基地防衛教導隊
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基地防衛教導隊(きちぼうえいきょうどうたい)は、航空自衛隊で編成される予定の特殊部隊である。
自衛隊の特殊部隊では、海上自衛隊の特別警備隊、陸上自衛隊の特殊作戦群に次ぐ発足である。
2001年9月11日に発生したアメリカ同時多発テロ事件などを契機に航空幕僚監部内で、航空自衛隊の関連施設を標的としたテロ・ゲリラ攻撃から防御する現状の警備体制を疑問視する声が多数を占めた。既存の各基地毎に編成されている基地警備隊では、本格的なテロ・ゲリラ攻撃に人員、技術、装備の全面で対応できないことが判明した為、本格的な専門部隊発足の構想が生まれ、2003年頃から研究が始った。
2006年3月に新編部隊準備室が発足して部隊編成を開始し、2007年12月に部隊編成を完了させ、2008年3月に正式開隊予定。発足にあたり、陸上自衛隊やアメリカ軍からの訓練・指導を受けた。本部は入間基地に置かれ、部隊規模は約200名(うち戦闘要員130名前後)で、軽装甲機動車等も配備予定。
平時は、各基地毎に編成されている基地警備隊の隊員に技術指導をしたり、警備能力向上の研究をする。テロ・ゲリラ攻撃を受けた有事の際は、基地防衛教導隊を現地に急派させ、陸上自衛隊の支援を得るまで対処する。