化粧のボーダーレス時代
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
記事の正確さ:この記事の正確さについては疑問が提出されているか、あるいは議論中です。詳しくは、この記事のノートを参照してください。 |
化粧のボーダーレス時代(けしょうのボーダーレスじだい)
化粧は成人女性だけのものという時代は終わりを告げ、ここ数年で驚くほど年齢性別に関係なく化粧やを楽しむボーダーレス時代になってきた。化粧の低年齢化が急速に進み、今では女性は小学生からお化粧していることも珍しくなく、最近は男性でも化粧して綺麗になりたい人が増えている。
目次 |
[編集] 中高生の化粧が一般化
20年前は化粧をするのは女子大生ぐらいで、中高生が化粧をするのは不良といわれていた。ふつうの中高校生は誰も化粧をしていなかった。しかしいまや、女子高校生の90%が化粧をしている。化粧について校則で禁止されていない学校は40%。校則で化粧を禁止している学校が60%もありながら、女子高校生の80%は日常的に化粧をして登校している。高校生になってから化粧を始めたのが65%で、中学生から化粧を始めたのが35%。女子高生のうち過半数が茶髪に染めている。化粧品のイメージを変えたのがドラッグストアや100円ショップの登場で、低価格で購入しやすくなり中高校生に化粧品が浸透しやすくなった。
[編集] 小学生も化粧が常識化
ここ数年で化粧の低年齢化が驚くほど進み、最近では女子小学生は早い時期から洋服、アクセサリー、コスメに興味をもつなどおしゃれに対する関心が高くなっており小学生も化粧する時代になってきた。昔と比べ今では化粧品はドラッグストアやコンビニ、100円ショップ等で気軽に手に入り、小学生にも購入されるようになっている。大手化粧品メーカーやおもちゃメーカーが小中学生をターゲットにした化粧品を発売している。小中学生向けの雑誌には必ずメイクの記事が掲載されるようになった。
小学生の化粧の加速的拡大にはバブル世代の母親に理解があることが挙げられ、親たちの子育てスタイルの変化により、かわいくなるからと言う理由で母親が化粧品を買い与えるケースも多いといわれる。化粧初経験は4歳で70%を超えている。女子小学生の80%以上が化粧経験あり、60%以上が自分専用の化粧道具を持っている。女子小学生の20%が学校にもメイクしていくという。保護者の60%が小学生の化粧を容認している。
[編集] 男性にも化粧が普及
最近は女性の気をひくために男性のほうも化粧をする時代になってきている。一昔前ならば当然のごとく、男は化粧などする必要ない女がすることだ、と言われた。しかし時代は変わり、その考え方が時代遅れになりつつある。歴史的にみると日本人男性が化粧をしていた時代は長く、衣装の男女の垣根の低さということでは歌舞伎や宝塚の例に限らず歴史があり、日本人男性が化粧をしなくなったのは明治維新の後になってからのことである。富国強兵により男性は兵力とされ、男性の化粧やファッションは否定され、成人女性のみが化粧をし着飾るようになった。お化粧をしたり綺麗に着飾ったりすることは、女性には許されても、男の化粧はオカマとされ男性には許されないこととされてきた。
ところが時代も移り変わり、最近スキンケアを心がける男性がかなり増えてきて、男子生徒にも化粧が普及してきており最近では、男子高校生の60%が化粧をしている。また、多くの男子大学生が化粧をしており、バッグの中に化粧品が詰まっている者も多い。一部の大学では90%の男子大学生が化粧をしている。最近は綺麗になりたいと男性エステが繁盛し、ヒゲを永久脱毛する人が増えている。 若い男性をターゲットに男性用の化粧道具が出現して、口紅、アイシャドー、アイライン、マスカラ、マニキュア、チーク、ファンデ、アイプチ、アイブロー、まゆを整える道具のセットや男性用パックなどが販売されており、充実した商品から気軽に選ぶことができ、それらはコンビニ等で買える。
