ロックマンゼロ
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ロックマンゼロ (ROCKMAN ZERO) は、カプコンから発売されたロックマンシリーズの1つでゲームボーイアドバンス向けのアクションゲーム。
ロックマンXシリーズ譲りの完成度の高い2Dアクションが特徴。Xシリーズのパラレルワールドという考えが一般的だが、一部のスタッフやファンは正史ととらえているらしい。
製作はインティ・クリエイツ。この開発部の中に、ロックマンX1~4を開発した、カプコン第二開発部のメンバーがいるとのこと。
旧第二開発部部長の稲船敬二によれば、本来Xシリーズの主人公をゼロにしたかったらしく、その夢を叶えたシリーズである、ということになる。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
目次 |
[編集] シリーズ
[編集] ロックマンゼロ
英雄ロックマンXの活躍によりイレギュラー戦争は終結。人々は理想郷ネオ・アルカディアを築き、平和を取り戻していたかにみえた。しかしそれは、イレギュラー化を恐れる政府が無実のレプリロイドまでも大量に処分して得た偽りの平和だった。元科学者のシエルはイレギュラーの汚名を着せられたレプリロイドと細々と暮らしていたが、ついに彼女達にも政府の魔の手が迫る。追い詰められた彼女達は、もう一人の英雄・ゼロの眠っている遺跡を目指した。
- 新シリーズとして産声を上げた作品。ロックマンX譲りのアクションが話題になった。またサイバーエルフという新たな試みや、「正義」と「悪」が曖昧なストーリーも好評であった。
- その反面、ミッション毎に採点があり、その基準が厳しすぎる、サイバーエルフを使うと減点されるので結局使いたくなくなる、一部の武器が使い物にならない、残機システムが理不尽、等反省点も多く、それらは後の作品に生かされている。
[編集] ロックマンゼロ2
ネオ・アルカディアの統治者コピーエックスを倒したゼロ。シエル達はその期を逃さず、ネオ・アルカディアの力が及ばない地へ移動した。ゼロはシエル達を逃がすため囮になった。それから一年後。シエル達は新たにレジスタンスに加わったエルピス達の協力で、新たなレジスタンスベースを建造するに至っていた。しかしゼロに対するネオ・アルカディアの追及は止む事が無く、ゼロは一人戦い続けていた。そんな時、武力行使を推し進めた新レジスタンスベースの司令官エルピスは「正義の一撃作戦」と称したネオ・アルカディア総攻撃を試みる物の無残な結果に終った。その失敗が引き金となり、ダークエルフに魅せられ暴走を始める。
- 「フォームチェンジ」システムを導入し、各フォーム毎にそれぞれ得意不得意の能力が異なる。また、採点レベルが高い場合のみボスキャラが使う「EX技」を「キャプチャー」という形で取得することが可能になった。残機システムも改善され、本家シリーズやXシリーズとほぼ同じシステムになった。また非常に難易度が高く、やりこみ度の高さを見せてくれる作品である。
- クリア後、ゲーム中の一枚絵をギャラリーとして鑑賞できるようになる。
- 不評な点としては、ゲームオーバーになった場合、そのミッション中に得たアイテム等を一切セーブできなくなる、サイバーエルフのシステムが全く改善されていない、等が挙げられる。
[編集] ロックマンゼロ3
ネオ・アルカディアの最深部に封印されていたダークエルフを体に取り込み究極の力を手に入れたエルピス。しかし、結局はその力を制御できず、ゼロによって倒された。ダークエルフの悪夢も去り、ネオ・アルカディアからの攻撃も沈静化してきたある日、レジスタンスのもとに巨大な宇宙船が雪原に落ちたという情報が入る。その現場にダークエルフと同じ強力なエネルギー反応があると知ったシエルは、ゼロとレジスタンスの仲間と共に調査に向かった。
- 新たな試みとして、ヘッド・ボディ・フットのパーツを組み替えることで、いろいろなアクションが可能になった。前2作の反省点が特に生かされている作品である。サイバーエルフは、減点されない「サテライト」と、減点されるが使用数制限のない「フュージョン」の2種類に分けられた。また、武器のスキルアップシステムを廃止し、最初からチャージができるようになった。ラストの展開は見ものであると好評である。ボイスが徹底的に強化され、8ボス(厳密には12)のボイスの多さはXシリーズを上回る。
- ステージ中にある謎の扉に入ることで、サイバーエルフの能力を多数得てプレイできる「サイバー空間」に入れるが、サイバー空間で能力で能力を使えるエルフは限られているうえ、入手していなければ意味が無く、一回入っただけでミッション点が半分も減点されるので、マイナスの評価を受けることが多い。
- クリア後、ギャラリーはなくなり、ミニゲームを遊べるようになった。また、カードeリーダー+やエグゼ4との通信機能を持たせたが、これは不評だったため、次回作で廃止されている
- ロックマンゼクスとの連動でボスが8体のうち4体登場する。
- 実は、このゼロ3で四天王と完全に決着をつける予定だったらしいが、さすがに倒してしまうのは可哀想ということで戦闘すらすることはなかった(しかし、結局は本作の終盤で、残る四天王3人も死亡していた事が後のスタッフインタビューで判明している)。ファントムが「サイバー空間」で復活するのは、そういった製作者の意図だと思われる。
- 周辺機器を用いた追加要素などには批判が集中したものの、ゲーム本編に対する評価は高く、本作をシリーズ最高傑作とする声も少なくない。
[編集] ロックマンゼロ4
ゼロたちは荒野に散った人々やレプリロイドを助けるため、大型トレーラーで各地を転々としていた。ある時ゼロたちは、レプリロイドの軍団に襲われているキャラバンに遭遇する。キャラバンを救ったゼロたちは人間の女性「ネージュ」に悪の科学者「ドクター・バイル」より変わり果てたネオ・アルカディアの現状を聞かされる。かつて人間の理想郷であったネオ・アルカディアは、ゼロによりリーダーを失いバイルが全権を握っていた。人間を守るどころか、人間だろうがレプリロイドだろうがイレギュラーとみなされた物はすべて処分の対象となる・・・。キャラバンの人間達は、バイルの支配から逃れるため、エリアゼロ(ロックマンX5でスペースコロニー「ユーラシア」が衝突した場所)にある人間の集落を目指していた。
- 「ネオ・アルカディア編完結」と謳い、前作までとは完全に雰囲気が異なる作品である。まず行動の基点となっていたレジスタンスベースはすでに離れたという設定になっているし、四天王、エックス、主要人物を除くレジスタンスの仲間、など多数のメインキャラまでもが登場しない(これは製作者が「心残り」と言っていることでもある)。
- システム的な新要素としては、「ロッド」と「シールドブーメラン」を廃止、倒した敵の武器(砲弾など)を奪える「ゼロナックル」を導入。このゼロナックルは、そのままでも道を塞ぐ茎などを引き抜くことができる(ただし、一部のユーザーは「ゼロナックルを使わされている」とマイナスの評価を下している)。ステージ選択はこれまでのような4ステージずつという方式から、旧シリーズのように最初から8ステージを選択する方式に変更された。加えて「天候」システムを導入、この天候を変更することで、ステージが楽になったり、逆にボスがEX技を使ってくるようになったりする。今回はミッション点に関係なく、天候次第でEX技をキャプチャーできるようになった。サイバーエルフは今回1種類しか存在しないが、さまざまなエルフの能力をコピーして使えるようになっている。能力がキャパシティを超えなければ減点されない。
