ランドローバー・ディスカバリー
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ランドローバー・ディスカバリーは、ランドローバー (フォード・モーター傘下) が製造するSUVの一車種。レンジローバーの下に位置する車で、レンジローバーよりもシンプルな造りとなっている。
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[編集] 歴史
[編集] 初代
レンジローバーの持つ高いオフロード性能はそのままに、細かい部分を排除してコストダウンをしており、手軽に買える輸入SUVといわれていた。
正規輸入開始前はV型8気筒3500ccガソリン(V8i)と2500ccターボディーゼル(Tdi)の2本立てで、その後ガソリンエンジンは排気量アップで4000ccに拡大された。当時の日本での車両本体価格は400万円を超えていたが、1994年頃からローバージャパンのフェアプレイ政策により299万円 (消費税抜き) のグレードSを販売していた。
日本ではホンダの販売網でも販売され、クロスロードの名称で販売された。
[編集] 2代目
2代目では初代の持つメリットをそのままに、ヒルディセントコントロールやエレクトロニックトラクションコントールやセルフレベングサスペンションなどの最新メカを搭載していながら、廉価モデルでは399万と低価格に押さえた。現行のディスカバリー3では、テレインスポレンスやエアサスなどハイテク装備を多くしているために従来のディスカバリーより50万以上も高くなり、手軽とは言えなくなったがそのレベルはレンジローバー並といわれている。
[編集] 3代目
北米では「LR3」、それ以外の地域では「ディスカバリー3」を名乗る。 高級SUVとして生まれ変わった為、価格が大幅に上昇した。インテグレーティッド・ボディフレームと呼ばれる、ラダーフレームとモノコックを複合した強靭な車体となっている。サスペンションがすべてエアサスとなり、ABS・EBD・ETC・DSC・CBC・EBA・ARM・HDC等やエンジン・トランスミッション等、複数搭載されている車両コントロールシステムとエアサスを統合して制御するテレイン・レスポンスと呼ばれるシステムを搭載した。 またエンジンはS、SEがフォード製 (エクスプローラーで使われているものと同じ) に替わり、4リッターエンジンは排気量が4009ccとなったため、日本での自動車税の区分は4500ccと同等になっている。HSEについてはジャガーの4.4リッターエンジンが搭載されている。ジャガーエンジンはディスカバリー3登場以降のレンジローバー、レンジローバースポーツに採用されているものと同等である(レンジローバー、レンジローバースポーツにはスーパーチャージャー搭載の4.2リッターモデルも用意されている)。