メタルアーマー
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メタルアーマー (Metal armor) とは、リアルロボットアニメ『機甲戦記ドラグナー』に登場する架空の兵器。ロボット兵器の呼称である。メタル・アーマーとも表記し、ムーバブル・フレーム構造をとっているとされる。基本的に手にする、或いは内蔵している銃器はレールガンである事が多い。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
目次 |
[編集] 概要
本ロボットのデザイン的特徴として、「近代航空兵器」のイメージと、機動戦士ガンダムのモビルスーツのイメージが融合したようなロボットであると言える。 機甲戦記ドラグナーが放映された当時、ハリウッド映画『トップガン』が大ヒットしており、その作品イメージに強く影響された事が伺える。
ドラグナー3型はその最たる見本のようなデザインで、米軍の所有するE-2Cホークアイ早期警戒機に搭載されるレドームがそのまま頭部になっているデザインは非常に印象的であった。
『銀河漂流バイファム』で登場したラウンドバーニアンに装着されたスリングパニアーと呼ばれる飛行システムの概念が本ロボットで完全に昇華されており、このメタルアーマーを語る上で離すことの出来ないアイテムになっている。
メタルアーマーの派生型である、大気圏内空戦専用メタルアーマーとして登場した「フォルグアーマー」のデザインも秀逸である。スリングパニアーとノーマル装備のメタルアーマーを一体化させ、飛行時は脚部を逆正座させて飛行させるようなデザインのロボット兵器は、それまでに同様のメカデザインを見たことがなかった。
デザイナーの大河原邦男にして「私が一番デザインしたかったメカ」と言わせるほどのことはあるデザインであった。
[編集] 設定
- メタル・アーマー(MA)
- 劇中に登場する人型機動兵器の総称。本来メタルワーカーと呼ばれる作業機械から発展させたもので、その後軍用を生み出したが、それを可能としたのはロボット工学者ラング・プラートの技術力があってのことであった。しかしD兵器とともに博士が地球連合軍に亡命した後、ギガノス軍はそれに対抗しうる兵器の開発は遅れがちになった。
- リフター
- D兵器に空戦総力を持たせるために開発された追加飛行ユニット。それぞれの機体に専用で、量産型のドラグーンには当初より空戦能力が備わっているので存在しない。
- MAFFU【マッフ】
- ギガノス軍における連邦軍のリフター装備にあたり、「メタル・アーマー・フィックスド・ユニット」の略。飛行ユニットそのものはフォルグユニットと称される。
- フォルグアーマー
- MAにフォルグユニットを装着することで空戦用能力を持たせたギガノス軍だったが、マッフではないものとして一から製作された純然たる空戦用メカ。軽量かつ生産性を考慮しており、MAFFU装着MAに比較して重力下に於ける運動性と機動力に優れる。偵察用は連合の在来機で十分と存在しない。
[編集] 連合軍MA
[編集] ドラグナー1型(D-1)
ドラグナー1型 | |
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形式番号 | XD-01 XDFU-01(リフター装備時) |
全高 | 17.6m |
重量 | 61.5t |
出力 | 21万ポンド |
主な搭乗者 | ケーン・ワカバ |
武装 | 75mmハンドレールガンLPS9型 迫兵戦用レーザーソード×2 迫兵戦用アサルトナイフ×2 2連式25ミリ機関砲×2 ショルダーボム×2 ハイブリッドシールド 5連デュアルミサイルポッド×2(リフター) |
