五味一男
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五味 一男(ごみ かずお、1956年8月10日 - )は、日本テレビの編成局エグゼクティブ・ディレクター、プロデューサー。長野県出身。早稲田大学中退後に日本大学芸術学部放送学科卒。
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[編集] 略歴
- 入社1年目で『クイズ世界はSHOW by ショーバイ!!』を手がけ、以後『マジカル頭脳パワー!!』、『投稿!特ホウ王国』、『速報!歌の大辞テン』などを担当し、いずれも高視聴率の人気番組に育て上げた。こうして次々とヒット番組を産み出すことから、テレビ業界では「視聴率男」、「生涯打率 NO.1」と呼ばれ、注目される存在である。
- 1992年に担当した 『24時間テレビ 15』 ではメイン司会にダウンタウンを起用、初の24時間マラソンも開始したことで話題を集め高視聴率を獲得した。また、「SMAP 特番」など局を挙げた大型特番の総合演出を何本も担当。いずれも高視聴率を記録している。
- その後編成部企画部長に就任し、『ごくせん』の企画などを現場に指示し、ヒットにつなげた後、『エンタの神様』で現場復帰し、企画・総合演出を担当。青木さやか、波田陽区、摩邪(まちゃまちゃ)、桜塚やっくんなどの芸人を次々と輩出し、若手お笑いブームの牽引車的番組にする。
[編集] 特徴
- 『エンタの神様』はネタ番組の中では高視聴率を維持し、一般人を対象としたQレイト(番組質)調査でも民放の番組の中で上位にいる。ただし、ネタの長短の極端さ、テロップの使用、ネタを自ら作るなどの大胆な演出のため賛否両論の声が相次いでいる。
- ドランクドラゴン、長井秀和、アンジャッシュ、陣内智則など、彼をリスペクトしている芸人も少なくない。「テレビマン」というより「商売人」や「起業家」という見方をしている経済誌もある。
- また一方で、かつての人気クイズ番組『マジカル頭脳パワー!!』で「マジカルバナナ」や「伝言バトル」などのすべてのコーナーを考案しており、作家性の強い天才演出家であることも業界では常識になっている。(出典:「日経エンタテインメント!」、「ギャラック」、「創」)
- 『エンタの神様』における演出手法や芸人の扱い方について、ラジオ番組内で以前から批判的な見解を述べていた伊集院光に対し、知人を介して公開対談を申し込んだ。五味は「絶対僕は伊集院をねじ伏せることができる」と豪語しているが、伊集院は静観の構えである。(出典:TBSラジオ『伊集院光 深夜の馬鹿力』2006年12月18日放送分)
[編集] その他の番組
- 「週刊!ストーリーランド」(企画、総監修)
- 「マネーの虎」(演出、監修)
- 「平成あっぱれテレビ」(企画、総合演出)
- 「仮面の告白」(企画、総合演出)
- 「輝け!ネタのグランプリ」(企画、総合演出)
- 「2001年ベストアーティスト大賞」(企画、監修)
[編集] 著書
- 「視聴率男の発想術」(宝島社)