ヘイ・ジュード
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ヘイ・ジュード(Hey Jude)は、ビートルズの代表的なバラードで、最大のヒット曲。1968年にビートルズ自身が設立したアップル・レコード初のシングルとして発表された。(B面は「レボリューション」。)
レノン=マッカートニー名義だが実際にはポール・マッカートニー作。リードヴォーカル(一部、ダビングされた最上部のコーラスパート)、ピアノ、後半リフレイン部分のオーケストラの指揮も担当している。約7分11秒という演奏時間は当時のポップスとしてはかなり長く、そのうち半分以上を「La La La(Da da daやNah nah naとも表記されることもある)... Hey Jude」のリフレインが占めている。
歌詞の内容はジョン・レノンの息子ジュリアン・レノンに捧げられたもので、ジョンと前妻のシンシアが離婚する際に、当時5歳であったジュリアンを励ます内容である。しかし、一部では、ダブルミーニングでユダヤ人のことを歌ったのではないかという説もあり、当初実際に、この曲によって勇気付けられ励まされたと主張するユダヤ人たちも多数存在する。
ポールの初期案では "the movement you need is on your shoulders" の歌詞は削除もしくは修正される予定だったが、「ここが一番格好良い詞なんじゃないか。捨てるなんて勿体無い。残しておけよ」というジョンの言葉にほだされ、削除されなかった。今でもポールは、この歌詞を歌うとき、ジョンを思い出して懐かしい気分になるのだという。
『ザ・ビートルズ』(ホワイトアルバム)と同時期の録音曲で、はじめて彼らが8トラック録音をした作品でもある。前記の8トラック録音を行うために彼らが普段利用しているアビーロード・スタジオではなくトライデント・スタジオを利用した。この時演奏に使用したピアノはクイーンのボヘミアン・ラプソディ等でも使用されている。
1969年にアメリカ・アップル・レコードの編集版アルバム『ヘイ・ジュード』に収録され、同アルバムは1979年にはイギリスでも発売された。
[編集] カバー曲(もう一つの"ヘイ・ジュード")
1989年のチェコスロバキアのビロード革命の折に、1960年代のチェコの歌手マルタ・クビショバによる、チェコ語でのカバー曲が、民主化運動を行う民衆を励ます曲として、『マルタの祈り』と共に民衆によって歌われた。クビショバによる『ヘイ・ジュード』は、1968年にチェコにソビエト軍が侵攻し、いわゆる「プラハの春」を弾圧した事件に抵抗する為に『マルタの祈り』等と共にレコーディングされていたのであった。
なお、チェコ語版の歌詞においては、「ジュード」は女性という事になっている。
こうしたエピソードは、NHKの番組『世紀を刻んだ歌』で日本に紹介された。
また、ビロード革命の時には、クビショバ自身は歌詞を忘れてしまい、完全にはこの『ヘイ・ジュード』を歌うことができなかった。
[編集] 収録アルバム
[編集] 外部リンク
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