接近戦に特化して開発された白兵戦用MA。搭載されたクレイ9000型AIの愛称はクララ。小型核融合炉を2基備え装甲はマルチプルハイブリッド型でありゼライトコーティングが施されている。腰の左右に一振りずつレーザーソードを装備しているが、別にふくらはぎ部フレームに実体剣のアサルトナイフを備える(これは同じムーバブルフレームを使用しているD-2、D-3にも装備されているが、劇中未使用。これは監督の神田武幸の意向によるものだが、設定が使われなかったことを残念に思っていた演出担当のふくだみつおは、後に自分が監督をした機動戦士ガンダムSEEDで主人公の乗るロボットにナイフを装備させ、実際に使用した。また、園田英樹著の小説版でもD-1が実際に使用している)。主兵装は75mmハンドレールガンである。レーザーソードは柄部で接合させて諸刃として使うことも可能(物語前半のアイキャッチで構えていた図が印象的)。両肩に対MA用のショルダーボムを備えている。また両腕の外部装甲にハンドレールガン用の予備弾倉を差し込むスリットが備えられ、手甲部には二連式25ミリ機関砲も装備されているが、この機関砲はアサルトナイフ同様に両機体共に未使用。白を基調としているが脚部に赤と青のラインが描かれていてかなり目立つ機体となっている。飛行装備のリフター1を装着した場合、翼下にミサイルポッドを装備できるため攻撃力が上がる。なお、このリフター1は4枚翼で、非飛行時には翼を折りたたむことが出来る。
[編集] キャバリアー0(ゼロ)
D-1専用の増加装甲。本来はD兵器の試作機であり、D-2並みの攻撃力とD-3並みの電子兵装を目指していた。これらを単体にまとめるのは難しいとされ3機に能力が分離されたが、試作コンセプトの名残としてD-1にかぶせる形で再設計が行なわれたもの。本編初登場時のD-1はこれを装備した状態だった。10話でファルゲンを撃退する際に利用されて大破し失われる。形式番号はXC-00。
[編集] D-1カスタム
ドラグナー1型カスタム | |
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形式番号 | XD-01SR |
全高 | 17.6m |
重量 | 78.7t |
出力 | 24万ポンド |
主な搭乗者 | ケーン・ワカバ |
武装 | 55.6mmハンドレールガンLPS32型 迫兵戦用レーザーソード×2 迫兵戦用アサルトナイフ×2 6連デュアルミサイルポッド×2 2連式25ミリ機関砲×2 ショルダーボム スローインボム マルチディスチャージャー スーパーハイブリッドシールド |
ドラグナー1型を改装したメタルアーマー。まったくの新型ではなく、基本的なフレームは流用されている。肩アーマーが左右非対称に大型化され、左肩には重力場感知システムが追加。そのために両肩に装備されていたショルダーボムが右肩のみになっている。その他アフターバーナーなど各部が強化された。ハンドレールガンは55.6mmと小口径になったが発射速度が上がっている。装甲材もトリプルハードニス型ヘビーコーティングに換装された。またレーザーソードは左腰に二振りマウントされる形に改められ、右腰にはフリスビー状態のスローインボムが追加されている。最初から飛行翼を装備しており、リフターなしに飛行することが可能。この翼は固定式でリフターのように折りたたむことは出来ない。本編終盤では、パイロットのケーンがエースパイロットとして知られるようになっていたこともあり、地球連合軍を象徴するメタルアーマーとなっていた。
[編集] ドラグナー2型(D-2)
ドラグナー2型 | |
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形式番号 | XD-02 XDFU-02(リフター装備時) |
全高 | 16.8m |
重量 | 110.2t |
出力 | 28万8千ポンド |
主な搭乗者 | タップ・オセアノ |
武装 | 88mmハンドレールガンLPS7型 280mmレールキャノン×2 2連装75mm自動砲×2 2連装ガトリングガン ロケットランチャー マルチディスチャージャー 2連式25ミリ機関砲×2 迫兵戦用アサルトナイフ×2 10連デュアルミサイルポッド×2(リフター) |
中、遠距離支援用MA。搭載されたクレイ9000型AIの愛称はソニア。接近戦用装備はアサルトナイフ以外には無く、D-1よりも重装甲であるもののフレーム自体はD-1と共通である為に、武装はすべて背部の戦闘ポッドに集中している。ハンドレールガンは88mmとD-1のものより大口径になっている。背部ポッドには280mmレールキャノンを2門備え、側面に2連装75mm自動砲を2基備える。手持ち武器として2連装ガトリングガンを装備した場合まさに動く火薬庫と言ったMAとなる。機体色は明度の低い紫。脚部のラインとソールに赤が塗装されている。飛行装備のリフター2を装備した場合側面の2連装75mm自動砲を外さねばならないが、大型のジェットエンジンを2基追加するため回避力がアップし、ミサイルポッドを2基追加できる。
