リエゾン
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元はフランス語で「合体」の意
- フランス語の発音規則のひとつ。本稿で詳述。
- 精神医学において、身体疾患を抱えた患者の精神的問題の解決に精神科医が介入・協力すること。
- ラリーにおいて、競技区間(コース、スペシャル・ステージ)では無く、競技区間を結ぶ区間のこと。リエゾン区間。
リエゾンあるいはリエーゾン (仏:Liaison) とは、フランス語において単語の本来発音されない最後の文字が、次に来る母音または無音の h で始まる単語が来ると、この発音されない文字が次に来ている母音に繋がって発音されるようになること。日本語で連音(れんおん)とも言う。 フランス語を読む上で非常に重要。
例えば、「C'est un...」では「セ」と読む語と「アン」と読む語が並んでいる。「セ」の最後の t と「アン」の最初の u が繋がって「セタン」となる。
また、リエゾンしてはならない場合もある。一つは接続詞 "et" のあとである。二つ目は主語の名詞と動詞との間、もう一つは単数名詞と形容詞との間である。
韓国語でも似たような現象が起きるほか、多くの外国語でこのような現象が起こる。
ただし、日本語でも一部の漢語にリエゾンが見られ、国語学では連声(れんじょう)と呼んでいる。その例として、云々(うんぬん)、三位(さんみ)、天王寺(てんのうじ)などがある。