和歌山操車場
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
和歌山操車場(わかやまそうしゃじょう)は、かつて和歌山県和歌山市にあった日本国有鉄道の貨物列車用の操車場(ヤード)である。1986年に廃止された。
貨物駅として「和歌山操駅」とも呼ばれる。
目次 |
[編集] 概要
和歌山操車場の敷地面積は約6.9haもあり、広大な用地を有する操車場であった。開設は1968年で、和歌山駅にあった貨物業務を和歌山駅の南側2kmの紀勢本線沿いに移設して建設された。
和歌山操車場跡地は、1987年の国鉄分割民営化により国鉄清算事業団に帰属することになった。当地には和歌山コンテナセンターが新設されたが、1998年に移転し、現在は和歌山ビッグホエールや和歌山ビッグ愛となっている。
和歌山操車場跡地は、和歌山県内の国鉄跡地としては最大の面積を有しており、早くから再開発が検討されていた。かつ、操車場跡地は和歌山市内の主要幹線道路である国体道路に面しており、和歌山県の玄関であるJR和歌山駅からも非常に近くにあるなど、立地条件が非常に優れていた。紀勢本線宮前駅からも近く、市街地にある大規模な土地であった。
[編集] 歴史
- 1968年9月 和歌山操車場開業。和歌山駅の貨物業務を移管。
- 1984年2月 紀勢本線の客車(12系)が紀和駅から移管配置。
- 1986年10月31日 国鉄分割民営化を前に廃止。
- 1986年11月1日 国鉄最後のダイヤ改正で和歌山操車場跡地に和歌山コンテナセンター設置。
- 1997年7月20日 和歌山操車場跡地に和歌山ビッグホエール完成。
- 1998年8月3日 JR貨物が和歌山コンテナセンターを紀の川沿いに移転。
- 1998年11月 和歌山操車場跡地に和歌山ビッグ愛完成。
[編集] 所在地
[編集] 構造
不明
[編集] 取り扱っていた貨物
[編集] 駅周辺
[編集] 配置車両
かつて和歌山操車場に配置されていた車両一覧。
また、蒸気機関車(SL)・気動車(DC)は、和歌山操駅と和歌山駅をはさんだ反対側にあった和歌山機関区に配置されていた。現在は新和歌山車両センターになっている。