[編集] D-2カスタム
ドラグナー2型 | |
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形式番号 | XD-02SR |
全高 | 16.8m |
重量 | 132.5t |
出力 | 32.4万ポンド |
主な搭乗者 | タップ・オセアノ |
武装 | 88mmハンドレールガンLPS33型 640mmレールガンBM-06型 2連装75mm自動砲×2 2連ヘビィデュアルミサイル×2マルチディスチャージャー 2連式25mm機関砲×2 10連デュアルミサイルポッド×2 迫兵戦用アサルトナイフ×2 |
脚部に内蔵ミサイルを備えると同時にレールキャノンが640mmと大幅にアップし、ポット上に一門の二連式75ミリ自動砲を再度装備。装甲材もトリプルハードニス型ヘビーコーティングに換装された。搭載されたクレイ9000型AIの愛称は引き続きソニアである。
[編集] ドラグナー3型(D-3)
ドラグナー3型 | |
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形式番号 | XD-03 XDFU-02(リフター装備時) |
全高 | 18.2m |
重量 | 44.5t |
出力 | 19万2千ポンド |
主な搭乗者 | ライト・ニューマン |
武装 | 50mmハンドレールガンLPS3型 3連105mmハンドレールキャノン アサルトナイフ×2 |
偵察・電子戦用MA。ロボットアニメでは類を見ない頭部がレドームというデザインである。ジャミング機能で相手方が放った誘導ミサイルを逆誘導して撃った本体に向けさせたり、敵のコンピューターをハッキングするなど、銃やミサイル以外の攻撃力を見せ付け、本機を過去の類似機体との違いを際立たせている。胸、背中、脚部にも複合センサーを搭載しており、直接の武装は自衛用としてアサルトナイフと50mmハンドレールガンを装備。搭載されたクレイ9000型AIの愛称はマギー。
逆ガルウィングのリフター3を装備した場合、対レーダーミサイルを装備可能(両翼に一基ずつ)、多少攻撃力が上がる。他の二機とは異なりカスタム化はされなかったとも言われているが(確かに、外観上はリフター3を搭載した状態のまま最終局面まで運用されている)、本編では外装に手を加えず、ムーバブルフレームや内部コンピュータ、解析プログラムを大幅にアップデートし、一応はD-3カスタムと認識される事もある。
[編集] ドラグーン
ドラグーン | |
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形式番号 | MBD-1A |
全高 | 17.3m |
重量 | 79.2t |
出力 | 28万ポンド |
主な搭乗者 | ダグラス大尉 ヤム少佐 他 |
武装 | 55.6mmハンドレールガンLPS22型 460mmレールキャノンKGX-9型 10連ミサイルポッド×2 迫兵戦用レーザーソード |
本来D兵器に代表されるMAは、ギガノスの最新兵器であり、連合軍にはMAは一機も存在していなかった(宇宙では戦闘ポッド、大気圏内では従前の戦闘機や戦車が運用されていた。それを輸送したのも現行のものと同様の空母であった)。亡命したギガノス軍ラング・プラート博士の協力や、奪取したD兵器の解析により3機の能力を統合して中国重慶の連合軍基地で量産された機体。ロボットアニメの中で試作機よりも強い量産機として現実的な演出がなされた貴重な機体である(尤も、その後にD兵器もカスタム化された事と、パイロットたちの経験値の上昇に伴い、D兵器の存在感はドラグーンに比べ演出上一歩ぬきんでた存在に戻る・・・というか、この機体がお約束どおりのヤラレメカになるのだが)。右肩に460mmレールキャノン1門と55.6mmハンドレールガン、左腰には両刃式レーザーソードを備え遠距離近距離両方に対応しており、また背面は最初からリフター状になっており大気圏内での高機動戦闘を可能にすると共に(カスタム化後のD兵器と同様に大気圏外でも運用が可能)、両翼には十連ミサイルポッドを標準装備している他、D-3ほどではないが電子兵装も強化されている。
[編集] ギガノス帝国MA
[編集] ゲバイ
ゲバイ | |
