岩手県立杜陵高等学校
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岩手県立杜陵高等学校 | |
創立 | 1924年 10月13日 |
設置学科 | 定時制普通科 定時制商業科 通信制普通科 通信制衛生看護科 |
所在地 | 岩手県盛岡市 岩手県奥州市 岩手県宮古市 |
電話番号 | 代表 019-652-1813 単位制直通 019-652-1814 通信制直通 019-652-1123 水沢分室 0197-25-2983 宮古分室 0193-63-7428 |
外部リンク | 公式サイト |
岩手県立杜陵高等学校(いわてけんりつとりょうこうとうがっこう)は、単位制(一般にいう定時制課程)、通信制課程の高等学校。岩手県盛岡市に本校、奥州市と宮古市に通信制の分室がある。男女共学。
岩手県内における定時制通信制教育のセンタースクール。日本放送協会学園高等学校協力校。
日本で初めて、定時制課程に無学年制・単位制を導入(1988年)。午前、午後、夜間に授業を行う三部制を取り入れている。
なお、児童自立支援施設の岩手県立杜陵学園とは関係が無い(余談ではあるが、松本哲也氏は杜陵学園に在籍していた。そのため杜陵つながりで「杜陵高校卒ですよね?」とよく間違われるらしい)。
目次 |
[編集] 校訓
- 熱意
- 誠意
- 創意
[編集] 教育目標
- 自他の人格を敬愛し、個性の伸長を図り、協力と奉仕を尊び豊かな情操の育成に努める。
- 自主自立の精神を涵養し、文化の創造と発展に貢献する態度を育成する。
- 自主的行動能力を育成し、心身ともに健全な人間性の育成に努める。
- 生涯を通じて、学び続ける意欲を持ち、真理を探究する態度を育成する。
- 国際理解を深め、「国際社会」に対応し得る主体的人間性の素質を育成する。
[編集] 沿革
- 1924年 岩手県立図書館の一部を借用して授業開始。
- 1924年 私立学校令により「私立盛岡夜間中学」として創立認可。全国で3番目。
- 1943年 学校設置者を岩手県に移管し「岩手県立盛岡夜間中学校」と校名改称。
- 1943年 「岩手県立杜陵中学校」と改称。
- 1948年 学制改革により「岩手県立杜陵高等学校」と改称。
- 1963年 日本放送協会学園高等学校(NHK学園高等学校)が発足し、その協力校となる。
- 1968年 定時制課程普通科に加え、定時制商業科、通信制普通科を設置(通信制は盛岡第一高等学校からの移設)。
- 1974年 通信制に分室を設け、水沢分室(水沢商業高等学校内)、宮古分室(宮古高等学校内)、福岡分室(福岡高等学校内)を設置。
- 1975年 通信制福岡分室を廃止。
- 1988年 定時制課程に無学年制、単位制を導入。
- 1993年 定時制課程に三部制を導入。
- 2004年 創立80周年を迎える。
[編集] 特徴
- 自由な校風
元々は働きながら学びたい社会人のための学校として設立されたため、他の全日制高校と比べて非常に自由な校風である。服装や頭髪の指定が無いのは勿論、免許取得や原付・自動車等での通学も可能である。当然ながら自由に伴う自己責任が常に要されるのは言うまでも無い。
- 三部制(単位制)
- 1部:8:45~12:45 (1~4校時)
- 2部:10:45~15:20 (3~6校時)
- 3部:17:45~21:10 (9~12校時)
単位制は1・2部を併修することで、1日6時間・3年間での卒業も可能。15:40~17:45は7,8校時とし、その間は部活動や給食(寮生や3部生徒のみ)の時間となっている。
単位制は1年を前期と後期に分けているため、学期ごと(半年ごと)に単位を認定している。そのため3,4月に行われる後期卒業式・前期入学式に加えて、学期の変わり目である9,10月にも前期卒業式・後期入学式がある。また、通信制も平成17年度より二期制を取り入れた。ただし、単位の認定は従来どおり1年ごとであるため、卒業式は3月、入学式は4月のみである。
- 曜日による時間割の違い(通信制)
通信制本校では、たいてい月2~3週の頻度でスクーリングを日曜日、月曜日、水曜日に行っている。月曜日と水曜日は単位制と同じ時間に授業を行うが(1~7校時)、通信制の特徴として生徒の居住地域が広範囲にわたるため、1校時の授業に出席するのが困難な生徒もいる。そのため、日曜日は1校時の始業を10分遅らせ8:55から授業を行い、それに伴って日曜日の時間割と月曜日・水曜日の時間割が少々ずれている。
