カシオワールドオープンゴルフトーナメント

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』

カシオワールドオープンゴルフトーナメント（CASIO WORLD OPEN）は、日本のゴルフトーナメントの一つである。

[編集] 概要

本大会はカシオ計算機主催で毎年11月第4週に開催されている。1981年の第1回以来現在25年続く伝統ある国際的ゴルフトーナメントであり、国内はもちろん、世界のトッププレーヤーが賞金総額1億4000万円、優勝賞金2800万円（2005年現在）を賭けて争う。日本ゴルフツアー機構（JGTO）公認のトーナメントでは、年間の最終戦から2番目に位置する大会だが、最終戦のゴルフ日本シリーズ・JTカップには当年度の賞金ランキング25位以内及び各トーナメントの優勝者しか出場できないため、ほとんどの選手たちには事実上の最終戦になる。本大会の終了後、年間賞金ランキング70位以内（但し、外国人を中心に規定試合出場数に満たない選手がいるため実際には72位～73位前後）に入った者が次年度の日本ゴルフツアーでシード権を獲得する。

2004年までは鹿児島県指宿市（旧・揖宿郡開聞町）にある「いぶすきゴルフクラブ・開聞コース」で開催され、カシオ計算機と共にいわさきグループ・南日本放送（MBC、テレビ中継については東京放送（TBS）制作）の主催で行われてきた。2005年の第25回記念大会からは、黒潮観光開発・テレビ高知（KUTV）主催（同上）で、カシオ計算機創業者でもある樫尾忠雄の出身地である高知県の「Kochi黒潮カントリークラブ」で開催されている。2005年・2006年は女子高校生プロゴルファー、ミシェル・ウィー（アメリカ）が参戦して話題を呼んだが、いずれも予選落ちになった。また、2003年大会ではソフィー・グスタフソン（スウェーデン）が女性として初めて日本の男子ゴルフトーナメントに参戦したが、こちらも予選落ちとなっている。

日本でも人気の高いタイガー・ウッズが日本ゴルフツアーのトーナメントに初出場したのが、1998年度の本大会であることもよく知られている。

かつては観客輸送のため本大会名を冠した臨時普通列車が指宿枕崎線で運転されていた。

[編集] 大会歴代優勝者

• 1981年：リー・トレビノ（アメリカ）
• 1982年：スコット・ホーク （アメリカ）
• 1983年：ベルンハルト・ランガー（ドイツ）
• 1984年：サンディ・ライル（スコットランド）
• 1985年：ヒューバート・グリーン（アメリカ）
• 1986年：スコット・ホーク（アメリカ）
• 1987年：デビッド・イシイ（アメリカ）
• 1988年：ラリー・マイズ（アメリカ）
• 1989年：青木功（日本）
• 1990年：マイク・リード（アメリカ）
• 1991年：尾崎直道（日本）
• 1992年：青木功（日本）
• 1993年：トム・レーマン（アメリカ）
• 1994年：ロバート・ガメス（アメリカ）
• 1995年：奥田靖己（日本）
• 1996年：ポール・スタンコフスキー（アメリカ）
• 1997年：日下部光隆（日本）
• 1998年：ブライアン・ワッツ（アメリカ）
• 1999年：米山剛（日本）
• 2000年：鈴木亨（日本）
• 2001年：室田淳（日本）
• 2002年：デビッド・スメイル（ニュージーランド）
• 2003年：今井克宗（日本）
• 2004年：デビッド・スメイル（ニュージーランド）
• 2005年：谷口徹（日本）
• 2006年：ジーブ・ミルカ・シン（インド）

[編集] 外部リンク

• カシオワールドオープン公式サイト