- また、初心者救済として本シリーズでは初めてイージーモードが搭載された。(ノーマルモードとあまりにも難易度の差が付き過ぎるのを防ぐためかサイバーエルフがレベル5以上の強化ができない、EXスキルが習得できないとある程度制約が付いてる。)
- 「アルティメットモード」はこれまでと違いエルフの能力を全て一度に使う事ができるモードに変更されている。
- 「ロックマンゼロ3」から更にボイスが強化され、8大ボスのボイスが前半と後半で変化するほか、エンディングテーマまで入れられている。
- 2006年に発売された「ロックマンゼロ オフィシャルコンプリートワークス」内のスタッフインタビューにおいて、本作をもって最終作とする旨の発言がなされている事、またゼロシリーズの直続編的作品である「ロックマンゼクス」が発売された事、公式ファンサイト「u-capcom」の投稿イラストコーナーでスタッフが「ゼロシリーズは終わってしまいましたが・・・」という発言をしていることなどから、シリーズ存続の可能性は低いという見方が強いが、続編を望む声は今も絶えない。
[編集] 登場人物(主要キャラクター)
カッコ内に記載されているZ1といった記述は登場シリーズの略称。
Z1:ロックマンゼロ Z2:ロックマンゼロ2 Z3:ロックマンゼロ3 Z4:ロックマンゼロ4
- ゼロ(ZERO)(声優:風間勇刀)
- イレギュラー戦争後、封印されていた伝説のレプリロイド。100年の時を経てシエルによって目覚め、レジスタンスに協力する。Z3にて、自己の過去を知りつつも彼の決意は揺るがなかった。ゼロ4以降、生死不明。
- ロックマンXシリーズのゼロとは同一人物であるが、風貌がかなり異なる(声優も異なる)。しかしこれはあくまで視点の違いゆえの相違であり、開発側いわくXシリーズのゼロもゼロシリーズのゼロも本来の外見などは全く変わらないらしい。故に、どちらが正しいということはない(ただ、全シリーズの中でも独特の雰囲気を持つその外見は、ファンの中には拒絶反応を示す者も少なくない。この点も相まって、ゼロシリーズがXシリーズの後続として受け入れられていない現状がある)。眠りから覚めたゼロはその記憶の殆どを失っており、Xシリーズでの出来事をあまり覚えていない。ネオ・アルカディアとの闘いの最中、その記憶を断片的に蘇らせていく事となる。
- 『破壊神』『英雄』など、劇中でのゼロに対する認識、呼称は様々である。
- 本来ならばエックスの最大の敵であるはずだった彼がエックスの最高の親友になり、100年後も人間のために戦っているのは何とも皮肉なことである。正式名称は「D.W.No.000: OMEGA ZERO」。
- 十の光る武具の一つ、ゼットセイバーを持つ。
- シエル(Ciel)(声優:田中理恵)
- 元ネオ・アルカディア所属の天才科学者である人間の少女。ネオ・アルカディアに追われるレプリロイド達と暮らす。
- 実は、コピーエックスを作成した本人である(5~6歳の頃に設計し、9歳で完成させた)。レプリロイドの作成だけでなく、エネルギーを発生させるための新たなシステム「システマ・シエル(System-a-Ciel)」を開発するなど、その才能は多岐にわたる。完成したシステムの使われ方についても真剣に考えていた。
- 作品を経るごとに顔グラフィックが若返っていった(ゲーム故の仕様)。
- ただ一部からは「普通に考えてリーダーとしては、余りにも未熟」と思われているようである。
- セルヴォ(Cerveau)
- レジスタンス一の技術者。さまざまな武器を開発し、ゼロに与える。
- 武器開発に明け暮れるあまり、1週間近くもエネルゲン水晶の補給を忘れてしまうほどの熱中ぶりである。
- シエルに対し父親にも似た感情を持っており、シエルを影ながら支える功労者でもある。
- アルエット(Alouette)(声優:広橋涼)
- サイバーエルフの世話をしている女の子のレプリロイド。シエルを尊敬しており、将来はサイバーエルフを研究するのが夢。
- シエルに作ってもらったぬいぐるみを常に抱く、本作品のマスコット的存在。
- オリジナルエックス(Original X)(Z1~3)(声優:水島大宙)
- ゼロやシエルの前にサイバーエルフとなって現れ、ゼロたちを助けてくれる。ゼロ同様、旧シリーズとは風貌がかなり異なっていてさらに口調も変わっている(一人称が「俺」から「僕」になっているなど)。自らのボディを、ダークエルフ封印のために差し出した。
- Z3のエンディングで力を使い果たし世界から去っていった。(それでもサイバーエルフは通常、一度力を使えば消滅するということを考慮すれば、エックスが力を使った回数はサイバーエルフの規格から外れたことだったといえる。)
- 十の光る武具の一つ、エックスバスターを持っていた。
- コルボー(Colbor)(Z1、Z4)
- レジスタンスのメンバー。通称「コルボー・チーム」のリーダー。行動的だが、おっちょこちょいな点が目立つ。
- Z4では、ネオ・アルカディア壊滅後の人間の救出作戦の現場指揮を取っていた。
- アンドリュー(Andre)(Z1~3)(声優:西川幾雄)
- レジスタンスに同行している。元はパン職人だったらしく、その前は船乗りや教師もしていた。
- 昔人間の女性と恋仲となり彼女だけ老いていく事に心を痛め、シエルに嘆願して老人型に改造してもらった。
- 封印される以前のゼロを知っていた節がある。ちなみにあることをすると若返る。
- コピーエックス(Copy X)(Z1、Z3)(声優:今井由香)
- 伝説の英雄・エックスをシエルがコピーしたもの。オリジナルと異なり、人間至上主義で傲慢な性格。自称「オリジナルエックスの完全なるコピー」。この言葉の裏には、己をアイデンティティを見出せない彼のコンプレックスも見受けられると思っている人もいるようだ。
- ゼロ3では、「コピーエックスMk2」として登場するが、これはドクター・バイルが製作したもの。その際、言語回路(又は頭脳回路)に欠陥が生じているせいなのか、発声に機械音が混じっている。
- シエルの彼に対する感慨の描写が無い事に対して、批判的な(エルピスも同じ)主張をする人もいる。
- ハルピュイア(Harpuia)(Z1~3)(声優:緒方恵美)
- エックスのデータを基盤として誕生した、ネオ・アルカディア四天王(The Big Four)のリーダー格。誇り高い性格で、「賢将」・「翠緑の斬撃」という二つ名の元、エックスを政治面で補佐していた。「烈空軍団」を率いる。
- エックス(オリジナル、コピー含め)を崇拝しているが、シリーズを追う毎にコピーエックスの統治しているネオ・アルカディアの在り方に疑問を持つようになる。
- 十の光る武具の一つ、ソニックブレードを持つ。
- レヴィアタン(Leviathan)(Z1~3)(声優:今井由香)
- 四天王の紅一点で、水中戦が得意。「妖将」・「蒼海の海神」と呼ばれ、「冥海軍団」を指揮する。普段はクールだが、ゼロと対峙して以来、彼に愛憎の入り混じったような執着心を抱き、感情的な振舞いが見られるようになる。
- ハルピュイアとの連携で対流圏操作を行い、人間の生存圏を再生する事が主な任務。「地上はホコリっぽい」という理由で水中に居ることが多い。
- 十の光る武具の一つ、フロストジャベリンを持つ。
- ファーブニル(Fefnir)(Z1~3)(声優:中井和哉)