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形式番号 | AMA-03B MAFFU-05(ゲバイマッフ) |
全高 | 16.1m |
重量 | 47.4t |
出力 | 31万ポンド |
武装 | 50mmハンドレールガンSSX55型 30mm機関砲 レーザーソード 4連105mmハンドレールキャノン |
ギガノスにおいて最も多用された量産MA。いくつかの試作型を経て制式採用された。性能に特筆するものはないが、大型の頭部に内蔵された電子兵装と50mmハンドレールガンの組み合わせは操作性に優れ乗り手を選ばない機体である。ダインと制式採用を争った結果、一般用として採用された。腰部前面に予備弾倉を装備する。
[編集] ゲバイマッフ
重力下における飛行用のフォルグユニットを装着した大気圏内飛行タイプ。翼下に兵装ポッドを下げられないため武装は変化しない。
[編集] ダイン
ダイン | |
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形式番号 | FMA-04A MAFFU-04(ダインマッフ) |
全高 | 17.3m |
重量 | 57.1t |
出力 | 16万ポンド |
武装 | 50mmハンドレールガンSSX5型 マルチディスチャージャー×2 2連25mm機関砲×2 レーザーソード ミサイルポッド×2(地上用) |
ギガノスで指揮官用に使用されたMA。背中のハードポイントに何種類かの武装を装備でき汎用性が高い。ノーマルタイプはそこにブースターを兼ねたマルチディスチャージャーを装備し50mmハンドレールガンを携行する。
[編集] ダインマッフ
ハードポイントのマルチディスチャージャーを外しフォルグユニットを装備したMA。翼下に兵装ポッドを下げられないため武装は減少する。
[編集] 地上用ダイン
地上戦用に改修したダイン。背中のハードポイントに6連装のミサイルランチャーを2基備え、地上用に構造を変更してある。ハンドレールガンは共通。
[編集] ドラウ
ドラウ | |
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形式番号 | RMA-07A |
全高 | 17.5m |
重量 | 63.3t |
出力 | 24万ポンド |
主な搭乗者 | ハイデルネッケン |
武装 | 50mmハンドレールガンSSX5型 8mm級アクティブホーミングミサイル |
MAの開発初期に作られたMA。車輪状の電子索敵ユニットを包むように胴体が構成されている。耐弾性が低く戦争後期では使用されなくなった。チューンして偵察用に運用されていた。
[編集] ファルゲン
ファルゲン | |
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形式番号 | XFMA-09 MAFFU-09(ファルゲンマッフ) |
全高 | 17.9m |
重量 | 66.1t |
出力 | 22万ポンド |
主な搭乗者 | マイヨ・プラート |
武装 | 75mmハンドレールガンSSX9型 3連マルチディスチャージャー×2 迫兵戦用レーザーソード×2 デュアルミサイル×6(ファルゲンマッフ) |
「ギガノスの蒼き鷹」マイヨ・プラート専用とされた試作型MA。最新MAのドラグナーを圧倒する性能を見せるが、ケーンたちが操縦に慣れるに従って苦戦を強いられる。しかしパイロットの資質と経験で最後まで破壊されること無く運用された。75mmハンドレールガンを持ち背部に3連マルチディスチャージャーを2基装備している。腰から太ももにかけての装甲が本体と一体化しており脚部がほとんど動かないように見えるが、新素材の装甲材で伸縮が可能らしい。
[編集] ファルゲンマッフ
重力下飛行仕様のファルゲン。ハードポイントを4基備え、リフターを装着し空戦能力を持ったD兵器に対抗した。
[編集] ゲルフ
ゲルフ | |
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形式番号 | YFMA-08A MAFFU-08(ゲルフマッフ) |
全高 | 17.6m |
重量 | 65.9t |
出力 | 21万ポンド |
主な搭乗者 | プラクティーズ ゲルポック |
