マツダスピード
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
マツダスピードはかつて存在したマツダ系列のモータースポーツ会社。マツダ車のディーラーであるマツダオート東京が母体となって誕生した。
1973年、シグマ・オートモーティヴ(現在のサード)がル・マン24時間レースに参戦する際にエンジン供給を行ったことがきっかけでレースに関わるようになった。
1979年にマツダスピードとして正式にル・マンにエントリーするが(マシンはマツダ・RX-7)、準備不足がたたって途中リタイアを喫することに。この頃はまだメーカーワークスと言えるような体制ではなく、むしろディーラーチームの体裁であった。
その後、徐々にメーカーから技術者が送り込まれるようになり、マツダ・ファミリア4WDをベースにしたグループAによる世界ラリー選手権(WRC)参戦を果たすなどマツダのモータースポーツ部門としての地位を確立した。
1991年にはマツダ787Bでル・マン24時間レースに参戦し、2006年現在日本車による唯一の総合優勝を飾るなど華々しい活躍を見せるが、マツダの経営不振によるモータースポーツ活動縮小のあおりを受け、マツダの市販車向けアフターパーツの販売やプライベーター支援活動のみに規模を縮小。その後1999年7月にマツダ本体に吸収される形で独立した会社としてのマツダスピードは消滅した。