- 四天王の一人で、対レジスタンス焦土作戦を執行する「塵炎軍団」のトップ。前線で戦うことを好み、「闘将」・「紅蓮の豪腕」の異名を持つ。常に己の強さに見合う好敵手に飢えており、事ある毎にハルピュイアを挑発しているが、これはファーブニルがハルピュイアの力を認めている事の表れである。しかしゼロに敗北した後は彼との決着に固執するようになる。
- 自ら前線に立って戦う事を好むせいか、他の軍団に比べて所属レプリロイドが極端に少ない。
- 十の光る武具の一つ、ソドム&ゴモラ(マルチプルランチャー)を持つ。
- ファントム(Phantom)(Z1、Z3)(声優:稲田徹)
- 四天王の一人で、「斬影軍団」の頭領。隠密行動に長け、「隠将」・「漆黒の幻影」とあざなされる。四天王の中では温厚・寡黙な性格であるが故に、周囲から甘く見られている。が、エックスに対し絶対的な忠誠を誓っており、その存在を脅かす者には一片の情けもない。
- ゼロとの闘いで敗北し自爆するが魂は消滅せず、現在はサイバー空間に身を潜めている。
- 十の光る武具の一つ、闇十文字(手裏剣)を持つ。
- ダークエルフ(Dark Elf)(Z2~3)
- 妖精戦争末期に使用された、レプリロイドの能力を格段に向上させるサイバーエルフ。本来は“マザーエルフ”という名称であったが、バイルによって改造・利用されていた。
- ベビーエルフ(Baby Elf)(Z2~3)
- ダークエルフの量産型コピー。アルエットによって「クリエ」(創造“Creer”)「プリエ」(祈り“Prier”)と名づけられる。ゼロに対し「ニセモノのくせに」と意味深な発言をし、後にオメガの登場でその意味が明かされた。
- 両者とも子供っぽく無邪気な性格で、一見誠実そうなバイルの言葉を信じてネオ・アルカディアに協力した。
- エルピス(Elpis)(Z2)(声優:カシワクラツトム)
- 元・ネオアルカディアの都市管理局員で、シエルのレジスタンスとは別のレジスタンスで活動していたが、シエルのレジスタンスと合流後は研究で忙しいシエルの代わりにレジスタンスの司令官になった。
- シエルに対し好意を抱いているようで、ゼロの存在をあまり快く思ってはないようである。
- バイル(Vile)(Z3~4)(声優:大塚周夫)
- ネオ・アルカディアの悪の科学者で、コピーエックス以上の人間至上主義者。ただし現在の彼にとっては自分以外の人間はむしろ憎悪の対象。
- かつて、妖精戦争を惹起した罪で宇宙に追放されていた。妖精戦争終結後、冷酷な処罰にあい、人間もレプリロイドも全て激しく憎んでいる。地球の軌道上に浮かぶ巨大建造物「衛星攻撃砲台ラグナロク」を使ってエリアゼロの自然を破壊しようと企んだ(Z4)。
- ゼロの誕生経緯・過去の有様など全てを知っている可能性のある人物。
- オメガ(Omega)(Z3)(声優(第三形態):諏訪部順一)
- 妖精戦争時、世界を破滅に導いたレプリロイド。ダークエルフとの融合によってとてつもない力を発揮した。その正体は、バイルにより彼の最強の傀儡と化したゼロのオリジナルボディだった(Z3にて)。
- ZXでは隠しボスとして登場する。
- ネージュ(Neige)(Z4)(声優:後藤邑子)
- 人間の女性ジャーナリスト。ネオ・アルカディアから脱走して来たキャラバンのリーダー的存在。昔、クラフトを取材した事があり、その頃から人間のために誇り高く戦うクラフトに好意を持っていた。
- クラフト(Kraft)(Z4)(声優:三宅健太)
- アインヘルヤル八闘士の隊長、バイルの部下。脱走したネージュを探す為ラグナロク作戦に参加した。資源に乏しい世界で生きるにはバイルの支配を受けるしかないと考えていたが、ネージュの言葉に心動かされ、最終的にバイルに反旗を翻す。
[編集] 武器
- ゼットセイバー(Z Saber)
- 登場シリーズ Z1~Z4
- 緑色のビーム状の刃をもつ剣。復活直後のゴーレム戦でサイバーエルフのエックスから渡された。
- 以後全シリーズに登場しており、十の光る武具の一つ。
- 三段斬り、チャージ時の攻撃力の高さに加え、EXスキルによって衝撃波も撃てるなど遠近攻撃に富んだ能力の高い武器。
- オメガも使用しているがこちらは刃が紫色になっている。
- EXスキルは12種類。
- バスターショット(Buster Shot)
- 登場シリーズ Z1~Z4
- ゼットセイバー同様全シリーズに登場している。
- 元はレジスタンスのミランのものだったがゼロに託された。
- レジスタンスが持つ一般的な銃だったが、ゼットセイバーの柄をマガジンとして装着する事で強力なエネルギーブリッドを撃つ事が可能になった。
- チャージショットの威力が高く、EXスキルによってレーザーや爆発する弾などバラエティに富む能力を持つ。
- ゼロは復活後に手にしたが、オメガも所有している。
- EXスキルは12種類。
- トリプルロッド(Triple Rod)
- 登場シリーズ Z1
- レジスタンスのセルヴォによって昔のゼロのデータから復元された武器。
- ゼットセイバーの安全弁を調整した事で、刀身を自在に圧縮形状化することが可能になった。
- 槍状の武器で、8方向攻撃・回転斬りつけの他に3段階まで柄を伸ばす事が出来る。
- 下に敵がいる状態で下に攻撃するとホッピングする。
- EXスキルはなし。
- シールドブーメラン(Shield Boomerang)
- 登場シリーズ Z1~Z3
- レジスタンスのセルヴォによって昔のゼロのデータから復元された武器。
- エネルギー弾を跳ね返す盾・一定距離を飛んで戻ってくるブーメランとして使える。
- EXスキルは3種類。
- チェーンロッド(Chain Rod)
- 登場シリーズ Z2
- セルヴォによって製作された武器。
- ビーム状の鎖の先に槍がついており敵や障害物に引っ掛けて引き付けるほかに、天井に引っ掛けてぶら下がることもできる。
- 最初からトリプルロッドの最大射程と同等の射程を持つが、威力は低下しており、真下の敵に攻撃した時のホッピング効果もなくなっている。
- トリプルロッドのように回転させて斬りつけることができる。
- EXスキルは1種類。
- リコイルロッド(Recoil Rod)
- 登場シリーズ Z3
- セルヴォによって製作された武器。トリプルロッドとチェーンロッドの反省点を考慮して製作された。
- トンファー状の武器で連打して攻撃するほか、チャージする事で敵や障害物をふき飛ばすことができる。
- EXスキルは2種類。
- ゼロナックル(ZERO Knuckle)
-
- 登場シリーズ Z4
- セルヴォによって製作された武器。
- ゼロの手に埋め込まれたチップが本体。敵に直接当てる(奪い取る)事でその敵の武器が使用できるようになる。
- (敵が武器そのものの場合は破壊、敵に付属している場合は奪った武器のみが使用できる)
- 他に特定の物体(植物など)を引っ張る事ができる。
- EXスキルはなし。
[編集] ボスキャラクター
※ミュートスレプリロイド(Mutos Repliroid):ネオ・アルカディアの中でも、特に地位の高い数体のレプリロイドの総称。その力に縋ろうという人々の想いから、ほとんどが神獣などの伝説的な生物などに模されて作られている。(ミュートス:「神話」の意)
[編集] ロックマンゼロ
- 稲光る獄鳥 アステファルコン(Azte Falcon)
- ミュートスレプリロイド(隼型)。烈空軍団所属。賢将ハルピュイアに仕え、イレギュラー処理を行っている。
