モダニズム
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モダニズム(modernism)
モダニズムは20世紀以降に起こった芸術運動を指す。従来の19世紀芸術に対して、伝統的な枠組にとらわれない表現を追求した。
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[編集] 文学
文学では、ジェームズ・ジョイス、T・S・エリオット、横光利一らの実験的な作品を指す(モダニズム文学)。
[編集] 建築
建築においては、過去の装飾を用いた様式建築を否定するウィーン分離派、バウハウスなどの動向から、やがて合理的、機能的な建築を理想と考える近代建築運動が起こった。ル・コルビュジエ、前川國男らが代表的な建築家(モダニズム建築)。
[編集] 絵画
伝統的・保守的な画壇に反抗した未来派、キュビズム、シュールリアリズム、ポップアート等の様々な運動が起こった。20世紀美術を参照。
絵画におけるモダニズムの始まりについては諸説ある。もっとも早くには1863年フランスの落選者展(芸術アカデミーのサロン展に落選した後の印象派の画家などが出展)をアバンギャルド(前衛芸術)の出発点とする。 しかし、モダニズムを大きく支えたのは1929年に開館したニューヨーク近代美術館(MoMA)と、1939年に論文『アヴァンギャルドとキッチュ』を発表した米国の美術評論家クレメント・グリーンバーグであった。
これらの運動自体もやがて閉塞し、1970年代後半頃からモダニズムの終焉が叫ばれた(ポストモダン参照)。