中日クラウンズ

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中日クラウンズ（ちゅうにちクラウンズ）は、日本で行われている男子ゴルフトーナメントの1つである。

中部日本放送（CBC）・中日新聞社主催で毎年4月末の木・金から5月上旬の土・日の4日間、愛知県愛知郡東郷町にある名古屋ゴルフ倶楽部・和合コースで開催されている。1960年の第1回から現在も続いているトーナメントであり、民間ゴルフトーナメントの草分け的存在でもある。優勝者には副賞として冠スポンサーのトヨタ自動車よりクラウン（注1）が贈呈され、13番ホールと17番ホールでホールインワンを達成した選手にはやはりトヨタ自動車より「トヨタホールインワン賞」として人気車が贈呈される（注2、但し、アマチュアの場合は車ではなく記念品）。2006年現在、賞金総額1億2000万円、優勝賞金2400万円。

出場選手には国内のトッププレイヤーはもちろん、海外から一流選手を招聘しており、ジャック・ニクラス、ゲーリー・プレーヤー、アーノルド・パーマー、デビッド・トムズ、リー・ジャンセン、ジャスティン・レナード、ジョン・デーリー、コリー・ベイビン、フレッド・カプルスなどが出場している。中でもピーター・トムソン（1969年、1972年）、グラハム・マーシュ（1977年、1982年）、スコット・シンプソン（1984年、1988年）が2度制覇している他、セベ・バレステロス、グレグ・ノーマン、デービス・ラブIII世などが優勝している。とりわけラブは1998年の大会で4日間首位を維持し、2位に大会新記録の8ストローク差をつけて優勝を果たしている。

1968年大会での安田春雄と鈴村久による9ホールにわたるプレーオフ、1976年大会でのデビッド・グラハムの大逆転優勝、青木功（1978年－1980年）、尾崎将司（1995年－1997年）の3連覇はゴルフファンの間で語り継がれている。

2005年大会は、このトーナメントに23回最多出場した尾崎直道が宿願の初制覇を達成した（国内ツアーは通算32勝目）。

実況中継は主催者でもあるCBCが製作し、同局が所属する東京放送（TBS）系列で放送されている。ちなみに系列局以外では秋田放送（日本テレビ系列）や福井放送（日本テレビ・テレビ朝日系クロスネット）、四国放送（日本テレビ系列）でも録画で放送している。解説は、長きにわたって川田太三が務めている（1989年大会のみ大西久光が務めた）。

なおゴルフネットワークでは、参加全選手のスタートホールの模様を、生中継を行っている。2005年までは前半2日のみだったが、2006年は全4日間に拡大した。

（注1）近年の優勝副賞は別のトヨタ車になることがあるが、第45回大会（2004年）以降は再びクラウンが副賞になった。余談だが、以前クラウンが副賞だった時、テレビ中継の実況アナウンサーは「歴代の優勝者には日本を代表する名車、クラウンが贈られて来ました」と言っていたが、現在ではクラウンの部分を外して「日本を代表する名車が贈られて来ました」と言っている。
（注2）17番ホールのホールインワン賞はトヨタ製のプレジャーボートが副賞になっていた年があった。2006年の賞品は13番ホールではハリアーハイブリッド、17番ホールではカムリが用意されたが両ホールとも達成者は出なかった。