- 飛行形態に変形可能で、ハルピュイア専属の飛行ユニットとして続編に登場している。
- 出現時期が早く、戦闘に制限時間が設定されるためか、ロックマンゼロに登場するボスの中で最強という意見もある。
- 雷のエレメントチップを持つ。
- 冥界の聖掃王 アヌビステップ・ネクロマンセス三世(Anubistep Necromances III)
- 剛球大魔神 マハ・ガネシャリフ(Maha Ganeshariff)
- 絶対零度鹿王 ブリザック・スタグロフ(Blizzack Stagroff)
- ミュートスレプリロイド(ヘラジカ型)。妖将レヴィアタンに仕え、レジスタンスを秘密基地に幽閉する。
- 氷のエレメントチップを持つ。捕獲したレジスタンスを尋問と称し、破壊する事に喜びを感じる冷酷な性格。
- 極めて強力な冷気を持ち、それは海をも一瞬で凍らせるという。
- 知恵の超猿 ハヌマシーン(Hanumachine)
- 聖闘士 ヘラクリウス・アンカトゥス(Heracleous Anchus)
- ミュートスレプリロイド(ヘラクレスオオカブト型)。烈空軍団所属で、ハルピュイアとエックスに仕える。
- ネオ・アルカディアの神殿の守護を司る。剛直な性格で、彼の辞書に「退く」という文字はない。
- モデルは、「12の功業」を達成したギリシャ神話最強の英雄、ヘラクレス。
- 虚空の橋の悪夢 レインボーデビル(Rainbow Devil)
- 斬影軍団所属。コア以外が液体金属で出来ている。その為、体の形を変幻自在に変えることが可能。
- 開発経緯には不明な点が多く、過去のロストテクノロジーによるものではないかとも言われている。
- 最新鋭量産番兵A型 ゴーレム(Golem)
- 量産型メカニロイド。オープニングステージのボスで頭部以外にはバスターが効かない。
- ロックマンゼロ2では3つのバリエーションが登場する(タイプE、タイプF、タイプI の3種類)
- 頭脳特急 パンテオン・コア(Pantheon Core)
- サイバーエルフを積んだ特急列車に搭載されている人工頭脳。パンテオン(エックスをモデルに作られた量産型のメカニロイド・ソルジャー。汎用性に富む)の頭部が模されている。
- 侵入者に対し極めて高度な演算処理による精密な攻撃を仕掛けてくるが、逆を言えば正確さ故の脆さを持ち合わせている。
- 不死身の守護大蛇 ガード・オロティック
- 大型メカニロイド(八岐大蛇型)。8本のアーム部から3属性(+1種)の攻撃を放つ。
- アーム部はアタッチメント式になっており、破壊されても即座に修復可能となっている。
- 元は災害用のレスキューメカニロイド。炎のエレメントチップを持つ。
- 超怒級自走弾頭 ヒッタイド・ホッタイド(Hittide Hottide)
- 大型メカニロイド。レジスタンスベースを破壊する為だけに送り込まれ、前面のドリルは超破壊力を持つ。
- 他、パラシュート爆弾・大型地雷・多数の飛行メカを装備。パンテオンが中に乗り込む事も出来る。
- 元は地底鉱物採取用の大型掘除メカニロイド。
[編集] ロックマンゼロ2
- 熱砂の毒蠍 メガ・スコルピア(Mega Scorpia)
- 大型メカニロイド(蠍型)。ゼロ追跡軍の切り札として用意されたが、センサーが壊れている為敵と味方の判別が出来ない。
- (戦闘前にパンテオンを破壊したのはそのせいである。)
- オープニングステージのボスで尾部の一撃は大地に容易く穴を開けられる。
- 頭部が弱点だが、巨大なハサミによって守られている。(ハサミは一定のダメージを与えると壊れる)
- 幽林の忍蛇 ヒューレッグ・ウロボックル(Hyleg Ourobockle)
- ミュートスレプリロイド(キングコブラ型)。元斬影軍団所属。
- デュシスの森での警護に当たっており、アルトロイドという蛇型のメカニロイドを操る。
- モデルは、錬金術の紋章として知られる自らの尻尾を咥えた蛇、ウロボロス。
- 氷刃の熊将 ポーラー・カムベアス(Poler Kambers)
- ミュートスレプリロイド(北極熊型)。冥海軍団所属。
- レヴィアタンの配下で南極のコンピューター施設の警護をしている。AIのレベルは低い。
- ミュートスレプリロイドの中でも抜群の破壊力を持ち、必殺の「ラッシングクロウ」を繰り出す。
- 氷のエレメントチップを持つ。
- モデルは、イヌイット神話における熊の神、ナヌーク。
- 幻惑の炎帝 フェニック・マグマニオン(Phoenick Magmanion)
- 雷霆の黒豹 パンター・フラクロス(Panter Flauclaws)
- 狭撃の風神 クワガスト・アンカトゥス(Kuwagust Anchus)
- ミュートスレプリロイド(オオクワガタ型)。烈空軍団所属でハルピュイアの配下。
- レジスタンスベースへ向かう特殊爆撃機・戦闘機群の指揮を執る。
- ヘラクリウス・アンカトゥスの弟で、兄の仇討ちを取らんとゼロに復讐の牙を向ける。
- 樹陰の門番 バーブル・へケロット(Burble Hekelot)
- ミュートスレプリロイド(蛙型)。元斬影軍団所属。ハルピュイアの命によりノトスの森を守護する。
- 敵からエネルギーを吸収したり、小型メカニロイドを捕食したりすることによってパワーアップする。
- 同僚だったヒューレッグ・ウロボックルとは仲が悪い。
- モデルは、古代エジプトの多産の神、へケト。
- 虚空の橋の悪夢 レインボーデビルMK2(Rainbow Devil MK2)
- 前作にも登場したレインボーデビルの改良版。ネオ・アルカディア神殿エリア前に配置される。
- 体質を変化させる能力が新たに加わった。
[編集] ロックマンゼロ3
- 曼荼羅火砕竜 ブレイジン・フリザード(Blazin’ Flizard)(声優:三浦祥朗)
- バイル八審官(バイルナンバーズ)左炎審官。アグニス火山を警護する。
- 気が短く、喧嘩っ早い割には生真面目な性格で、チルドレ・イナラビッタとは絶望的なほど仲が悪い。
- エリマキトカゲ型。ZXでは連動で登場。
- 炎のエレメントチップを持つ。
- 凍葬の死兎 チルドレ・イナラビッタ(Chilldre Inarabitta)(声優:広津祐希子)
- バイル八審官(バイルナンバーズ)左氷審官。海上のハイウェイ跡地でダークエルフを追跡する。
- 子供レベルのAIながら任務に忠実で、邪魔をするものには容赦ない。
- バイルナンバーズの中でも1、2を争う凶暴性を持つ。兎型。ZXでは連動で登場。
- 氷のエレメントチップを持つ。
- 神死慟瞑 ヘルバット・シルト(Hellbat Schild)(声優:荻原秀樹)
- バイル八審官(バイルナンバーズ)右雷審官。兵器再生工場を管理する。
- (といっても全て自動でやっているらしく、本人は優雅にティータイムを過ごしている)
- 小型偵察ユニットを用いて事前に相手を調査し、万全の体勢で戦う事を好む。蝙蝠型。
- 「シルト」は、ドイツ語で「盾」の意。ZXでは連動で登場。
- 雷のエレメントチップを持つ。
- 殺刃祈祷師 デスタンツ・マンティスク(Deathtantz Mantisk)(声優:平井啓二)
- バイル八審官(バイルナンバーズ)副審官長で月光審官。
- 元々は「処刑用」に開発されたレプリロイドであり、純粋な戦闘用ではない。
- 単分子レベルまで研ぎ上げられた超硬質ブレード、通称「死神の鎌」を両の腕に携えている。
- ベビーエルフの捕獲を任じられ、旧居住区に調査に向かう。