武装 | 75mmハンドレールガンSSX7型 迫兵戦用レーザーサーベル 5連ミサイルポッド×2(ゲルフマッフ) |
次期主力型の検討用試作MA。マイヨ直属のプラクティーズに与えられた機体の色は青。紺色の機体色も存在する。ファルゲンの簡易生産機として設計され、時期主力MAになりうるかの検討モデルであったとされる。ダインと同様、背部に2基のハードポイントを備え、汎用性を高めてあった。。D-1と違い、実体のレールに沿ってレーザーを発振させるタイプのサーベルと75mmハンドレールガンを装備する。
[編集] ゲルフマッフ
フォルグユニット装備。ハードポイントが4基増え、5連ミサイルポッドを2基装備した。
[編集] ヤクトゲルフ
ヤクトゲルフ | |
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形式番号 | YAMA-08B MAFF-08B(ヤクトゲルフマッフ) |
全高 | 17.5m |
重量 | 91.7t |
出力 | 25万ポンド |
主な搭乗者 | ウェルナー チェンドル |
武装 | 75mmハンドレールガンSSX7型 迫兵戦用レーザーサーベル 220mmレールキャノン 200mm3連ロケット弾ポッド×2 150mm2連ロケット弾ポッド×2 25mm機関砲 5連ミサイルポッド×2(ヤクトゲルフマッフ) |
プラクティーズがD兵器に苦戦続きの為、対抗にカスタムされた機体。D-2の攻撃力に対抗するために背部に220mmレールキャノンを2門装備し左右腰アーマーに3連マルチディスチャージャーを1基づつ備える。
[編集] ヤクトゲルフマッフ
フォルグユニット装備。ハードポイントが4基増え、5連ミサイルポッドを2基装備した。ウェルナーが使用。
[編集] レビゲルフ
レビゲルフ | |
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形式番号 | YRMA-08C MAFF-08C(レビゲルフマッフ) |
全高 | 17.8m |
重量 | 58.5t |
出力 | 25万ポンド |
主な搭乗者 | カール アデン |
武装 | 75mmハンドレールガンSSX7型 迫兵戦用レーザーサーベル 5連ミサイルポッド×2 3連マルチディスチャージャー×2 デュアルミサイル×6 |
ヤクトゲルフと同じく対D兵器用にカスタマイズされた機体。D-3の電子兵装に対抗するため索敵能力をアップしてあるが、D-3には及ばない。
[編集] レビゲルフマッフ
フォルグユニット装備。ハードポイントが4基増え、5連ミサイルポッドを2基装備した。カールが使用。
[編集] ドーラ
ガンドーラ/ゲルドーラ | |
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形式番号 | AMA-06B(ガンドーラ) AMA-06C(ゲルドーラ) |
全高 | 13.2m(ガンドーラ) 10.4m(ゲルドーラ) |
重量 | 20.4t(ドーラ) 23.2(ガンツァー) 36.7t(ゲルファー) |
出力 | 11万2千ポンド(ドーラ) 3万5千ポンド(ゲルファー) |
武装 | 105mm2連装レールキャノンSSX12型 7連IRMポッド×2 デュアルミサイル×2 80mmマルチデイスチャージャー(ガンツァー) 50mm自動砲(ゲルファー) 80cm誘導魚雷×4(ゲルファー) |
ギガノス軍が初めて開発した合体式MA。簡易MAのドーラと巨大バイクガンツァーまたは巨大ホバークラフトゲルファーとを合体させて運用される。ドーラには足がなく、その代わりに大型のロケットノズルが装備されている。そのため長時間の単体運用はできない。105mmレールキャノン2門、7連装ミサイルランチャー2基が装備される。
[編集] ガンドーラ
機動ユニットであるガンツァーと合体した場合ドーラのノズルがすべて推進用に使えるため全高13.2mの巨体でありながら最高時速530kmと驚異的なスピードを誇る。言うなれば超高速戦車である。戦闘中に分離・合体をすることでトリッキーな戦闘を可能にしている。合体中のドーラ部は戦車の様に、旋回しての射撃が可能、ガンツァーには80mmマルチディスチャージャーが2門装備されている。
[編集] ゲルドーラ
