マロリオン物語
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『マロリオン物語』 (The Malloreon) は、アメリカの作家デイヴィッド・エディングス(David Eddings)によって書かれたファンタジー小説である。
全5巻(旧翻訳版は10巻)で構成。邦訳は、早川書房ハヤカワ文庫FTより発行されている。
前日譚となる『ベルガリアード物語』に残された謎や、登場人物たちの新たな人生と活躍が描かれる。『ベルガリアード物語』ではセンダリアやリヴァをはじめとする西方諸国が主な舞台であったが、今回はマロリーをはじめ、これまで存在が読者に明かされていなかったカランダやダラシア、メルセネといった東方諸国が主な舞台となる。
続編としてベルガラスやポルガラの過去の話である『魔術師ベルガラス』『女魔術師ポルガラ』、舞台となる世界の解説書「The Rivan Codex」(未訳)がある。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
目次 |
[編集] ストーリー
リヴァ王にして西方の大君主となったガリオンは、西方諸国の諸問題に頭を悩ませる日々を送っていた。が、邪神トラクとの死闘から2年後、彼はある警告を耳にする。
「ザンドラマスに気をつけよ」
ガリオンは政務の傍ら、『祖父』ベルガラスとともにこの警告について研究する日々を送っていたが、彼の身辺で次々に事件が勃発する。ガリオンが王位に就くまで風の島を護ってきた《リヴァの番人》ブランドの暗殺、妻セ・ネドラの暗殺未遂事件、熊神教勢力の急成長……そして愛息・ゲラン王子の誘拐事件。困惑する彼のもとに女予言者・シラディスの幻影と大男・トスが現れる。シラディスは言う。ゲラン王子誘拐事件の陰には新たな敵『ザンドラマス』と『もうひとつの珠』サルディオン(Sardion、アンガラク国家では『クトラグ・サルディウス』(Cthrag Sardius))の存在があること、ゲランを救うためには必ずムリンの予言通りに旅の仲間を揃えなければならないこと。決戦の場所は『もはや存在しない場所』であること。そして、旅の仲間の選択を、探索すべき道をひとつでも間違えれば『光の子』ガリオンはいやおうなしにゲランを殺すことになり、すべての選択と探索が上手くいったとしても仲間のうち一名が必ず命を落とすこと……。
ガリオンは常に抱いている「どうして僕が?」という戸惑いを抱きながら、再び探索の旅にでる。そんなガリオンにベルガラス・ポルガラ父娘やポルガラの夫ダーニク、不思議な力を秘めた少年エランドといったかつての旅の仲間たちや、予言に登場する【女狩人】、【物言わぬ男】といった新たな仲間も加わる。旅の過程で彼は「どうして僕が?」という長年の問いに対する答えを見出し、受け入れていくようになる。
かつては敵であったアンガラクの君主たちや謎の存在である予言者たちとの出会いを交え、旅はクトル・マーゴスから東方大陸へと続く。はるか昔から続く二つの予言の争いは再びベルガリオン王を《光の子》として最終的な選択の場へと誘う……。
[編集] タイトル
括弧内は原題
- 西方の大君主(Guardians of the West)
- 西方の守護者/熊神教徒の逆襲(旧版)
- 砂漠の狂王(King of the Murgos)
- マーゴスの王/禁じられた呪文(旧版)
- 異形の道化師(Demon Lord of Karanda)
- 疫病帝国/カランダの魔神(旧版)
- 闇に選ばれし魔女(Sorceress of Darshiva)
- メルセネの錬金術師/ダーシヴァの魔女(旧版)
- 宿命の子ら(The Seeress of Kell)
- ケルの女予言者/宿命の戦い(旧版)
[編集] 主要な登場人物
[編集] 主人公の一族
-
- ※【】内は予言に登場する呼び名である。
- ガリオン(Garion、ベルガリオン (Belgarion) ):【選ばれし者】、【光の子】
- セ・ネドラ(Ce'Nedra):【世界の女王】
- ゲラン(Geran)
- ベルガラス(Belgarath):【愛される永遠なる者】
- ポルガラ(Polgara)
- ベルガラスの娘にしてアルダーの弟子。4000年の時を生きる伝説の女魔術師で、たぐいまれなる美貌と強大な意志と豊かな知恵の持ち主。黒髪だが、額のひと房の髪だけ印として白髪化している。化身は純白の梟。ガリオンの『おば』であり『母親』でもあり、旅の仲間でもある。《アルダーの谷》でダーニクと夫婦水入らずで暮らすが、事あるごとに一族の世話を焼いている。今回の旅ではこれまで通り『母』として導き、育み、守る役割を担う。
- ダーニク(Durnik):【二つの命を持つ男】
- ポレドラ(Poledra):【見張り女】
- ベルガラスの妻であり、女魔術師ポルガラとリヴァ王家の祖ベルダランの母。正体は青い光を放つ狼。ポルガラとベルダランを出産した際に死亡したと信じられているが……。
