大韓民国の国歌
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
- 注意:ウェブブラウザによってはハングルが文字化けする。
大韓民国の国歌の名は愛国歌(韓国語:애국가(愛國歌、Aegukga、エーグッカ))。
作詞者不明(尹致昊が大韓帝国の国歌の作詞をし、それがもとになった、という説があるが詳細は不明。)、作曲者は安益泰(1905年 - 1965年)。
旧「愛國歌」は1896年の獨立門定礎式の際、白頭山を歌った愛国詩に米国人宣教師たちが賛美歌として伝えたスコットランド民謡 "Auld Lang Syne"(日本では「蛍の光」)のメロディーをつけて歌ったもの[要出典]。大日本帝国統治下(1910年 - 1945年)ではその愛国的な歌詞が禁止されていた[要出典]とする韓国人もいるが、もし事実だとすればそれは朝鮮総督府が歌詞の内容を吟味して禁止したのか、それとも単に朝鮮語の歌舞曲を禁じたためなのか判然としない。いずれにせよ在外韓国・朝鮮の人々によって愛唱され[要出典]、上海の大韓民国臨時政府(1919年 - 1945年)はこれを国歌として指定した。大日本帝国崩壊からちょうど3年後の1948年8月15日の光復節の独立記念式典で、スコットランド民謡のメロディーは姿を消し、代わりに安益泰が1935年に作曲した管弦楽曲『韓国幻想曲』の終曲のメロディーを同じ歌詞にのせた新「愛國歌」が歌われた。ほどなく1948年の李承晩大統領による大統領令が、国歌「愛國歌」は安益泰作曲のものと定めた。
現在の国歌「愛國歌」は安益泰の没後50年後の2015年まで著作権が存在するため、国歌としては珍しく著作権料支払い問題が存在する。2003年12月には韓国音楽著作権協会(KOMCA)が、演奏前にこの曲を演奏したKリーグの2チームを告訴している[1]。なお、最近では遺族が著作権を韓国政府に寄贈すると声明を出している。
2006年3月、安が満洲国建国10周年を記念して祝賀曲・交響曲『満州』を作曲し、ベルリン・ラジオ交響楽団を指揮するフィルムが発見された。この曲では、なんと『韓国幻想曲』に出てくるのと同じメロディが使われていた。このことから、作曲者に親日派疑惑が持ち上がり、国歌の出自の問題とも相まって韓国が揺れている。
なお、韓国の各放送局ではその日の放送開始・終了時刻(24時間放送が行われるラジオでは1日の基点となる時間帯=大体5時前)に必ず愛国歌の演奏を行うことになっており、KBSの各チャンネルでは放送開始(基点)時間前にはそれをフルコーラス演奏する。その他、韓国の民放、MBCとSBSなどでも流している。
ちなみに、朝鮮民主主義人民共和国の国歌も「愛国歌」という名だが、歌詞もメロディーもまったく異なるものである。
[編集] 歌詞
[編集] 外部リンク
カテゴリ: 出典を必要とする記事 | 国歌 | 韓国の文化