劇用車

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劇用車（げきようしゃ）は、TVドラマや劇場版の劇中に登場する自動車の意味。正式名称があるのかは定かではないが便宜上広まっている。ドラマ以外にもバラエティ番組でのコントや外でのロケで出演者が自らハンドルを握っている車も呼ばれることもある。

狭義の「劇用車」は、撮影用のパトカー（覆面パトカーも含む）や救急車などの消防車両を模したクルマを指すが、最近では一般車両も含まれることが多い。

[編集] スポンサー

一番大きい特徴としてスポンサーに左右されやすい傾向がある。1つはTVにおける番組提供に自動車メーカーの名が連ねていること。最近は少ないが番組提供はないけども車両提供を行ない、エンドロールに「車両提供：●●自動車」と表記している。輸入車インポーターが車両提供を行う場合は後者の場合が多く、国産メーカーも70～90年代前期まではクレジットされていたが現在は一部の劇場版を除いてクレジットされていない。
番組提供も車両提供もない場合は劇用車両をレンタル・リースを行なう専門の業者かレンタカー会社で用意したものがほとんどである。最近では「車両：●●リース」などと表記されている。
地方ロケや道路封鎖しての大規模ロケの場合、地元の運送会社・バス会社・タクシー会社の協力や地元住民が車ごと持ち込んでのエキストラで登場するケースもある。こういった場合は仮にスポンサーが付いてた場合でも対象外になり他社車両でもOKになる。
スポンサーの影響が特に強いのがTVの連続ドラマで、まず提供に名を連ねている該当メーカーの車種以外は登場しない。トヨタと日産は特にその傾向が強く（最近は少なくなったが三菱も）、ほとんどはその当時の最新モデルが使われている。例外的に登場するとすればベンツやBMWなどの輸入車である。
- ホンダやマツダ、スズキ、スバルのメーカーの場合だとラインナップがやや少ないために刑事ドラマや2時間サスペンスの場合、他社の車種が登場したり、輸入車を使う場合もある。
- その場合は上記にも説明した専門業者が用意している。スポンサーの意向がある場合、他社車種のエンブレムや車種名表記部分を隠すことがある。大抵はテープで貼り付けたりしているがエンブレムそのものを外したり、最近では映像処理でぼかしたりしている。
- ダイハツがスポンサーの場合一部例外を除いて親会社であるトヨタの車両が使われている。前述のトヨタがスポンサーの場合、軽自動車はおおむねダイハツの車両が登場する（2006年現在、トヨタブランドとしての軽自動車は現在ラインナップに入っていないため）。