ソロモン72柱
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ソロモン72柱(ソロモンななじゅうふたはしら)は、悪魔学によるとイスラエル王国の第三代の王であるソロモン王が封じたとされる72柱の悪魔のこと。おのおのが地獄における爵位(悪魔の階級)を持ち、大規模な軍団を率いるとされる。文献によって構成する神々は異なり、実際には72柱以上が見られる。
構成する悪魔の中にはフェニックスやバアル、モレクの様に元々は他の宗教・神話の神であるものもいる。
72柱の「72」は、十二宮の一つの宮をさらに6区画に分割して得られる数字で、象徴的な全方角の支配者を定めるための図から得られたものらしい。そのためウァサゴのように名前以外の正確な姿や性格、特徴の伝えられていない悪魔もいる。
72柱の悪魔は、彼の著書と言われている『レメゲトン』(別名:ソロモンの小さな鍵)の第1部「ゴエティア」に記されている。『レメゲトン』は第4部まであるが、実際には「ゴエティア」のみが本来の『レメゲトン』の内容であり他の3部は、写本や刊本として独立しているものと考えられている。
「レメゲトン」は「グリモワール」と呼ばれる書物に分類される。『レメゲトン』に出てくる悪魔は、フランスのジャーナリストであったジャック・アルバン・シモン・コラン(1794年~1881年)が、コラン・ド・プランシーというペンネームで出版した「地獄の辞典」にも顔を出している。しかしこれは、中途半端な知識によって書かれたものである。ちなみに、現代の悪魔に関する人々のイメージは、「辞典」の第6版に加えられた、M・L・ブルトンという画家の挿絵にかなり影響を受けている。
[編集] 一覧(序列順)
- バアル
- アガレス
- ウァサゴ
- ガミジン
- マルバス
- ウァレフォル
- アモン
- バルバトス
- パイモン
- ブエル
- グシオン
- シトリー
- ベレト
- レラジェ
- エリゴス
- ゼパル
- ボティス
- バティン
- サレオス
- プルソン
- モレク
- イポス
- アイム
- ナベリウス
- グラシャラボラス
- ブネ
- ロノウェ
- ベリト
- アスタロト
- フォルネウス
- フォラス
- アスモデウス
- ガープ
- フルフル
- マルコシアス
- ストラス
- フェニックス
- ハルファス
- マルファス
- ラウム
- フォカロル
- ウェパル
- サブナック
- シャックス
- ウィネ
- ビフロンス
- ヴアル
- ハーゲンティ
- プロケル
- フルカス
- バラム
- アロケル
- カイム
- ムルムル
- オロバス
- グレモリー
- オセ
- アミー
- オリアス
- ウァプラ
- ザガム
- ウァラク
- アンドラス
- フラウロス
- アンドレアルフス
- キマリス
- アムドゥスキアス
- ベリアル
- デカラビア
- セーレ
- ダンタリオン
- アンドロマリウス