- バイルの改造を受ける前は、「自分が鎌を振るわぬことこそ平和の証」と考え、レプリロイドの処刑が繰り返される世界を憂いていた。
- 蟷螂型。ZXでは連動で登場。
- 百年の狐毒 キュービット・フォクスター(Kyubit Foxtar)(声優:矢薙直樹)
- バイル八審官(バイルナンバーズ)右炎審官。エネルギー施設でダークエルフを生産する。
- 頭脳派で、肉弾戦を嫌う。任務に実直なマンティスクやケルベリアンを見下している節がある。
- 人間形態では女性のような容姿であるが、実は男という設定。狐型。
- 超球氷覇王 グラチャー・レ・カクタンク(Glacier Le Cactank)(声優:杉野博臣)
- バイル八審官(バイルナンバーズ)右氷審官。宇宙船の落ちた雪原で船内に積まれたデータを管理する。
- 元々は遠隔地での防疫用に開発され、本体には化学プラントが、両腕には給水タンクが装備されている。
- 彼の前では、どんな罪であろうと「死刑」と判決されてしまうようである。サボテン型。
- 能鰻雷神 ヴォルティール・ビブリーオ(Volteel Biblio)(声優:戸北宗寛)
- バイル八審官(バイルナンバーズ)左雷審官。水没した図書館で様々なデータの蒐集・管理をする。
- 人工頭脳内にまで体内に流れる高圧電流による電磁波が行き渡っている所為か、情緒面での不安定さが見られる。それ故、バイルの命令以外では行動を起こさない。
- 鰻型。「ビブリーオ」は、(古代)ギリシア語で「本」の意。
- 咬哭の守護 トレテスタ・ケルベリアン(Tretesta Kerberian)(声優:江川央生)
- バイル八審官(バイルナンバーズ)審官長で冥闇審官。巨大エレベーターを完成させ、運搬作業を監視する。
- 3つの頭がそれぞれ独立した思考を持つが、戦闘スペック向上の際に多少劣化した。
- 大型のケルベロス型で、自分より小さいものを見下している。「トレテスタ」は、イタリア語で「3つ頭」の意。
- 冥界の聖掃王 アヌビステップ・ネクロマンセス5世(Anubistep Necromances V)
- かつてゼロによって倒されたレプリロイド。バイルの手により復活した。属性が変化している。
- 知恵の超猿 ハヌマシーンR(Hanumachine R)
- かつてゼロに倒されたレプリロイド。バイルの手によって蘇った。
- 絶対零度鹿王 ブリザック・スタグロフR(Blizzack Stagroff R)
- 以前ゼロに倒されたレプリロイドだが、バイルの手によって再生された。
[編集] ロックマンゼロ4
- 回天の死聖 ヒート・ゲンブレム(Heat Genblem)(声優:今村直樹)
- アインヘルヤル八闘士の一人(玄武型)。高機動・高火力に加え堅牢な防御力を持ち合わせる。灼熱粒子砲の動力部に坐し、ラグナロク作戦を遂行する軍人肌のレプリロイド。クラフトを尊敬している。古くからクラフトと共に辺境のイレギュラー鎮圧に同行した戦士であり、彼の心情を理解しラグナロク作戦に加わった。
- 天翔ける神槍 ペガソルタ・エクレール(Pegasolta Eclair)(声優:渋谷茂)
- アインヘルヤル八闘士の一人(ペガサス型)。
- 高速移動力と電撃槍によるヒット・アンド・アウェイ戦法が得意。
- 空中移動庭園から酸性雨や雷を撒き散らし自然を破壊する。「エクレール」は、フランス語で「雷」の意。
- 自惚れの強い性格で、ラグナロク作戦において作戦行動に煮え切らない態度を持つクラフトに対し、指揮を取って代わりたいと心中に秘めている。ZXでは連動で登場。
- 凍月軍狼 フェンリー・ルナエッジ(Fenri Lunaedge)(声優:柿原徹也)
- アインヘルヤル八闘士の一人(フェンリル型)。
- 妖精戦争時代に作られた軍用レプリロイドで、サイバーエルフと融合している。
- が、その融合は中途半端な為、エルフの持つ高速移動性は備えているものの論理回路がついてこれていない。自身もいたコールドスリープ施設(サイバーエルフの失敗作などが保存されている)から、次々と失敗作のサイバーエルフを解放する任につく。
- 自身が施されたコールドスリープの技術が応用されているマンドラゴとコカペトリに対し潜在的な苦手意識を持っており、ソリが合わない模様。ZXでは連動で登場。
- 崩蝕の樹婦人 ノービル・マンドラゴ(Nobil Mandrago)(声優:鷹村遊)
- アインヘルヤル八闘士の一人(マンドラゴラ型)。
- ナノマシン・メカニロイドの扱いに長け、再生・吸収などを自在に行える。
- レジスタンスの基地を乗っ取り半有機植物ナノマシンを操り、地中の養分・エネルギーを吸い尽くす。
- サディスト的な性格で、ソル・ティターニャンとは仲が悪い(熱に弱いため?)。ZXでは連動で登場。
- 熱愛の蝶姫 ソル・ティターニャン(Sol Titanian)(声優:中島沙樹)
- アインヘルヤル八闘士の一人(蝶型)。高火力を保有し敵を消し炭にする灼熱の炎を操る。
- 人工太陽を管理し、エリア・ゼロを砂漠化する計画を遂行する。残忍な性格とは裏腹に口調は軽薄。
- 同型機のオベロン(理性回路、熱量調整担当)とペアで行動していたが、施設制圧に派遣されたバイル軍によってオベロンが破壊された事でティターニャンは暴走を起こし、以後己の破壊衝動のままに行動する様に。
- ZXでは連動で登場。
- 双極の角頭王 ミノ・マグナクス(Mino Magnaxe)(声優:藤本たかひろ)
- アインヘルヤル八闘士の一人(ミノタウルス型)。
- 高電力による対象への一時的な電極付与、それに伴う引力・斥力の発生等電磁戦闘のエキスパート。
- それ故のエネルギー消費も並大抵ではない(ネオ・アルカディア都市一区画分に匹敵する)。
- 大規模な磁場区域を設置し、電磁パルスによるエリア・ゼロの電子機器破壊作戦を実行する。作戦志願理由は「腹いっぱい喰えそうだから」(バイルから出された無制限エネルギー供給という条件に乗ったため)。
- 田舎口調で、会話スピードが極端に遅いために度々他人に会話を横入りされる事も。
- 深淵なる怪嘯 テック・クラーケン(Tech Kraken)(声優:古澤徹)
- アインヘルヤル八闘士の一人。ミュートスレプリロイド(クラーケン型)で、元斬影軍団所属。
- ファントムからの直接命令で行動し、ネオ・アルカディア内部の反逆者への内偵、処分を担当していた。そのため、彼の存在自体が秘密とされており、ファントムが自爆した後は、彼の存在を知る者がいなくなった。
- 闇に紛れる奇襲戦法を得意とし、ファントムの仇であるゼロへの復讐を果たす為、不本意ながらもバイルに仕える。深海に潜水艦を航行させ、大量の爆薬を積み爆破・それによる大地震の発生を企てる。
- 鶏眼なる賢者 プープラ・コカペトリ(Pupla Cocapetri)(声優:西川幾雄)
- アインヘルヤル八闘士の一人(コカトリス型)。電子戦のプロで、ジャミングやクラッキングを駆使する。
- 生きた都市と呼ばれる、100年前に人間が住んでいたエリアをバイル製のウィルスプログラムにより
- 乗っ取り、侵入者を無差別に迎撃する。短気で頑固なうえ、プライドの高い性格である。
- ハッカー系サイバーエルフが誕生した事により、自らの職・存在意義を奪われた過去を持つ。
[編集] EXスキル
ロックマンゼロ2より採用されたシステム。1ではエレメントチップだけだった。 ゼロのレベルがSかAの状態でボスを倒す(ゼロ4では天候をボスに有利な状態にしてボスを倒す)と習得できる。ちなみに、システムの正式名称は「エクストラ・スキル・キャプチャリング」である。