ガンドーラと同時に開発された水上用MA。ガンツァーの代わりに巨大ホバークラフトゲルファーと合体して運用される。ガンツァーよりも大型のゲルファーには3連装バルカン砲が装備され、ハードポイントも増設されている。尚ガンツァー同様、合体中のドーラ部は戦車の様に、旋回しての射撃が可能。
[編集] ズワイ
ズワイ | |
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形式番号 | WAMA-07A |
全高 | 17.4m |
重量 | 97t |
出力 | 28万ポンド |
武装 | 50mmハンドレールガンSSX5W型 4連デュアルミサイルポッド |
重装甲の水陸両用MA。つま先に折りたたみ可能なフィンがあり、左手に大型のクローアームを装備する。50mmハンドレールガンを携え接近戦を得意とする。大きく後ろに張り出した胴体後部上方に4連装デュアルミサイルポッドを持っている。頭部はダインに近い。
[編集] ギルガザムネ
ギルガザムネ | |
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形式番号 | YGMA-14 |
全高 | 28.3m |
重量 | 176.8t |
出力 | 50万ポンド |
主な搭乗者 | ドルチェノフ グン・ジェム ハイデルネッケン |
武装 | 75mm自動砲KDA44型×16 100連デュアルミサイルポッド SIM-96型MLCミサイル 迫兵戦用ハイブリッドブロードサーベル 2連デュアルミサイルポッド×2 |
全高28mを超える巨大MA。最初からマッフとして設計されており大気圏内でも運用可能。バイオフィードバックと呼ばれる思考制御システムによって操縦されるため巨体ながら驚異的なスピードを誇る。頭部に三日月型の鍬形を持つ鎧武者の様ないでたちにハイブリッドブロードサーベル(実体剣。標準装備は直剣だが、グン・ジェム大佐は二度目の出撃時に、特注した巨大青竜刀を装備させている)と100連装デュアルミサイルポッド、75mm機関砲を16基、腹部に大型ミサイル1基(形状からして巡航ミサイルの能力も併せ持つと思われる。)を装備するが、思考制御を一定時間以上連続使用するとパイロットがバーサーカーとなり、正常な判断力を失うという弱点がある。グン・ジェムの乗った金色の試作型はパイロットを自滅させてしまったためハイデルネッケンの乗ったライトグリーン、ドルチェノフの乗ったブルーグレーの改良型は思考制御にインターバルタイムを設けられていた。尚インターバルタイムの間、機動力は大幅に落ちる、という新たな弱点も発生している。さらにセンサーシステムにも欠陥があり、複数の機体が同一線上に並ぶとロックオンできずに照準システムが一時的にフリーズする。デザインは、当時NHKの大河ドラマで人気があった伊達政宗愛用の鎧・兜をもとにしているとされる。名前の由来は日本酒「菊正宗」とバビロニアの英雄ギルガメシュ叙事詩のギルガメシュを合わせたもの。当時のアニメ誌などでは、Zガンダムのボリノーク・サマーン(森のくまさん)に続く、サンライズもじりネーミングシリーズ第2弾として話題を呼んだ。
[編集] ギガノス帝国FA
[編集] シュワルグ
シュワルグ | |
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形式番号 | FFA-02 |
全高 | 16.6m |
重量 | 48t |
出力 | 17万ポンド |
武装 | 50mmハンドレールガンSSX21型 30mm機関砲 デュアルミサイル×2 |
飛行機に手足が生えたという趣の主力FA。翼端にデュアルミサイルを装備可能、翼下にもハードポイントを持つ。胸、頭部は一体式の流線型をしており空力特性に優れる。高速飛行時には折りたたまれる脚はMAよりも細くできており、手には50mmハンドレールガンを持つ。
[編集] ダウツェン
ダウツェン | |
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形式番号 | FFA-03 |
全高 | 18.7m |
重量 | 57.2t |
出力 | 21万ポンド |
武装 | 80mmハンドレールガン 30mm機関砲 5連IRMポッド×2 |
