刹那
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基本教義 |
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縁起、四諦、八正道 |
三法印、四法印 |
諸行無常、諸法無我 |
涅槃寂静、一切皆苦 |
人物 |
釈迦、十大弟子、龍樹 |
如来・菩薩 |
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部派・宗派 |
原始仏教、上座部、大乗 |
地域別仏教 |
経典 |
聖地 |
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刹那(せつな、Skt : ksana)は仏教の時間の概念の1つで、最小単位を表す。念とも。
目次 |
[編集] 刹那の長さ
刹那の長さについては諸説あるが、指をひとはじきする(弾指)間に65刹那あると言われているほか、『大毘婆沙論』では、24時間=30牟呼栗多=900臘縛=54,000怛刹那=6,480,000刹那とし、1刹那の長さを1/75秒に比定している。
しかし、唯識教学の開祖である龍樹は、刹那に具体的な時間的長さを設定する思想を否定している。
[編集] 刹那と仏教思想
上座部仏教の一宗派である説一切有部では、人間の意識は一刹那の間に生成消滅(刹那消滅)を繰り返す心の相続運動であるとする。それについて曹洞宗の道元は、『正法眼蔵』の「発菩提心」巻で、悟りを求める意志も、悟りを開くこともそのためであり、常に変化するからこそ、悪が消滅し、善が生まれるのであると説く。
[編集] 単位としての刹那
刹那は漢字文化圏では数の単位としても用いられている。刹那がいくつを示すかは時代や地域により異なるが、現在では10-18で、弾指の10分の1、六徳の10倍を示す。
[編集] 外部リンク
[編集] 関連項目
日本の数の単位 |
大数:一、十、百、千、万、億、兆、京、垓、{禾予}(秭)、穣、溝、澗、正、載、極、恒河沙、阿僧祇、那由他、不可思議、無量大数 |
小数:分、厘、毛、糸、忽、微、繊、沙、塵、埃、渺、漠、模糊、逡巡、須臾、瞬息、弾指、刹那、六徳、虚空、清浄、阿頼耶、阿摩羅、涅槃寂靜 |
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