初出作であるゼロ2では、「エナジーチェーン」や「フィルターシールド」といった他目的に使用できるスキルも存在していたが、ゼロ3以降は攻撃目的としたスキルにまとめられていった。ゼロ4では、さらにセイバーとバスターの2種類のスキルに絞られ、シリーズを重ねる毎にシンプルさが増していった。
[編集] ロックマンゼロ2
- バスターショット
- レーザーショット(Laser Shot):ヒューレック・ウロボックルから入手
- 2段階目のチャージショットが通常より細くなり、敵のガードを貫通するようになる。
- 地形は貫通せず、エレメントチップを装備していると使えない 。
- トリプルショット(Triple Shot):ポーラー・カムベアスから入手
- アイスチップを装備して使う。
- 2段階目のチャージショットが敵に当たると3方向に分裂するようになる。
- スパークショット(Spark Shot):パンター・フラクロスから入手
- サンダーチップを装備して使う。
- 2段階目のチャージショットが敵に当たると上下に分裂するようになる。
- ブラストショット(Blast Shot):闘将ファーブニルから入手
- フレイムチップを装備して使う。
- 2段階目のチャージショットが敵に当たると爆風を出すようになる。
ゼットセイバー
- テンショウザン:フェニック・マグマニオンから入手
- 地上で↑と攻撃ボタンでジャンプしつつセイバーで切り上げる。フレイムチップを装備して使うと炎属性が付く。
- センガトツ:クワガスト・アンカトゥスから入手
- ダッシュ中に攻撃ボタンで前方の敵をセイバーで突き刺す。サンダーチップを装備して使うと電気属性が付く。
- ラクレツザン:妖将レヴィアタンから入手
- 空中で↓を押しながら攻撃ボタンで落下しつつセイバーで突き刺す。アイスチップを装備して使うと氷属性が付く。
- コウゲンジン:賢将ハルピュイアから入手
- 地上にいる時に↓と攻撃ボタンでセイバーの先から真空波を出せる。
- チェーンロッド
- エナジーチェーン(Energy Chain):バーブル・ヘケロットから入手
- 敵に突き刺して攻撃ボタンを押し続けるとダメージを与えつつライフが回復する。
- シールドブーメラン
- フィルターシールド(Filter Shield):レインボーデビルMK2から入手
- 敵のエネルギー弾をタイミングよくガードすると、弾がエネルゲン水晶(小)に変わる。
[編集] ロックマンゼロ3
- バスターショット
- バーストショット(Burst Shot):ブレイジン・フリザードから入手
- フレイムのボディチップ装備中、チャージショットが敵や障害物にヒットすると爆風が発生するようになる。
- 一定時間経った場合も爆風が発生する。
- ブリザードアロー(Blizzard Arrow):ブリザック・スタグロフRから入手
- アイスのボディチップを装備中、チャージショットが前方に飛んでいく3本の氷の刃に変化する。
- 通常のチャージショットと違って発射してから氷の刃が飛んでいくまで時間差がある。
- Vショット(V Shot):ヴォルティール・ビブリーオから入手
- サンダーのボディチップ装備時、バスターショットがチャージショットも含めて上下に分かれたショットになる
- リフレクトレーザー(Reflect Laser):コピーエックスMK2から入手
- チャージショットが壁や床に当たると反射するようになる(最大で4回まで反射する)。
- ただし、フレイム、アイス、サンダーチップを装備している時は使えない。
- また、垂直な壁に反射した時に通常は下に向かって反射するが、発射時に↑を押しながら発射する事で、壁や床で反射した時に上に向かって反射させる事ができる。
- ゼットセイバー
- ラクサイガ:ヘルバット・シルトから入手
- 空中で↓を押しながら攻撃ボタンでセイバーを下に突き出しつつ落下攻撃。
- サンダーのボディチップ装備時のみ電気属性がついてセイバーのグラフィックが変化し、着地と同時に左右に向けて地を這う電撃弾を発射する。
- ザンエイダン:チルドレ・イナラビッタから入手
- 地上にいる時に↓を押しながら攻撃ボタンで前方に向けて障害物を貫通する刃を飛ばす(振ったセイバーにも攻撃力あり)。
- アイスのボディチップ装備時のみ攻撃に氷属性がついて射程距離が無制限になり、刃が少し大きくなってグラフィックが変化する。
- テンレツジン:ハヌマシーンRから入手
- 地上にいる時に↑を押しながら攻撃ボタンでジャンプしつつセイバーで切り上げて攻撃。フレイムのボディチップ装備時のみ攻撃に炎属性がついてセイバーのグラフィックが変化し、ジャンプする距離が通常よりも高くなる。
- レップウゲキ:トレテスタ・ケルベリアンから入手
- ダッシュ斬りが前方へ最大3回まで連続ヒットする突き攻撃になる。エレメントチップによる付加効果は無い。
- リコイルロッド
- サウザンドスラッシュ(Thousand Slash):デスタンツ・マンティスクから入手
- ロッドを連打すると前方に素早い連続突き攻撃ができる。
- ソウルランチャー(Soul Launcher):キュービット・フォクスターから入手
- 地上にいる時に↑を押しながらチャージ攻撃をすると、攻撃と同時に上に弾が撃てる。
- 弾は天井で分裂し、地上に向けてシャワーのように最大4発降って来る。
- フレイムのボディチップ装備時のみ弾に炎属性が付いて、分裂した弾が地上に落ちた時に残り火になる。
- シールドブーメラン
- クロールシールド(Crawl Shield):アヌビステップ・ネクロマンセス5世から入手
- シールドブーメランが地を這って飛んでいくようになる。
- サンダーチップ装備時のみブーメランが通った床に電撃弾を発生させる。
- サーキュラシールド(Circular Shield):グラチャー・レ・カクタンクから入手
- ↓を押しながらブーメランを投げるとゼロの周りをシールドが5回転する。
- ただし、アイスのボディチップ装備時のみ7回転する。
[編集] ロックマンゼロ4
ゼロ4にはエレメントチップは存在せず、Xシリーズの特殊武器同様、EXスキル発動時に自動的に属性が付与される。
- バスターショット
- タイムストッパー(Time Stopper):プープラ・コカペトリから入手
- 一定距離を進むか、着弾すると正方形に広がるショットを発射。
- 範囲内に入った特定の敵の動きを止め、ダメージを与える。
- トラクターショット(Tractor Shot):ミノ・マグナクスから入手
- チャージ中、バスターショットの先に特定のエネルギー弾を吸い込む。
- 電撃球を発生させ続け、ショットボタンを離すと電撃球を発射。
- バーニングショット(Burning Shot):ソル・ティータニャンから入手
- 着弾すると6方向へ分裂する炎の弾を発射。
- アイスジャベリン(Ice Javelin):テック・クラーケンから入手
- 氷の槍を発射して攻撃。
- ゼットセイバー
- ツイバンゲキ:ノービル・マンドラゴから入手
- 空中で↓を押しながら攻撃ボタンで、セイバーを下に突き出しつつ落下攻撃。
- さらに、着地時に左右へ岩の破片を飛ばす。
- ブライトツ:ペガソルタ・エクレールから入手
- ダッシュ斬りが最大3ヒットする電撃を伴ったダッシュ突きに変化。
- セイバーが壁に触れると、触れた地点から左右へ地を這って進む電撃球が1発ずつ発生。
