利根軌道
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利根軌道(とねきどう)は、かつて群馬県の渋川から沼田の間を現在の上越線に並行するルートで結んでいた鉄道である。
1911年4月に渋川~沼田間を馬車鉄道として開業させた後、1918年には全線を電化し、電気機関車が馬車鉄道時代の客車を牽引する電気鉄道となった。
国道17号に沿ったルートで敷設され、上越線清水トンネルの資材輸送のための軽便線が沼田~土合間に敷設されてそれとの連携によりトンネル工事の資材輸送を行ったこともあるが、1924年の上越線(当時の呼称は「上越南線」)開業により使命を終え、開業の翌日休止、1925年廃止となった。なお、渋川~鯉沢間に関しては1912年に鯉沢~中之条間を開業させていた吾妻軌道に引き続がれて運行が続けられ、1933年に廃線となった。
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[編集] 路線データ
廃止時点のもの
[編集] 運行概要
- 旅客列車本数:日9往復程度
- 所要時間:全線に1時間30分~40分程度
なお、渋川を深夜の午前0時に出発する列車も存在した。
[編集] 歴史
- 1911年4月 沼田~屋形原間開業
- 1911年7月 屋形原~渋沢間開業
- 1912年7月27日 吾妻温泉馬車鉄道(後の吾妻軌道)鯉沢~中之条間開業により、利根軌道線への乗り入れ開始
- 1918年1月21日 利根川の水力発電を用いて全線電化
- 1921年4月1日 東京電燈に統合
- 1924年4月1日 休止
- 1925年3月6日 廃止
[編集] 関連項目
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