[編集] 旅の仲間
-
- ※【】内は予言登場する呼び名である。
- エランド(Errand、エリオンド (Erriond) とも):【珠かつぎ】
- 出自不明の少年。前作では語彙が乏しかったが、ポルガラ夫妻に育てられたおかげで『ふつうに』喋ることができるようになった。最初に《アルダーの谷》でシラディスに会ったり、《敵》からの死の宣告を聴いて応酬したりするなど、前作以上に不可思議な能力を発揮させ、神の父・ウルから『エリオンド』の名を貰う。その正体が意外すぎるゆえに、前作以上の大きな使命を果たさねばならぬことになる。
- シルク(Silk、ケルダー王子 (Prince Kheldar) ):【案内人】
- ドラスニアの王子にして敏腕スパイ。口の上手さと身のこなしのよさ、それから悪党ぶりと人をからかうような口調は、相変わらずどころか前作以上にパワーアップしている。相棒のナドラク人商人・ヤーブレックと組んで商売を繁盛させ、世界一の大富豪になっているが、シラディスの言葉を聞いて即座に【案内人】という己の役割を意識し、ガリオンにともに旅に出るよう促す。
- リセル(Liselle、ヴェルヴェット (Velvet) とも):【女狩人】
- ドラスニア辺境伯令嬢にして敏腕女スパイ。変装して敵の陣地に飛び込んで情報を教えたり、ベルガラスやシルクと姦計を講ずるなど、勇敢で向こう見ずで悪党で、命に関わるミッションでも拒まずこなす美麗な才媛。幼少の頃からシルクに恋心を抱いており、彼の想いを自分のほうへ引き寄せようとする。ガリオンたちとともにゲラン王子探索の旅をする裏で、ある使命を帯びている。
- トス(Toth):【物言わぬ男】
- ダル人の巨漢で、シラディスのパートナー的存在。一切物を言わない最大の理由は、目を包帯で覆う予言者に付き添う者は言葉を喋らない者である、という予言者の習慣に基づいたものである。シラディスに従い、旅の仲間となる。言葉を喋らないかわりに表情や仕草で感情を表現する。
- サディ(Sadi):【男ならぬ男】
- ニーサ人にしてニーサの女王サルミスラの宦官。前作では宦官頭でセ・ネドラの父ラン・ボルーン23世と仲良く談笑する場面が見られた。が、今回はニーサ追放中の身だったりする。毒蛇・ジスを常に従えており、敵を情け容赦なく殺し、最後の一手まで手抜かりのないよう《後始末》をする冷酷な一面を持つ。彼の従える毒蛇は、やがてガリオンたちに意外な人物との交流をもたらすことになる。
- ザカーズ(Zakath):【からっぽの者】
- シラディス(Cyradis)
- ケルの女予言者。幻影としてエランドやガリオンたちの前に現れる。予言者の習慣として目を包帯で覆い、ガリオンたちを導くため彼らの到来を待ち続ける。
[編集] 友人・仲間
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- ※【】内は予言登場する呼び名である。
- バラク(Barak):【恐ろしい熊】
- チェレク王・アンヘグの従兄弟にして伯爵。前作ではガリオンに剣を教える一方、ガリオンの身に危険が及んだとき、凶暴な熊に変身して彼を護っていた。が、シラディスから今回の探索にまつわる予言に名前がなく、仮に参加すればガリオンに不幸をもたらすことを知らされたため、やむなく不参加。
- レルドリン(Lelldorin):【弓師】
- アストゥリア(=アスター)人の弓の達人。ガリオンの無二の親友。前作では、登場から結末まで、熱血漢で直情的で単純かつトラブルメーカーな面を常に見せてくれた。今回の旅への参加に積極的だったが、バラクと同じ理由により参加を諦めざるをえなくなった。
- マンドラレン(Mandorallen):【護衛の騎士】
- ヘター(Hettar):【馬の首長】
- アルガリア人。アルガリア王チョ・ハグの養子にしてガリオンの義理の従兄弟(妻はガリオンの母方の従姉妹・アダーラ)。前作では馬の言葉を聞ける《シャ・ダリム》の能力をベルガラスに買われ、サーベルを巧みに操って、実の両親の敵であるマーゴ人を倒してきた。が、今回はバラクと同じ理由により、不本意ながら旅に参加できず。
- レルグ(Relg):【盲目の男】
- ウルゴ人。前作では神・ウルの命に基づいてガリオン一行を助ける一方で、宗教的な罪という理由から他者との肉体的接触を拒んできた。が、【絶えた種族の母】ことマラゴー人の最後の生き残り・タイバ(Taiba)との結婚によりマラゴー人の種族の再生を担うことになる。と同時に、次代のウルゴ人の指導者ゴリムとなる息子をもうける。今回の旅には妻のタイバともども不参加。
- ベルディン(Beldin)
- アルダーの弟子で、ポルガラの『育ての親』でもある。醜い姿のせむしで悪態をつくのが上手い。化身は青い縞の鷹である。
- ウルギット (Urgit)
