メッサーシュミット社
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
改名:この記事のタイトルに関して議論や投票が行われています。詳細はこの項目のノートを参照してください。 |
メッサーシュミットはドイツの航空機メーカーである。第二次世界大戦時におけるドイツ空軍の戦闘機、Bf 109やMe 262などが有名である。
[編集] 沿革
1927年、ウィリー・メッサーシュミットがバイエルン航空機製造会社に入り設計チームをつくった。Bf 108 タイフーンで成功し、1935年の空軍の戦闘機の競争試作で、同様の構造を採用したBf 109が採用された。
1938年の7月に Messerschmitt AG として独立した。それに伴い、バイエルン航空機製造を表す Bf という会社の記号は、メッサーシュミットを表す Me に変更された。
- 第二次世界大戦後、航空機の製造が禁止されていた時代は、軽自動車 KR200などを製造した。
- 1968年: ベルコウ (Bölkow)、ブロームウントフォスと合併し、メッサーシュミット・ベルコウ・ブローム (MBB; Messerschmitt-Bölkow-Blohm) となる。
- 1989年: ダイムラーベンツ・エアロスペースAG(DASA)に買収され、ヘリコプター部門となる。
- 1992年: DASAヘリコプター部門とフランス・アエロスパシアルのヘリ部門が合併し、ユーロコプターとなる。
[編集] 機体リスト
- Bf 108 タイフーン (Taifun): 当初民間機として開発、高速連絡・輸送に使用
- Bf 109: ドイツ空軍の主力戦闘機
- Bf 110: 双発戦闘機、第二次世界大戦後半は夜間戦闘機として使用
- Me 155: 艦上戦闘機として計画、高速爆撃機に変更後、更に高々度戦闘機へ変更後ブロームウントフォスに移管
- Bf 161: Bf 162 の姉妹機にあたる高速偵察機、試作のみ
- Bf 162: Bf 110ベースの高速爆撃機、Ju 88 に敗れ不採用
- Bf 163: STOL 偵察・観測機、試作のみ
- Me 163 コメート (Komet): ロケット戦闘機
- Me 208: Bf 108 の発展型
- Me 209: 速度記録機
- Me 209-II: 戦闘機、Fw 190D に敗れ不採用(速度記録機とは全くの別機体)
- Me 210: 双発戦闘機、欠陥機として有名 →Me 410
- Me 261: 長距離偵察機
- Me 262 シュヴァルベ (Schwalbe): ジェット戦闘機
- Me 263: Me 163 を改良したロケット戦闘機、試作のみ
- Me 264: アメリカ本土爆撃用の長距離爆撃機、試作のみ
- Me 290: 哨戒機 + 爆撃機 + 偵察機
- Me 309: Bf 109 の後継を目指した戦闘機、試作のみ
- Me 310: Me 210 を改良した双発戦闘機、計画のみ
- Me 321 ギガント (Gigant): 輸送用グライダー
- Me 323 ギガント (Gigant): Me 321 を動力化した輸送機
- Me 328: パルスジェット戦闘機、試作のみ
- Me 409: Me 309を改良した戦闘機、計画のみ
- Me 410 ホルニッセ (Hornisse): 双発戦闘機、Me 210 の改良型
- Me 510: 双発戦闘機、Me 410 の発展型、計画のみ
- Me 609: Me 309 を二機連結した重戦闘機、計画のみ
- Me P.1099: ジェット戦闘機、計画のみ
- Me P.1101: ジェット戦闘機、1号機製作中に敗戦
- Me P.1106: ジェット戦闘機、計画のみ
- Me P.1108: ジェット爆撃機、計画のみ
- Me P.1109: ジェット戦闘機、計画のみ
- Me P.1110: ジェット戦闘機、計画のみ
- Me P.1111: ジェット全翼戦闘機、計画のみ
- Me P.1112: ジェット全翼戦闘機、計画のみ
---
- メッサーシュミットM17: ウィリー・メッサーシュミットがバイエルン航空会社に入る前に製作したモーターグライダ。