岩村町
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
|
岩村町(いわむらちょう)は、岐阜県恵那郡にあった町である。2004年10月25日に周辺市町村との合併により恵那市となった。
目次 |
[編集] 地理
岐阜県の南東端部に位置する恵那市の一部の地区である。愛知県・長野県とも近く、美濃三河高原に含まれており平均標高は約500m。夏は涼しいが、冬は乾燥し寒さが厳しい。町域は山に囲まれた盆地を成し、面積の65%は山林である。木曽川の支流である岩村川・富田川が盆地内を北へと流れる。 岩村町は大きく分けて「岩村」、「飯羽」、「富田」の3地区に分かれており、これは岩村町の史的成り立ちにも由来している。
[編集] 隣接していた自治体
[編集] 歴史
鎌倉時代、1185年に加藤景廉が鎌倉幕府より地頭を命ぜられ、岩村城を築城。 安土桃山時代の1573年には城主を亡くし未亡人となっていた妻・修理(しゅり)が女城主を務めていたことがある。戦乱の中、1576年に織田信長の手によって処刑された。 岩村藩と城下は廃藩置県まで三万石の城下町として栄えた。廃藩置県で岩村県が設置されるがその後すぐに岐阜県に編入される。
- 1889年(明治22年)7月1日 町村制施行により恵那郡岩村町、飯羽村、富田村が成立
- 1897年(明治30年)4月1日 飯羽村・富田村が合併し本郷村となる
- 1954年(昭和29年)9月10日 本郷村が岩村町と合併し岩村町となる
- 2004年(平成16年)10月25日 恵那市、恵那郡岩村町・山岡町・明智町・串原村・上矢作町の1市4町1村で合併し恵那市となる。
[編集] 行政
[編集] 歴代町長
- 伊藤謙蔵(1954年10月 - 1978年10月)
- 深萱泰一郎(1978年10月 - 1990年10月)
- 山上哲司(1990年10月 - 2004年10月)
[編集] 産業
商業、工業が中心だが、歴史有る町を活かした観光業に地区を挙げて力を入れている。
[編集] 教育
[編集] 小学校
- 恵那市立岩邑小学校
[編集] 中学校
- 恵那市立岩邑中学校
[編集] 交通
[編集] 鉄道
なお、1906年~1935年には「岩村電気軌道」という路面電車も存在した。
[編集] 道路
[編集] 名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事
- 岩村城址 (松山城、高取城とともに日本三大山城の一つ、H18日本百名城として日本城郭協会から認定される)
- 水資源機構阿木川ダム
- 本町通り重要伝統的建造物群保存地区
- 富田地区の日本一の農村景観
- 石室千体仏
- 岩村神社夏祭り
- 武並神社・八幡神社秋祭り神輿渡御行列
- 巖邑天満宮
[編集] 出身有名人
- 佐藤一斎(儒学者)
- 下田歌子(実践女子学園(うつみ宮土理・真琴つばさ・初風緑・塩沢とき・渡辺美佐子らを輩出)の創始者)
- 三好学([[植物学者,日本の近代植物学の祖と言われ桜と花菖蒲の研究者,天然記念物制度の提唱者]])