三菱・FTO
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FTO(エフティーオー)は、三菱自動車工業が製造していたスポーツクーペ(自動車)である。ベースはミラージュだった。
FTO | |
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製造期間 | 1994年 – 2000年 |
ボディタイプ | 2ドア クーペ |
エンジン | 6A12 MIVEC V6 2L 200PS 6A12 V6 2L 170PS 4G93 直4 1.8L 125PS |
全長 | 4365mm |
全幅 | 1735mm |
全高 | 1300mm |
車両重量 | 1210kg (GPX5ATの場合) |
先代 | なし |
後継 | なし |
同クラスの車種 | ホンダ・インテグラ ニッサン・スカイライン ニッサン・シルビア トヨタ・セリカ |
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目次 |
[編集] 概要
ギャランGTOと共に三菱のホットモデルだったギャランクーペFTOの名を受け継ぎ登場したのがFTOである。 当初は日本国内専用車だったが、のちにイギリスなどへ輸出された。 なお、販売されたモデルはすべてFF(前輪駆動)である。モーターショーでAWD(4WD)仕様が提案されたことはあるが、結局、市販されることはなかった。ゲーム『グランツーリスモ』には、レーシングモディファイされた4WD(四輪駆動)タイプとして収蔵されている。 曲線で構成されたアクの強い個性的な外観、特にリアのデザインは人により好き嫌いが分かれる所である。デザインは現在においてなお先進的であり、新鮮だという意見もある。
[編集] 歴史
- 1994年10月 発売。排気量2.0LのV6エンジンと1.8Lの直4エンジンを搭載。V6エンジンは170ps(マイナーチェンジ時に180ps)仕様とMIVECを採用した200ps仕様がラインアップされていた。またAT車には日本で初めてマニュアルモード(三菱ではスポーツモードと呼んでいる)を搭載するINVECS-IIを採用した(当初は4段・マイナーチェンジ時に5段となる)。この年、日本カー・オブ・ザ・イヤーを受賞、その記念モデルとしてダンディライオンイエローのFTOが500台限定で発売される。
- 走行性能ではFF車とは思えないほどよく曲がるコーナリングマシンであった。そのためホンダから2代目インテグラタイプRが発売されるまではFF車最速を誇っていた。
- 2000年7月 新しく採用される側面衝突安全基準に適合させることが出来ない(技術的には可能だが、適合させても採算が取れない)ということを直接の理由として、GTOと共に生産中止となった。
- 生産工場は三菱自動車工業水島製作所。
- 総販売台数 36512台
- 1994 - 20,074
- 1995 - 9,741
- 1996 - 2,928
- 1997 - 1,960
- 1998 - 1,033
- 1999 - 616
- 2000 - 160
[編集] 車名の由来
Fresh Touring Origination の略。新鮮で若々しいツーリングカーの創造という意味。(初代FTOの車名の由来とは違う略である)