- ショウエンガ:ヒート・ゲンブレム から入手
- 地上にいる時に↑を押しながら攻撃ボタンで、ジャンプしつつセイバーで炎を伴った切り上げ攻撃。
- ハッカー系エルフ(LV2)を装備するとゼットセイバー3連撃の後に繋げる事ができる。
- ヒョウゲツジン:フェンリー・ルナエッジから入手
- 地上にいる時に↓を押しながら攻撃ボタンで、地を這って進む氷の衝撃波を飛ばす。
[編集] 四天王
「The Big Four(ザ ビッグ フォア)」。
エックスのDNAクローニングによって誕生した、ネオ・アルカディア直属のイレギュラーハンター。
「賢将」ハルピュイア(Sage Harpuia)、「妖将」レヴィアタン(Fairy Leviathan)、「闘将」ファーブニル(Fighting Fafnir)、「隠将」ファントムの4名で構成され、それぞれ自らの軍団を率いている。分類的にはレプリロイドではなく、バイオロイドという。
ハルピュイアやファントムのような忠誠心の厚い者や、ファーブニルやレヴィアタンのように己が欲望を優先して行動する者など、エックスのクローン体とはいえ、その個々の性格はまるで異なる。 ゼロというもう一人の英雄と戦い、互いに考えをぶつける事で、その立場や思考を大きく変化させていく。
本来、彼らは地球環境再生のための復興活動が任務であり、ハルピュイアとレヴィアタンは互いの連携での気象コントロールによる生存圏拡大という主旨に適った任務を帯びているが、ファーブニルは武力行使によるイレギュラー鎮圧、ファントムはエックスの身辺警護及びイレギュラーの諜報など、その活動内容は対極的である。 彼らは謂わば、ネオ・アルカディア政府の「地球環境再生」と同時に「イレギュラー抑止」の両立を目指した結果であり、決して戦闘用として存在しているわけではない。が、その一方でアームドフェノメノン(Armed Phenomenon)と呼ばれる戦闘に特化した2次形態(※1)に変身する事も可能であり、彼らの役割は多種多様である。
ファントムはゼロをコピーエックスの元に行かせまいとして自爆する(Z1終盤)。
ハルピュイア・レヴィアタン・ファーブニルはオメガ爆発の際にゼロを庇護する事により、全員戦死した(Z3終盤)。
※1…ゼロ2にて登場するが、劇中ではファントムのみ未登場。
[編集] サイバーエルフ
人間、及びレプリロイドのサポートとして作られたプログラム生命体。
ナース系(Nurse Type、ライフ増強&回復)、アニマル系(Animal Type、身体能力強化)、ハッカー系(Hacker Type、データ書き換え)の3種に分類される。エネルゲン水晶によって成長するエルフも存在し、成長する事で初めてその能力を発揮できるようになる。「ゼロ1」のみ、隠し要素としてレア系エルフ(ジャクソン、Jackson)が登場する。
基本的に、人間には見る事も触る事もできない(特殊なバイザーと手袋を装着することで可能)。 「ゼロ1」に登場したパッシィ(Passy)(※1)のように、意思を疎通できる者であれば会話をする事も可能らしい。 繁殖能力はないものの、性別や年齢という概念も一応は存在するようである。 サイバーエルフ・エックスのように「レプリロイドの魂」としても扱われている。
プログラム生命体とはいえサイバーエルフにも「死」は存在し、その能力を発揮すると消滅してしまう。
また、物理的攻撃によりダメージを受ける事もあれば、日光に触れると消滅してしまう特殊なケースも存在する。
「ゼロ3」では、シエルの研究の成果もあって持続的にエルフの能力が使えるようになる。 これまでの融合タイプ(フュージョン)から、装備タイプ(サテライト)への変更が可能となった為である(※2)。
さらに「ゼロ4」では、複数のエルフの能力をコピーして使用できる新型エルフの開発にも成功している。 ちなみに、新型エネルギー「システマ・シエル」もサイバーエルフの技術を応用したものである。
妖精戦争時代ではサイバーエルフを兵器として投入させる為の研究も行われていたらしく、 「ゼロ4」におけるプアエルフはその失敗作であり、放棄されたレプリロイドに取り憑いて攻撃してくる。
- マザーエルフ(Motherelf)
- イレギュラー戦争を終わらせるべく開発された、究極のサイバーエルフ。
- イレギュラー化したレプリロイドのプログラムを書き換え、正常に戻す機能を持っている。
- そして、サイバーエルフの始祖こそがマザーエルフであり、対イレギュラー戦争の切り札であった。
- サイバーエルフはシエルの祖先である女性が∑ウイルスの研究データを元に開発したものであり、(※3)
- その研究成果こそがマザーエルフであるが、後にバイルによってダークエルフへと改造される事となる。
- ダークエルフへと変化した際、レプリロイドを自在に操る為のコントロール機能が付加されている。
- (※1)オープニングにて、眠りについていたゼロを復活させたエルフ
- (※2)余談ではあるが「ゼロ3」以降、各エルフの種類によって羽の形状が変化した。
- (※3)これに関してはあくまでも「初期設定」として紹介されている為、本編でもこの設定が適用されているかどうかは不明。
[編集] バイル八審官
別名、バイルナンバーズ(Vile Numbers)。
ネオ・アルカディア中央評議会理事である「8審官」が、彼らの特化した身体能力(※1)に目をつけたバイルにより戦闘用に改造・洗脳され、新たに「バイル八審官」と名乗るようになった。 全員、ジャッジフォーム(人間形態)とパニッシュメントフォーム(戦闘形態)の2種類の姿を持つ。 単身でも「審判」と「処刑」を行う事が可能となっており、カクタンクはその象徴的な存在。 「パニッシュメントフォーム」たる名称は、バイル改造後8人が戦闘能力を取得した後につけられた。 尚ナンバーズとはあるが、劇中ではその個体の形式番号は一切明かされていない。
メンバーは「氷」「炎」「雷」の三審官が「左右」に2名の計6名、それに副審官長、審官長を加えた全8名で構成されており、人類の為の法の下、裁判官として勤務する他、各々のスキルを生かしそれぞれが人類に貢献していた。 フリザードは地熱プラント調査用、カクタンクは遠隔地での防疫、給水が主な任務の貯水タンク型。
ビブリーオは水中機動用の流線フォルム&極高電圧発生の両立を目指した実験型レプリロイド。
ヘルバットについては過去の詳細は不明だが、隠密戦闘用レプリロイドとして開発されたとの見解がある。
ケルベリアン・マンティスク・イナラビッタ・フォクスターは、バイルの改造を受ける前から、ネオ・アルカディアのレプリロイド犯罪に関する裁判官としての職務に就いていた。当時、彼らは正式な手続きに従って、被告の権利を最大限に尊重した厳正な裁判を行っていたが、その裁判自体が無実のレプリロイドを処理するための口実として行われていた、形だけのものであり、そのため被告が無罪を勝ち取るための証拠は提供されず、結果として全ての被告が事実無根の罪によってイレギュラー認定され、処分された。バイルの洗脳を受ける前の彼らは、このような状況に頭を悩ませ、ネオ・アルカディアの将来を憂いていた。
各三審官による尋問=「苦鳴」、副審官長の「死神の鎌」による断罪=「悲嘆」、地を震わす審官長の声によって判決が下される「苦痛」の三審制を取り、以前の公正なる審議とは程遠い、バイルに逆らう者全てを抹殺する弾劾裁判を執行する。
※1…イナラビッタの高速移動による機体過熱への冷却効果、ケルベリアンの三議制思考回路など。
[編集] アインヘルヤル八闘士
