住吉東駅
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住吉東駅(すみよしひがしえき)は、大阪市住吉区住吉一丁目にある、南海電気鉄道高野線(りんかんサンライン)の駅。
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[編集] 駅構造
相対式2面2線のホームの間に通過線2本を持つ、待避設備を備えた地平駅である。 朝夕ラッシュ時は特急、急行、区急、準急の通過待ちに、データイムは和泉中央行きの準急通過待ちに使用している。また、高野山方には渡り線がある。4番線ホームの裏には保線車両の留置線があるが、最近機回り線部分が撤去された。通過線がある関係で、高野山方面行ホームが1番線、難波方面行ホームが4番線となっている。
改札はホームごとに独立しているため、入場後のホーム同士の移動はできない。また相対式2面2線のつくりからいうと、近鉄の瓢箪山駅や今川駅、京阪電鉄の野江駅や関目駅などと同じである。便所は両ホームの高野山側にあり、1番ホームは男女共用の水洗式で和式便器一基のみ、4番ホーム側は男女共用の水洗式であるが、現在女性用便所とユニバーサルトイレの新設工事を実施している。この工事は12月下旬に完成の予定で、現在の便所は男性用トイレとなる。
- のりば
- ■ 堺東・河内長野・橋本・高野山方面
- (下り通過線・ホームなし)
- (上り通過線・ホームなし)
- ■ 天下茶屋・新今宮・難波方面
[編集] 利用状況
2004年度の調査結果では、1日あたりの平均乗降客数は7015人。この数字は南海の駅全体では99駅中42位、高野線の駅(難波~岸里玉出間含む)としては42駅中23位である。
[編集] 駅周辺
住吉大社は駅西方。駅西方には熊野街道が走り、高野線を挟んだ駅東方には市営住吉住宅が立ち並んでいる。また、駅の北には阪堺電気軌道上町線の神ノ木駅がある。
- 大阪住吉町郵便局
- 荘厳浄土寺
[編集] 歴史
- 1900年(明治33年)9月3日 高野鉄道の駅として開業(開業当時の駅名は「住吉」)。
- 1907年(明治40年)11月15日 会社合併により高野登山鉄道の駅となる。
- 1915年(大正4年)4月30日 社名変更により大阪高野鉄道の駅となる
(このころ、現在名に変更される)。
- 1922年(大正11年)9月6日 会社合併により南海鉄道の駅となる。
- 1944年(昭和19年)6月1日 会社合併により近畿日本鉄道の駅となる。
- 1947年(昭和22年)6月1日 路線譲渡により南海電気鉄道の駅となる。
[編集] 昔話
- 今は各駅停車しか止まらないが、昔は急行が停車していた。
- 汐見橋線の列車が当駅まで来ていたが、岸ノ里より当駅までは空気輸送のようになるので、のちに岸ノ里駅までとなった。
- 当駅には貨物ヤードが以前あり(2006年3月頃から撤去工事が少しずつ始まってきている。)、天王寺支線方面から当駅に入り、積み替えた後、木津川駅や汐見橋駅などに輸送されていた。
- 当駅南側(駅舎付近)に地下道があるのは、昔、踏切死亡事故が発生したからという。現在も中百舌鳥付近とともに、人身事故の起こりやすい駅である。