南極1号
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南極1号(なんきょくいちごう)とは
- 胡瓜の亜種の一つ。日本の代表的な胡瓜として全国的に栽培され、市場に出回っている。
- 果長21~22cm、円筒形で果形は肉厚。
- 収量:全期間にわたり波がなく安定して収穫可能。
- 果実:濃緑色で光沢がある。
- 第一次南極観測基地越冬隊のために文部省(現:文部科学省)の依頼により開発された装備品の一つ。(別名:「べんてん様」)本稿で記述。
南極1号は、当時の科学技術の粋を尽くし(開発スタッフには心理学者も含まれた)完成させた装備品だが、第一次越冬で試験的運用がなされたのみで、一回限りの越冬の試用にとどまった。
同装備は2年間の間に3個試作されたが、当時は米ソ冷戦下にあり、秘密秘匿のために国家機関の手により痕跡を残さない形で破棄または破壊された。1個は昭和基地近くの氷に埋められ、別の1個はインド洋で水葬にされ、最後の1個は文部省のストーブで火葬された。
同装備は最高レベルの国家機密として長らく封印されていたが、九州大学理学部名誉教授・北村泰一博士らの証言により徐々にではあるが近年その全貌が明らかにされつつある。
国家プロジェクトとしての南極1号の開発は3個の試作を以て休止することになったが、開発への情熱とその崇高な志は民間の技術者たちに引き継がれ、2号以下の開発が継続していった。多大な国家予算が投入された1号の開発に対し2号以下は純粋な民間資金によって担われている。
人類史上いかなる代替手段を以ても解決できなかった主題に対し、テクノロジーの応用で解決の手段を模索した本計画はまさに歴史上特筆に価する未曾有の挑戦と解する人もある。 本計画の推進を可能とした背景には科学技術の発達と、倫理観、社会意識の変容、そしてそれによってもたらされた政治、経済システムの変革という条件が存在したことは記しておく必要があろう。
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商品市場における扱い
1号は文部省より一社に受注され、同省に独占的に納入がなされたが、2号以下は市場に公開され一般人でも入手可能である。しかしながら一般の商店、デパート、スーパー等で取り扱われることはなく、専門店や限定された読者層を対象とした定期刊行物の裏表紙の広告等により通販で取引されるのが一般である。
参考資料
- 中野征紀1958『南極越冬日記』(朝日新聞社)
- 『日本週報』(1983年4月15日号)
- 宮崎茂樹2001『南極観測隊二同行ス』(新潮社)
- 北村泰一1982『南極第一次越冬隊とカラフト犬』(教育社)