大宮売神社
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大宮売神社 | |
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所在地 | 京都府京丹後市大宮町周枳1020 |
位置 | -- |
主祭神 | 大宮売神、若宮売神 |
社格等 | 丹後国二宮・式内社(名神大)・府社 |
創建 | -- |
本殿の様式 | (旧本殿)隅木入春日造・(現本殿)流造 |
例祭 | 10月上旬 |
主な神事 | -- |
大宮売神社(おおみやめじんじゃ)は、京都府京丹後市大宮町にある神社である。丹後国二宮、式内社(名神大・二座)。町名の由来となっている。
目次 |
[編集] 祭神
天照大神に仕え天皇を守護する八神の一柱であり、織物と酒造を司る大宮売神(おおみやめのかみ)、食物・穀物を司る女神である若宮売神(わかみやめのかみ、豊受大神)の二神を祀る。大宮売神は天鈿女命であるともされる。
[編集] 歴史
草創の年代は不詳だが、「新抄格勅符抄」によると大同元年(806年)に神封七戸を得たとされ、貞観元年(859年)には従五位上の神階を賜わっている。大宮売神を祀る最も古い神社である。
旧本殿は元禄8年(1695年)に建てられたとされ、丹後半島では珍しい隅木入春日造。昭和2年(1927年)の丹後大震災で損壊し、現在は忠霊社としている。境外社・御旅所として当社から500mほどのところに石明神遺跡(古墳時代後期の横穴式石室跡)がある。
境内には石燈籠2基があり、うち1基には「徳治2年3月7日」と刻まれている。鎌倉時代の石造美術品として貴重で国の重要文化財に指定されている。また境内そのものも祭祀遺跡であり、弥生時代後期から古墳時代前期にかけての土器や勾玉が出土しており府の指定文化財となっている(大宮売神社遺跡)。本殿の裏手は「禁足の杜」となっている。
近代の沿革
- 明治5年:旧藩士の居宅を社務所として移築
- 明治6年:郷社に指定される
- 大正13年4月5日:府社に昇格される
- 昭和2年3月7日:丹後大震災により本殿の屋根などを損壊
- 昭和5年4月11日:現本殿、絵馬舎等を落成
- 昭和37年2月2日:石燈籠2基が国重要文化財に指定される
- 昭和60年7月1日:旧本殿1棟が大宮町指定文化財に指定される
- 昭和61年4月15日:境内全域が京都府指定文化財に指定される
[編集] 摂末社
摂末社には以下の10社がある。これらには町内にある神社の境内社を含む。
- 大歳神社(大歳命、御年命)
- 武大神社(素戔嗚命)
- 大川神社(保食命)
- 秋葉神社(訶具土命)
- 稲荷神社(倉稲魂命)
- 佐田彦神社(猿田彦命、事代主命)
- 三社の社
- 天照皇神社(天照大神)
- 春日神社(天児屋根命)
- 八幡神社(誉田別命)
- 天満神社(菅原道真)
[編集] 祭事
- 秋祭り(笹ばやし・神楽・三番叟・太刀振り) (10月第1土・日曜)
[編集] 文化財
国重要文化財
- 石燈籠2基
府指定文化財
- 境内全域(京都府指定史跡)
町指定文化財
- 旧本殿(大宮町指定建造物)
- 三番叟・笹ばやし・神楽(京都府登録文化財・大宮町指定無形民俗文化財)
[編集] 近隣
- 大谷古墳、新戸古墳、左坂古墳群、笠町古墳群、網野銚子山古墳
- 小野小町の墓
[編集] アクセス
- 鉄道
- 北近畿タンゴ鉄道宮津線丹後大宮駅より徒歩約30分
- 道路