- 進路状況
様々な生徒が所属し、目標もそれぞれで違うため、一概に言うことはできない。周囲に流されなければ自分の進路を叶えることは可能である。ちなみに書店で売られる高校案内冊子には、卒業生のうち40%程度が留年・未定という記載をされることもある。しかし生徒それぞれに事情があること(入学当初から4ヵ年計画で高校卒業をする、精神的・身体的理由など)を理解しておかなければならない。
- 進学
進学する生徒は比較的少ない。そのため優先的に進路資料を貰える…など、中身の濃い指導も受けられる。また進学校から転入学・編入学して来る生徒もいるため意識は低くなく、進学状況は悪いわけではない。
- 就職
社会情況にも左右される。意欲的な生徒もいる反面、アルバイトをしている生徒が多いことや授業料の低さも作用し、意識が低い生徒も少数ながら存在する。
- プールが無い。
[編集] 学校行事
- 球技大会、大運動会
単位制では球技大会が唯一のスポーツ行事である。通信制の球技大会は本校と協力校のNHK学園からの参加だが、運動会は本校に加えて水沢・宮古両分室、NHK学園からの参加となるため、非常に大規模なものとなる。
- 生活体験発表会(単位制→8月下旬~9月上旬、通信制→7月中旬~下旬)
全国高等学校定時制通信制生徒生活体験発表大会の校内予選を兼ねている。最優秀賞受賞者は県大会へ、準優勝者(入賞者が該当するときもある)やは北海道・東北大会へ進出する。
- 秋休み(9月中旬)
単位制では夏休みのあと授業が再開されて1ヶ月ほどで、再び2週間程度の休み(正しくは秋季自主学習期間)に入る。これは前期終業式の他に、前述した前期卒業式・後期入学式の準備や実施のためである。ちなみに教職員はこれらの作業に追われるため、「生徒は休みで羨ましいなぁ」と嘆くことも少なくない。ちなみに、通信制でも8月下旬から9月上旬に2週にわたって前期試験が行われ、合格認定の手続きなどのためにほぼ9月いっぱいはスクーリングが無い。
- 文化祭(11月頃)
公開文化祭である杜高祭と非公開の文化部発表会が毎年交互に開催される。現行のままでいけば、西暦下1桁が奇数のときは文化部発表会、偶数のときは杜高祭が行われる。平成18年度は杜高祭が催された。
[編集] 部・生徒会活動
毎年全国高等学校定時制通信制体育大会や全国高等学校総合文化祭などへ出場し、優秀な成績を収めている。
文化系の団体で特筆すべき点として、全日制高校も参加する大会で上位入賞を果たしている(活動範囲は部に限らず、有志がチームを作り入賞していることも特徴といえる)。
- 運動部
- 全国高等学校総合体育大会(インターハイ)へ出場することは、非常に稀である。これは練習時間の制約や、クラス分け(全日制高校は1部、定通制高校は2部)があるためである。
- しかし過去には個人競技で優秀な成績を収め、インターハイ本戦へ出場した例もある。
- ちなみにインターハイも全国定通大会も、主催は全国高等学校体育連盟である。
・単位制 陸上競技、バスケットボール、卓球、柔道、剣道、ソフトテニス、サッカー、バドミントン、軟式野球
・通信制 陸上競技、バレーボール、卓球、ソフトテニス、バドミントン、軟式野球
- 文化部・同好会
・単位制 美術、写真、音楽、演劇、茶道、書道、文芸、囲碁将棋、ユネスコクラブ
・通信制 美術、音楽、書道、文芸、囲碁、将棋、家庭、読書、百人一首
- 委員会
・単位制 放送、図書、新聞、選挙管理、交通安全、保健、夕陽(せきよう・生徒会誌編集)
・通信制 図書、若竹(わかたけ・生徒会誌編集)、いわて新聞(生徒会新聞編集)、運動会実行、杜高祭実行
[編集] 所在地
- 本校 〒020-8543 岩手県盛岡市上田二丁目3番1号
- 盛岡駅より徒歩25分、上盛岡駅より徒歩5分。
- 周辺には岩手県立中央病院、岩手大学、岩手県立盛岡第一高等学校、岩手県立盲学校、盛岡市立上田中学校など。
- 水沢分室 〒023-0064 岩手県奥州市水沢区土器田1番地(岩手県立水沢商業高等学校内)
- 宮古分室 〒027-0052 岩手県宮古市宮町二丁目1番1号(岩手県立宮古高等学校内)
[編集] 出身者
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
- 岩手県立杜陵高等学校
- 岩手日報 企画・特集>2004年の企画>2004年9月>多様化への模索(杜陵高校80周年記念連載)