メッサーシュミットBf110
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メッサーシュミット Bf 110
- 用途:戦闘機
- 分類:駆逐機
- 設計者:ウィリー・メッサーシュミット
- 製造者:メッサーシュミット社
- 運用者:ナチス・ドイツ(ドイツ空軍)
- 初飛行:1936年
Bf 110は、第二次世界大戦前にドイツで開発された双発プロペラの重戦闘機。二~三人乗り。Me 110とも呼ばれる。高速重武装の戦闘機として登場したが、単発プロペラ機の高速化により陳腐化。バトル・オブ・ブリテンで大きな被害を出して性能不足が露呈したのを機に、次第に西部戦線から退いていった。
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[編集] 開発史
1935年、ドイツ航空省は、"戦略重戦闘機開発仕様書"を発行。領空へ侵入する敵爆撃機の迎撃、撤退する敵機を追撃できる能力を持った航空機を要望した。これに対しBFW社(メッサーシュミット社)が、高速を発揮するため双発エンジンと双発機としてはコンパクトな胴体を持った機体の製作を開始。Bf 110は1936年に初飛行を行った。開発当時ドイツ空軍は本機を駆逐機 (Zerstörer) と呼んで従来の単発戦闘機と区別して大きな期待をかけていた。
東部戦線ではソビエト側航空機の低性能などもあり、ある程度の活躍はできた。大戦末期には、機体上部に斜め銃を装備し、連合国の爆撃機迎撃を行った。
[編集] スペック
- 乗員:3名
- 全長:13.05m
- 全幅:16.25m
- 全高:4.18m
- 翼面積:39.40m2
- 自重:5,090kg
- 最大重量:9,900kg
- 機関:DB601B-1 液冷倒立V型12気筒エンジン 1,475馬力 ×2
- 最高速度:550km/h
- 上昇限度:8,000m
- 武装
- 機関砲:30mm機関砲 ×2、20mm機関砲 ×2
- 機関銃:7.92mm後方機銃 ×2(連装 ×1)