劇場版ポケットモンスター アドバンスジェネレーション ポケモンレンジャーと蒼海の王子 マナフィ
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『劇場版ポケットモンスターアドバンスジェネレーション ポケモンレンジャーと蒼海の王子 マナフィ』(げきじょうばん-うみ-おうじ-)は、2006年7月15日から公開している日本のアニメ映画。ポケットモンスターの長編映画としては第9作目。アドバンスジェネレーションとしては最後の作品となる。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
目次 |
[編集] ストーリー
ポケモンレンジャーであるジャック・ウォーカー(ジャッキー)は、盗賊団"ファントムトループ"率いる悪名高い海賊、ファントムと伝説のポケモン「マナフィ」の卵を巡って壮絶な戦いを繰り広げる。
一方、サトシ一行は旅の途中でポケモンと心を通わすことが出来るという、今では数少ない水の民の一族の末裔、ヒロミとその家族によるマリーナ一座にであう。たまたま一座と旅を共にする事になったサトシ一行だが、旅の途中ハルカは偶然にも不思議に光るマナフィの卵を発見する。
実はマナフィの卵をファントム一味から守るため、ポケモンレンジャーのジャッキーが、密かにマナフィを関わり深い水の民の末裔であるマリーナ一座協力の下、ピエロとして隠れながらマナフィの卵を育てていたのである。
ハルカは不思議なポケモンの卵に興味を示すものの、マリーナ一座はこれを隠そうとする。しかしある晩、マナフィの卵の不思議な力によってハルカは、かつて水の民がポケモンとの親交を深めるために建造した海底神殿、"アクーシャ"へと導くことを運命付けられたまだ見ぬマナフィの不思議な夢を見る。
この神殿に不思議な感覚を覚えたハルカは、これをマリーナ一座に話したところ、衝撃の事実を知らされる。ポケモンと心を通わすことの出来る水の民が誰でも一度は見るというこの夢にまつわる言い伝えを聞かされたハルカは、自らとマナフィの運命付けられた不思議なつながりに心をときめかせる。
しかし、マナフィを狙い後をつけていたロケット団の情報提供により、ファントムが襲いかかってくる。正体を明かしたジャッキーとサトシ達は、マナフィの卵を巡って熾烈な戦いを繰り広げるがその最中、マナフィの卵が不思議な光を放ち始める。
偶然にもマナフィの孵化に居合わせたハルカを親だと信じ込んだマナフィはすっかりハルカになついてしまう。マナフィが孵ったことで、もはや後戻りは出来ないと確信したマリーナ一座は古来より水の民に伝わる伝説の秘宝、"海の王冠"をファントムの手から守るため、皆既月食の時にしか姿を現すことのないアクーシャを目指すことになった。
マナフィの力によってひょんな事からその旅に同行することになった(ハルカ達はマナフィを最後まで見守ることを強く希望していたが、危険な旅となるためこれを許されなかった。詳細は劇場で)サトシ一行は大喜びするが、ジャッキーはハルカとマナフィがこれ以上深い関係になるのを、良く思ってはいなかった。
マナフィは海のポケモン達の王子となることを運命付けられたポケモンで、必ず別れが来ることをジャッキーは知っていたからである。偶然にもこんなジャッキーの考えを知ってしまったハルカは、マナフィを想うが故に苦悩し、自らをマナフィから遠ざけようとする。
そんな中、皆既月食が始まりアクーシャが突然サトシ達の目の前に姿を現す。背後には、密かに後をつけていたファントム一味が不気味な姿を覗かせる、そんな中、サトシ達はマナフィと共に神殿内部を目指す。
はたして、水の民に伝わる伝説の秘宝"海の王冠"をファントムから守ることが出来るのか?サトシ達、そしてハルカの、かつて無いスケールで描かれる壮大な冒険が今始まる!