- マーゴ王。前王タウル・ウルガスの二人目の妻の三番目の息子。策謀家で、血で血を洗う権力争いのすえ王位に就いた。しかし、ウルガスの血を引いておらず、実はシルクの異母弟であることが判明。マロリーの侵略に対抗して西方諸国との同盟を模索する。
- ヤーブレック (Yarblek)
- ナドラク人商人。前作ではその頭のキレの良さと悪党ぶりを発揮してガリオンたち(※主にシルク)をささやかながらサポートしてきた。今作では、シルクのパートナーとして世界的な商業組織を運営しており、前作以上にその頭脳を駆使してガリオンたちを助けることになる。
- ヴェラ (Vella)
- ナドラクの美女。ヤーブレックに所有されるが自由奔放で激しい気性を持つ。ベルディンに悪態のつき方を習う。
[編集] 敵
- アガチャク(Agachak)
- マーゴにおいて最大権力をにぎるグロリム高僧。クトル・マーゴスの南にあるウルガ軍管区の街ラク・ウルガに本拠地を構える。グロリムの教会勢力のトップに立つという野望を抱いており、ザンドラマスやウルヴォンを敵視している。
- チャバト(Chabat)
- ナラダス(Naradas)
- ザンドラマスに従うグロリム高僧。両目が瞳孔以外真っ白という異形の男で、ガリオンたちの消息を血眼で追い続ける。
- ハラカン(Harakan、ウルフガー(Ulfgar) などの別名もあり)
- ウルヴォンに従うグロリム高僧。正体はグロリムの猟犬。チェレクで熊神教徒と偽り、反乱を起こそうとガリオンたちアローン人国家の王をかく乱する。その目的は……。
- ウルヴォン(Urvon)
- トラクの3人の弟子の一人にして唯一の生き残り。ゼダー、クトゥーチクといった他の弟子に比べれば魔術の腕は良くないものの、世渡り上手な男である。ベルディンが憎悪を抱く存在であり、トラクですら彼を嫌っていた。マロリーにおいてトラクの死後も勢力を維持しており、同じグロリムであるザンドラマスの行動を邪魔しようと画策している。
- ザンドラマス(Zandramas)
- ダーシヴァ出身のグロリム高僧女性。魔女。今回の予言における《闇の子》。ガリオンの息子ゲランを誘拐した真犯人であり、ゲランとともに、もうひとつの《珠》サルディオン(クトラグ・サルディオス)のもとへ向かっている。『ベルガリアード物語』で最後の対決まで自ら行動を起こすことのなかったトラクと対照的に、自らの手で積極的にガリオン一行の探索を邪魔する。彼女の真の目的は?
[編集] 神
- アルダー(Aldur)
- ベラー(Belar)
- チャルダン(Chaldan)
- イサ(Issa)
- ネドラ(Nedra)
- マラ(Mara)
- トラク(Torak)
- ウル(UL)
[編集] 国家
[編集] アローン人国家
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- ※神:熊神ベラー
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- リヴァ、風の島(The Isle of the Winds,Riva)
- リヴァ人の住む国。創始者はチェレクの末息子・リヴァ。《アルダーの珠》を守護する要塞国家。西方諸国の北西部にある。現在の統治者はベルガリオン王とセ・ネドラ女王(共同統治)。
- リヴァ、風の島(The Isle of the Winds,Riva)
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- ※ふたりがゲラン探索の旅に出た際は、その留守を《リヴァの番人》ブランドの次男・カイルが預かることになる。
[編集] その他西方諸国
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- センダリア(Sendaria)……(神:すべての神)
- 諸民族の混血であるセンダリア人が住む王国。西方諸国の中西部にある。現在の統治者はフルラク王(Fulrach)。この国にあるファルドー農園でガリオンは育ち、ダーニクもこの国で生まれ育った。
- ウルゴランド(Ulgoland)……(神:ウル)
- ウルゴ人が住む国。地下国家。西方諸国のほぼ中部にある。この国を統率する者はみな『ゴリム』(Gorim)を名乗る習慣がある。レルグはこの国の住人で、次期ゴリムの父親である。
- アレンディア(Arendia)……(神:雄牛神チャルダン)
- トルネドラ(Tolnedra)……(神:獅子神ネドラ)
- トルネドラ人が住む帝国。商業国家。西方諸国の中部にある。現在の統治者は皇帝ラン・ボルーン23世(Ran Borune XXIII)→ラン・ボルーン24世(Ran Borune XXIV)=ヴァラナ皇帝(Varana)。セ・ネドラはラン・ボルーン23世のたったひとりの愛娘。ヴァラナはボルーン家と盟友関係にあるアナディル家の出身で、前作『ベルガリアード物語』では《休暇》と称してアンガラク国家との戦争に参加し、のちに後継者のいないラン・ボルーン23世の養子となった。