シュワルグと同時期に開発された能力向上型。腕と腰に内蔵された機関砲とミサイルポッドと手持ちの大型ハンドレールガンにより攻撃力が向上している。シュワルグと同様に高速飛行時には足を折りたたむ。頭部がシュワルグに比べはっきりしており通信機能も強化されている。
[編集] グン・ジェム隊カスタムMA
[編集] スタークゲバイ
スタークゲバイ | |
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形式番号 | AMA-03G |
全高 | 18.2m |
重量 | 150.4t |
出力 | 32万ポンド |
主な搭乗者 | ゴル |
武装 | 450mmレールキャノンSBX12型 50mmハンドレールガンSSX5S型 30mm機関砲×2 対M.Aハンドグレネード×8 |
ゴル専用のカスタムMA。もとはゲバイマッフに頭頂部にトサカ状の飾りが付き450mmレールキャノンを携行している。巨砲に負けないように出力も強化されており、腰部には8個の対MA用ハンドグレネードを装備している。
[編集] スタークガンドーラ
スタークガンドーラ | |
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全高 | 13.2m |
重量 | 21.5t(ドーラ) 23.6t(ガンツァー) |
出力 | 13.2万ポンド |
主な搭乗者 | ガナン |
武装 | 450mmレールキャノンSBX10型 75mmハンドレールガンSSX14型 7連IRMポッド×2 迫兵戦用レーザーソード×2 デュアルミサイル×2 |
ガナン専用MA。もとはガンドーラ。肩部の2門のレールキャノンが105mmから450mmに大型化され75mmレールガンも装備している。出力もアップしており単体では運用の向かないドーラをそのまま使用可能。
[編集] スタークダウツェン
スタークダウツェン | |
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形式番号 | AFA-03G |
全高 | 18.7m |
重量 | 57.8t |
出力 | 23万ポンド |
主な搭乗者 | ジン |
武装 | 220mmレールキャノンSBX07型 30mm機関砲 5連IRMポッド×2 爆弾投射機×2 電子戦用エリントポッド×2 |
ジン専用FA。もとはダウツェン。特に電子戦用に強化され翼下にエリントポッドという装備を持つ。これはホログラムで自らの分身を作り出せるもので敵の撹乱に役立った。この装備のためかグン・ジェム隊では最後まで生き残った方だったが、ギルガザムネ最初の出撃時、判断力を失ったしたグン・ジェムによって誤って撃破される。
[編集] スタークダイン
スタークダイン | |
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形式番号 | FMA-04G |
全高 | 17.9m |
重量 | 62.3t |
出力 | 16万ポンド |
主な搭乗者 | ミン |
武装 | 50mmハンドレールガンSSX5T型 2連20mm機関砲×2 対M.Aハンドグレネード×4 兵戦用ハイブリッド・サージ×2 |
グン・ジェム隊の紅一点、ミン専用MA。ダインマッフをもとにカスタムしてあり両手にトンファーの様に装備されたハイブリット・サージ(=チェーンソー)が最大の特徴。またベルト給弾式の50mmハンドレールガンを持ち、給弾ベルトを機体に巻きつけてあった。対MA用ハンドグレネードも4基装備している。グン・ジェム死亡後はマイヨ隊に参加して最戦まで生き残った。
[編集] ゲイザム
ゲイザム | |
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形式番号 | YAMA-13 |
全高 | 17.7m |
重量 | 95.2t |
出力 | 30万ポンド |
主な搭乗者 | グン・ジェム |
武装 | 50mmハンドレールガンSSX5R型 30mm機関砲SSX5R型 対M.Aハンドグレネード×8 迫兵戦用ハイブリッドブロードサーベル |
グン・ジェム専用とされた試作MA。大型のフレームと重装甲を持ち専用の強化金属製青竜刀を装備している。ベルト給弾式の50mmハンドレールガンを持ち、給弾ベルトを左腕に巻きつけてあった。対MA用ハンドグレネードも8基装備している。フォルグユニットを搭載していたがマッフとは呼ばれない。