北きつね牧場
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北きつね牧場(きたきつねぼくじょう)は、北海道網走支庁管内北見市留辺蘂町(旧・常呂郡留辺蘂町)の温根湯温泉地区の近くの花丘(はなおか)地区にあるキツネ専門の動物園(観光用のキツネの放し飼い施設)である。
温根湯温泉を代表する人気観光スポットとして、また、北海道の人気マスコットキャラクターの代表格であるキタキツネを間近に観察できる観光スポットとして、一年中を通じて全国各地から数多くの観光客が訪れる。
開園は1983年(昭和58年)で、現在は株式会社北きつね牧場が運営している。
なお、株式会社北きつね牧場は、北きつね牧場の他に、旧端野町(現・北見市端野町)の国道39号沿いにある土産物店兼ハッカの資料館である「ペパーミントハウス」も運営しており、また、以前は、北きつね牧場の近くの無加川の右岸側にあった温根湯熊牧場(1998年頃に廃園)も運営していた。
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[編集] 概要
温根湯温泉の温泉街からも徒歩圏内の場所に位置し、石北峠付近を源流として温泉街を流れる無加川の左岸の丘陵地帯の一角にある。総面積60,000㎡の敷地の周囲をフェンスで囲み、その中で、野生に近い状態で100匹以上のキツネ(主にキタキツネであるが、一部、銀ギツネや白ギツネなどもいる)を放し飼いにしている。
見学客は、敷地内に張り巡らされた遊歩道を利用して、キツネたちの生態を間近に観察することが出来る。時には、キツネ自身が観光客のそばまで寄り添ってくることもある。また、春には、毎年のように子ギツネたちが生まれ、春先から秋にかけては、子ギツネ専用の飼育ゲージで可愛い姿を見ることも出来る。
なお、以前は、エゾタヌキやエゾシカ、ウサギなども飼育されていたことがある。
牧場のそばの無加川沿いには清流花園があり、春から秋にかけて、牧場の敷地内を含めて、シバザクラやラベンダー、ヒマワリやルビナスをはじめとして、季節ごとの様々な美しい花々が咲く。
また、売店棟には土産物店があり、オホーツク海の海産物や地元の農産品、オリジナルアイスクリームや北海道の銘菓類、さらに、ぬいぐるみをはじめとするキタキツネのキャラクターグッズなどを販売している他、喫茶コーナーも併設されている。
なお、国道39号から分岐して一直線に北きつね牧場へと向かう道路の国道との分岐点、ならびに、北きつね牧場の駐車場の出入り口にあたる無加川を渡る橋の両岸などには、キツネと関わりがある稲荷神に因んだ赤い鳥居が建っている。
北きつね牧場の周辺には、山の水族館・郷土館や道の駅おんねゆ温泉などの観光スポットもある。
[編集] 営業時間など
[編集] 営業時間
- 8:00~18:00(4月1日~10月31日)
- 9:00~16:00(11月1日~3月31日)
[編集] 営業期間
- 年中無休
[編集] 入場料金
(2006年現在の入場料金)
- 一般料金
- 大人 500円(高校生以上)
- 中学生 400円
- 小学生 300円
- 団体料金(20名以上)
- 大人 400円
- 高校生 300円
- 中学生 250円
- 小学生 200円
[編集] 主な施設
- 遊歩道
- 子ギツネ専用飼育ゲージ(数箇所ある)
- 北きつね神社(白ギツネたちの姿が見られる。ただし、1994年頃以降は、丘陵部分への立ち入りは、安全性への考慮から禁止されており、フェンスが建てられている)
- 清流花園
- 駐車場(大型バス30台、乗用車200台)
- 売店棟
- 土産物店
- 喫茶コーナー
- トイレ(50名同時使用可能)
[編集] アクセス
[編集] 乗用車の場合
- 石北本線留辺蘂駅から:国道39号経由で15~20分。
- 札幌市内から:上川層雲峡インターチェンジまで道央自動車道・旭川紋別自動車道を利用し、同インターチェンジから国道39号経由(途中、上川町、層雲峡温泉、石北峠を経由)で約5時間。
[編集] バス利用の場合
[編集] 路線バス
[編集] 都市間バス
- 旭川駅前より
- 釧路駅より
- 旭川駅前行き「サンライズ旭川釧路号」利用、約2時間45分、温根湯バスターミナル下車。2往復運行。
- 阿寒湖バスセンターからも乗車可。
-
- 温根湯バスターミナルから北きつね牧場までは徒歩約10分。
[編集] 備考
北見市留辺蘂町(旧・留辺蘂町)地域には、観光用のキツネの放し飼い施設としては、この項目で解説した、温根湯温泉の近くにある北きつね牧場の他にも、石北峠の近くの富士見地区の国道39号沿いに、北海道きつね村・トナカイ観光牧場、ならびに、くまがい北きつね牧場がある。
このうち、北海道きつね村・トナカイ観光牧場では、キタキツネを含む世界各地のキツネたちの他に、フィンランドから輸入されたトナカイやカリフォルニア州生まれのミニホース、ミンクやエゾシカなどとも触れ合うことが出来る。
また、くまがい北きつね牧場は、(温根湯温泉の)北きつね牧場、ならびに、北海道きつね村・トナカイ観光牧場と比較すると施設の規模は小さいものの、キタキツネの子供を抱いて記念撮影をすることが出来るのが特徴である。
なお、旅行会社の北海道ツアーなどでは、コースやプランなどによって、キタキツネの見学が、温根湯温泉の北きつね牧場になる場合と、北海道きつね村・トナカイ観光牧場になる場合とに分かれることが多い。
[編集] 余談
かつて、テレビドラマ『北の国から』シリーズのスペシャル版において、主人公の黒板五郎(田中邦衛)一家が北きつね牧場を訪れるシーンのロケが行なわれたこともある。
[編集] 外部リンク
[編集] 関連項目
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