- ニーサ(Nyssia)……(神:蛇神イサ)
- ニーサ人が住む国。麻薬国家。西方諸国の西部にある。創始者はイサに仕えた巫女・サルミスラ(Salmissra)。歴代の統治者は、何十人かの候補となる女の子供をサルミスラに寸分たがわぬ容貌になるよう教育し、そのなかから『サルミスラ』として選ばれるという習慣がある。現在のサルミスラは前作で、ポルガラの魔術で蛇にされた。サディはサルミスラに仕える宦官長であった。
- センダリア(Sendaria)……(神:すべての神)
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- ※梟神アルダーは民を持たず、ベルガラスをはじめとする魔術師を数人育てている。また、蝙蝠神マラはかつて民(=マラゴー人)を持っていたが、ごくごく一部を除いてトルネドラ人によって虐殺された。しかし、唯一の生き残りであるタイバ(【耐えた種族の母】)と彼女の夫レルグ(【盲目の男】)により、マラゴー人の種が存続することになった。
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[編集] アンガラク人国家
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- ※神:竜神トラクの死により不在
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- クトル・マーゴス(Cthol Murgos)
- マーゴ人の住む国。ゴスカ(Goska)・クタン(Cthan)・アラガ(Araga)・ウルガ(Urga)・モークト(Morcth)・クタカ(Cthaka)・ハッガ(Hagga)・ゴルト(Gorut)・ヴェルカット(島、Vercat)の9つの軍管区から成る。西方諸国の中部~南部を支配し、西方諸国では最大の領土を誇る。現在の統治者はウルギット王(Urgit)。
- ミシュラク・アク・タール(Mishrak ac Thull)
- タール人の住む国。西方諸国の東部にある。現在の統治者はゲゼール王(Gethell)→ナセル王(Nathel)。
- ガール・オグ・ナドラク(Gar og Nadrak)
- ナドラク人の住む国。西方諸国の北東部にある。現在の統治者はドロスタ・レク・タン(Drosta lek Thun)。シルクのパートナー・ヤーブレックはこの国出身の商人である。
- マロリー(Mallorea)
- マロリー人の住む東方の大国。東方諸国の最北西にある。地図上では『古マロリー』と表記される。トラクの眠る【終わりなき夜の都】クトル・ミシュラク(Cthol Mishrak)を護っており、都の南を流れるカマト川(River Camat)が横切る区域までを『禁断の領域』(Fobidden Area)と呼んでいる。カマト川を隔てて南の領土は、カマト(Camat)・ダリヤ(Dariya)・ゲミル(Gemil)・ラクト(Rakuth)・ヴェンナ(Venna)の5つの地域に分割されている。現在の統治者は皇帝カル=ザカース(Kal Zakath)。
- クトル・マーゴス(Cthol Murgos)
[編集] 東方諸国(マロリーを除く)
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- カランダ七王国(The Seven Kingdoms of Karanda)
- カランダ人の住む国。カタコール(Katakor)・パリア(Pallia)・ジェンノ(Jenno)・ガネシア(Ganesia)・デルチン(Delchin)・ザマド(Zamad)・ヴォレセポ(Voresbo)から成る王国。悪魔崇拝国家。同じく悪魔を崇拝する北方の民モリンド人(Morindim)とはかつて血縁関係があったといわれる。マロリーの従属国で、東方諸国の北部~中部にある。かつてトラクはカタコールのアシャバ(Ashaba)に神殿を構え、そこで闇の予言『アシャバの神託』を残した。
- ダラシア保護領(Dalasian Protectorates)
- メルセネ帝国(Melcene)
- メルセネ人の住む国。メルセナ(=メルセネ諸島、Melcene)・レンゲル(Rengel)・セランタ(Celanta)・ダーシヴァ(Darshiva)・ガンダハール(Gandahar)・ペルデイン(Peldane)から成る帝国。科学国家。東方諸国の南西部にある。今回の《闇の子》ザンドラマスはダーシヴァ出身。
- カランダ七王国(The Seven Kingdoms of Karanda)
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