安積疏水
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安積疏水(あさかそすい)は、猪苗代湖より取水し福島県郡山市とその周辺地域の安積原野に飲料・農業用水を供給している疏水である。
那須疏水(栃木県)、琵琶湖疏水(滋賀県琵琶湖-京都市)と並ぶ日本三大疏水の一つに数えられている。
明治維新による士族救済の国家プロジェクトとして、オランダ人技師ファン・ドールンの指導のもと、1879年(明治12年)より5年の短期間で開通し、阿武隈川に向かい傾斜し水利の悪い丘陵地帯がほとんどの広大な安積原野を一大穀倉地帯に変えた。灌漑区域面積は約9,000haと広大である。郡山市は、平成の大合併により市域を広げた新潟市が誕生する前は、米穀生産量日本一の市であった。