「Einherjar Eight Warriors(アインヘルヤル エイト ウォリアーズ)」。
「ロックマンゼロ4」に登場し、エリア・ゼロ殲滅を目的としたラグナロク作戦に召集された破壊集団。
アインヘルヤル、とは北欧神話における「神の元に集まった戦士」という意味でありネオ・アルカディアを支配する、事実上の神(=バイル)の元に集められた戦闘用レプリロイドである。クラフトを指揮官とし、メンバー内にはバイル製ではないレプリロイドも数多く存在している。
「ロックマンゼロ3」に登場したバイル八審官との違いは、彼らは純粋にバイルに忠誠を誓っているわけではなく各々の事情や利害によって行動している(※1)という点である。八審官はあくまでバイルの直接命令で行動していたが、ラグナロク作戦では指揮官であるクラフトに相当の自由度を持って行わせていた点も大きく異なる。 これは、バイルがかつてのイレギュラー戦争の再現(人類対レプリロイド)を目論んでいた為であり「人類とレプリロイドの共存」を目指したネオ・アルカディアの存在意義を否定する所業でもあった。
ラグナロク作戦自体もバイルの支配から外界へ逃れようとする人類への見せしめ、という意味合いが強い。 生存区域を完全に破壊し、人類をネオ・アルカディアという監獄に永久に閉じ込めようというバイルの悪意を感じ取れる。当初はクラフト率いる8部隊による同時破壊作戦が決行されていたが、その真の目的は宇宙に浮かぶ衛星砲台ラグナロク(※2)による地上への無差別攻撃であった。
※1…ペガソルタやマンドラゴなど、一部のメンバーはバイルによって改造を施されている。
※2…旧大戦時に建造されたと推測される大型衛星砲台。同型の衛星だけでも200基以上が衛星軌道上に放置されているという。
[編集] 妖精戦争
「ロックマンゼロ2」から劇中に登場し、「ロックマンゼロ3」にて初めてその内容が明らかとなった。
イレギュラーによる抗争から、サイバーエルフを悪用した争いへの転換期を「妖精戦争」と定められている。
バイルの手によって破壊兵器となったオメガと、そのサポートとして改造されたダークエルフを用いてイレギュラー戦争の最前線で戦わせようとしたのが事の発端である。しかし、オメガによるイレギュラーの虐殺は結果として人類の60%、レプリロイドの90%の死滅という、イレギュラー戦争史上最悪の悲劇を生んだ。
ダークエルフのレプリロイドを自在にコントロールする能力を生かし、イレギュラー同士を戦わせる事で4年で戦争は終結する。また、ダークエルフのコピーとして製作されたベビーエルフも戦争に投入されているが、これは妖精戦争当時において、未だダークエルフの能力が不完全であったためではないかと推察される(ゼロ3において、バイルはベビーエルフの投入に関してあまり重要視していなかったため)。オメガにしても、バイルからすれば戦争当時は「完璧」とは言い難い出来だったようである。
最終的にエックスと、新たなボディ(コピーボディ?)で目覚めたゼロの両英雄によってオメガは破壊される(この戦争にアクセルやシグマ、VAVA、ライト博士やDr.ワイリーも関わっているかは不明)。 戦争終結後、ネオ・アルカディアは「人間であるバイルが引き起こした戦争」という事実を隠蔽するため、戦争に関するあらゆる資料をオメガ本体と共に宇宙船へ積み込み、宇宙へと追放した。オメガを完全破壊するのではなく追放、という処分になった理由は不明。宇宙船は地球を周回するようにプログラムされていたほど監視体制は厳重であったようである。
バイルに改造されたダークエルフは、その体を2つに分けられ封印される。そのうちの半身は、ネオ・アルカディア最深部にそびえ立つ巨塔内にある封印装置ユグドラシルに収められる。ユグドラシルでの封印には、エックスが自らのボディを封印のキーとして使用した。
そして、戦犯であるバイルは当時の人間達の手によって、記憶の全てをデータ化、老いた体を再生させるアーマーを組み込まれ、心身共に朽ちる事を許されない「不死の刑」に処せられ、ネオ・アルカディアから追放される事となる。
[編集] ゼロとオメガの関係
ゼロはある時期Σウィルスの媒体として施設に隔離され、その施設にはバイルも研究者として勤務していた。 ゼロのボディはΣウィルスに感染してもその影響を受けず、Σウイルス研究の実験体となっていた。 そこに目をつけたバイルは戦争を終結させるべく、ゼロのボディを使いオメガを作り上げた。
その際、ゼロの人格プログラム(サイバーエルフ)はコピーボディに移され、残ったオリジナルボディにはバイルが「救世主」としてプログラミングした独自の人格プログラムが搭載された。 しかし、完全にオメガの人格がオリジナルであるかは定かではなく、ゼロの製作者が本来意図したであろう「完全悪」の人格がボディに残り、それがバイルの人格プログラムに勝っていた可能性もあるという。
[編集] 漫画
別冊コロコロコミックにて、舵真秀斗が担当していた。しかし、著者本人が「アクションが苦手」と言うことでゲームをプレイしていない(正確にはオープニングステージでプレイを断念した)からか、内容がゲームと全く異なっており、ゼロが二重人格、四天王の最期が酷い、シエルがレプリロイドで性格がゲームと違う(しかもゼロを最初に発見していない)、第2部からギャグ路線に変更になった(これは編集部の方針だが)等の事から、評判は悪い。
[編集] 関連項目
- ロックマン
- ロックマンX
- ロックマンエグゼシリーズ(同時期発売のゲームソフト)
- ロックマンゼクス(本作品の次世代的ゲーム)
- SNK VS. CAPCOM SVC CHAOS(SNKプレイモアの対戦格闘ゲーム。隠しキャラとしてゼロが使用可能。)
- 鬼武者(この作品のマルチ対戦アクションゲーム「鬼武者 無頼伝」の隠しキャラとしてゼロがプレイヤーとして使用可能。ゼロが唯一3D化された作品。ストーリーモードではノーマル、プロト、アルティメットの3種類にフォームチェンジできる。)
[編集] 外部リンク
- ROCKMAN ZERO
- ROCKMAN ZERO 2
- ROCKMAN ZERO 3
- ROCKMAN ZERO 4
- ロックマンゼロ サウンドトラック情報ページ
- ROCKMAN ZXロックマンゼロの続編的作品。内容の一部起用がみられる。
ロックマンシリーズ | |
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ロックマン - Xシリーズ - DASHシリーズ - エグゼシリーズ - ゼロシリーズ - ゼクス - 流星のロックマン | |
各個別タイトル・関連項目 | |
ロックマン: | 初代 - 2 - 3 - 4 - 5 - 6 - 7 - 8 - ロックマン&フォルテ - ロックマンロックマン メガワールド - ロックマン&フォルテ 未来からの挑戦者 |
X: | X - X2 - X3 - X4 - X5 - X6 - X7 - X8 - サイバーミッション - ソウルイレイザー - コマンドミッション イレギュラーハンターX - メガミッション - メガミッション2 - メガミッション3 |
エグゼ: | エグゼ - エグゼ2 - エグゼ3(BLACK) - エグゼ4 - エグゼ4.5 - エグゼ5 - エグゼ5DS - エグゼ6 - バトルチップGP - N1バトル - トランスミッション |
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