ロジータ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』

ロジータ
性別	牝
毛色	鹿毛
品種	サラブレッド
生誕	1986年 5月26日
死没	（繁殖牝馬）
父	ミルジョージ
母	メロウマダング
生産	高瀬牧場
生国	日本（北海道新冠町）
馬主	加藤富保
調教師	福島幸三郎（川崎）
競走成績	15戦10勝
獲得賞金	2億1420万円
■Template （■ノート）

ロジータは、日本の競走馬。牝馬でありながら南関東の三冠競走を制した。半妹に東京3歳優駿牝馬に優勝したテーケーレディーがいる。

[編集] 戦績

1988年に3歳（当時）でデビューし、この年は4戦2勝。翌1989年、年明けからニューイヤーカップ・京浜盃・桜花賞と重賞を3連勝し、陣営は牝馬路線ではなく、牡馬の三冠路線に駒を進めることとした。ロジータはその期待に応えて羽田盃、東京ダービーをいずれも楽勝して二冠を達成。初の古馬との対戦となる報知オールスターカップでは2着に甘んずるものの、この時点で南関東最強クラスの1頭と数えられるようになった。

この年の秋は初戦に当時の数少ない中央・地方交流競走であるオールカマーを選び、5着と敗れるものの地方馬最先着となり、当時の規程によりジャパンカップの出走権を獲得。地元に戻って東京王冠賞を勝って南関東三冠を達成。ジャパンカップでは15着と大敗するが、次走東京大賞典で並み居る古馬を相手に圧勝し、南関東最強と呼ばれるようになる。

この時点でもう実力は出し尽くしたと判断されたのかまもなく引退が決定され、地元川崎の川崎記念を引退レースに選ぶ。川崎記念では単勝1.0倍、2番人気以下は全て万馬券と言う圧倒的な支持を受ける中8馬身差の圧勝。引退の花道を飾った。

[編集] 年度別競走成績

1988年（4戦2勝）

1989年（10戦7勝）

1着 - 東京大賞典、東京ダービー、羽田盃、東京王冠賞、桜花賞（浦和）、京浜盃、ニューイヤーカップ
2着 - 報知オールスターカップ

1990年（1戦1勝）

1着 - 川崎記念

[編集] 主な産駒

ロジータは繁殖成績も優秀で、子孫に重賞連対馬を多く輩出している。オーナーブリーダーとして進境の著しいノースヒルズマネジメント（代表：前田幸治）は、この血統を気に入っているのか、よく子孫を自己名義で走らせている。

シスターソノ（牝馬・阪神3歳牝馬ステークスで1番人気になった）
- 産駒にレギュラーメンバー（牡馬・JBCクラシック、川崎記念1着など）
オースミサンデー（牡馬・弥生賞2着）
イブキガバメント（牡馬・朝日チャレンジカップ、鳴尾記念1着）
カネツフルーヴ（牡馬・川崎記念1着など）
アクイレジア（牝馬・ジャパンダートダービー2着）

[編集] 関連項目

ロジータ記念

[編集] 血統表

ロジータの血統　（ミルリーフ系／Grey Sovereign4×5=9.38% Nasrullah4×5=9.38%（父内））
父 *ミルジョージ Mill George 1975　鹿毛	Mill Reef 1968　鹿毛	Never Bend	Nasrullah
			Lalun
		Milan Mill	Princequillo
			Virginia Water
	Miss Charisma 1967　鹿毛	Ragusa	Ribot
			Fantan
		*マタティナ	Grey Sovereign
			Zanzara
母メロウマダング 1981　鹿毛	*マダング Madang 1973　鹿毛	Habitat	Sir Gaylord
			Little Hut
		Jellatina	*フォルティノ
			Queenpot
	スピードキヨフジ 1970　鹿毛	*チャイナロック	Rockefella
			May Wong
		イチシンヒカリ	トサミドリ
			ニューライト F-No.4-m