[編集] キャラクター
- レギュラーキャラ
- マサラタウン出身の、ポケモントレーナーを目指す誠実な少年。今回、ポケモンレンジャーとしてのジャック・ウォーカーに強く憧れ、この壮大な冒険に巻き込まれることになる。特にポケモンを想う彼の純粋なポケモントレーナーとしての心と、ジャッキーの勇気が与えた彼の活躍には目を見張るものがある。
- ハルカ(声優:KAORI)
- マナフィの母親役となることで今回、精神的に大きな成長を遂げることとなる。重い運命を背負ったマナフィと接することで、ポケモンと人間との関係の重大さを改めて認識し、無事マナフィと共に海底神殿アクーシャへとたどり着くことが出来た。駆け出しではあるが、ポケモンコーディネーターを目指す、ポケモンに対する純粋さでは誰にも負けない心の持ち主である。
- 口癖は「~かも」。その口癖から、マナフィには「かも」と呼ばれていた。
- タケシ(声優:うえだゆうじ)
- ポケモンブリーダーを目指す、誠実ではあるが惚れっぽい青年。今回も旅の途中でであったマリーナ一座の花形、ヒロミに恋をしてしまう。前回の映画で登場した”自分ランキング手帳”も健在である。今回は、サトシ、そしてハルカの冒険を影から支えることとなる。
- マサト(声優:山田ふしぎ)
- ハルカの弟。ポケモンに詳しい。
- サトシ一番のポケモンで、大切な親友である。サトシを想う気持ちでは他のどのポケモンにも負けることはない。今回、マナフィと友達になった。
- その他のサトシのポケモン
前作とは異なり、マナフィと遊ぶシーンしか出番は無い。ヘイガニだけは、船の上に残っていた。
- 劇中に登場するハルカのポケモン
- ロケット団
- ゲスト
- ジャック・ウォーカー(ジャッキー)(声優:山寺宏一)
- 幼少期、ポケモンに命を助けられ、以後ポケモンを救うポケモンレンジャーとなることを決意した。現在様々なミッションを通じてポケモン達を救っているが今回、マナフィのミッションを引き受けることで壮大な戦いに巻き込まれることになる。
- ヒロミ(声優:眞鍋かをり)
- ポケモンと心を通わす事が出来るという"水の民"の末裔。マリーナ一座の花形としてポケモン水中サーカスで活躍する一方、ハルカの最大の理解者でもある。今回、ハルカがマナフィの母親役となった際ハルカを支えた事で、無事にアクーシャへとたどり着くことが出来た。
- ジュディ(声優:ベッキー)
- オペレータ。ジャッキーの数少ない話し相手。
- ファントム(声優:藤岡弘、)
- マナフィを利用し、伝説の秘宝"海の王冠"を手に入れようとする、悪名高い海賊。水の民に関する知識は驚くべきものであり、神殿内部ではムスカ顔負けの解読をやってのける。しかしその欲望によって、アクーシャを崩壊の危機に陥れてしまう。岩を軽々と持ち上げるほどの怪力を持っており、サトシ達に苦戦させたが、実は怪力には秘密があった。
- ファントムお気に入りのポケモンであったが、最後にはサトシ達に寝返る。
- ギジュ(声優:三宅健太)
- カイ(声優:佐々木誠二)
- ヒロミの父親。
- シップ(声優:西村知道)
- ヒロミの祖父。昔は船で世界を旅していた。
- ミナモ(声優:本田貴子)
- ヒロミの母親。
- 海のポケモン達のリーダーとなることを運命付けられたポケモン。海底神殿アクーシャへの道のりを本能的に知っており、卵の頃から海賊、ファントムに狙われる。ポケモンレンジャーのジャッキーとの激しい攻防の中、偶然にもハルカを母親と思いこみ、彼女らを海底神殿アクーシャへと導く。
- 不思議な力、「ハートスワップ」で人の心を入れ替えることが出来る。
- マリーナ一族と共に旅をしているポケモン。
- その他のポケモンたち
一部のポケモンはCGになっている。
- タマンタ(声優:阪口大助)
- ホエルコ(声優:佐々木誠二)
- ホエルオー(声優:佐々木誠二)
- チャーレム(声優:西村ちなみ)
- オクタン(声優:坂口候一)
- ラブカス(声優:吉原ナツキ)
- トサキント(声優:青山桐子)
- ハリーセン(声優:太田哲治)
- マンタイン(声優:川上貴史)
- チョンチー(声優:三宅華也)
- ナレーション(声優:石塚運昇)
[編集] スタッフ
[編集] 主題歌
- 『守るべきもの』(24-twenty four-収録):Sowelu オープニングは今作には無い
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
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