなところにいはるんすか!?」とやり取りをして、電話を切る。
- ツッコミ:「で、何やて?」川畑「留守番電話でしたわ。」
- ツッコミ:「何でや!!お前誰と喋っとたんや?何でそんなところいうてたやないか?」川畑「いや、電波の届かないところにって…。」
- ツッコミ:「それ機械が言うてんねや!!」
- ガマガエルネタ
- 小籔:「このガマガエルもそう言うていますしそんなにゲロゲロ怒らないでください。」
- 川畑:「ちっと待てー!今、お前どさくさにまぎれて俺のことガマガエルって言ったやろ。」