最近、街ではレディースジーンズに女性用のブラウスを着こなした中性的な衣装に、眉を剃り、マニキュアを塗り、ムダ毛脱毛、スキンケアでお肌の手入れが行き届いている、女性顔負けの美しいお化粧をした、高校生から大学生の若い男性が闊歩している。今や男性も化粧することがすっかり日常化した時代になってきている。
[編集] ボーダーレスの背景
化粧のボーダーレス化の要因として以下のような説がある。
子供の早熟化
近年の女子小学生は11歳前後で月経時期が早まるなど、子供の早熟化が進んでいる。発育がよく小学校を卒業するころには、母親なみに背が高くなっている。小学生の時から茶髪に染めて、化粧をして、ピアスを付け、マニキュアを塗る少女がいる。生理的に当然、性が早熟化して異性への関心も高くなり一昔前の中学生並みになっている。今の小学生は容易にパソコンが使えるため、男女ともインターネットで幼い時から早々とセックス知識をたくさん覚えるようになっている。百円ショップへ行けばおこづかいで簡単にアイシャドウでもコンドームでも買えてしまう時代であり、今では小学生が子どものままでいられる時代ではなく、小学校高学年から思春期が始っているとする指摘もある。
その一方で、大人の幼児化も進んでいる。娘に着せ替え人形のようにブランド服を着せて、化粧をさせ、金髪に染めさせ、パーマをかけさせ、ペアルックで姉妹のように振る舞う母親。子供がお小遣いで一つずつ買っていくおまけ付き食品などの商品を、大人の金銭力にものをいわせて大量に買い占める大人買いの親父。最近は外見は大人でも、体だけが成長しただけで精神は子どもが多い。大人にも躾が必要だとする意見もある。
男性の女性化
近年の男性は自分の容姿に気を遣い、ファッションに関心を持つようになっている。自分をより綺麗に見せようと、眉を剃る男や、エステする男は当たり前、ファッションとしてスカートを取り入れる動きもあり、化粧する男性も今や当たり前になりつつある。外見は男性の姿をしていても、内面は女性化しているとする指摘もある。
環境ホルモン
有害な環境ホルモンは「女性の早熟化」「男性の女性化」などの影響が出ることが、実験で確かめられ世界中で論争の的となっている。環境ホルモンの危険性に対応が遅れており、環境ホルモンとの関連を調べる必要があると警告している。
ジェンダーフリー
男だから化粧してはいけないといった、固定的な文化的性差に縛られず、社会的性別役割の押し付け抑圧から解放されて、もっと性別から自由なファッションで生きるべきとする意見もある。
情報社会
工業社会では、主な仕事は体力を必要とする肉体労働だった。労働者となるのは男性だった。工業社会では、収入がない女性は生活していくために結婚を選ばざるを得なかった。工業社会では男性からのプロポーズを待つのがルールとされ、男性の気をひくために女性が魅力的に化粧することは当然だった。
情報社会では、労働から体力が無用となった。逞しい男性は無用となり、女性の体力で労働できるようになり、女性労働者が普及した。
情報社会では、男女の性別による違いはなく、性別による役割分担は消滅し、男女ともに同質の労働に従事し、同質の精神を持ち始め、女性からプロポーズをかけることも咎められなくなった。女性の社会進出によって、男性は仕事ができれば外見は関係ないとする従来の価値観が崩壊し、男性も外見を磨くべきとする時代となっている。
茶髪も定着
20年前は、中高年の白髪染め以外は毛染めはまだ一般的でなく、中高生が髪の毛を染めたりパーマをかけたりすることは校則で禁止され、染めるのは一部の不良のみで、不良でも茶髪はごくわずかだった。
しかし、今や男女とも中高生の過半数、大学生とOLの殆んどは茶髪で、サラリーマンにも茶髪が増えており、そして茶髪も低年齢化して今や小学生でもパーマをかけ茶髪に染めるようになっており、中高年の白髪染めもふくめ、最近では全く毛染めをしない者は少数派となり、毛染めをするほうが日本人の多数派になっている。今では茶髪が普及、一般化して現代文化の中に完全に定着している。
[編集] 関連項目
カテゴリ: 正確性 | 出典を必要とする記事 | 化粧品