フランス車
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[編集] 概要
かつてはブガッティ (現在商標はフォルクスワーゲングループが所有) やファセルのような高級車メーカーも存在したが、第二次世界大戦後にその多くが消滅し、現在はルノーやプジョー、シトロエンといった小型車中心のメーカーが生産している。質実剛健なつくりと先進的なメカニズム、奇抜とも言えるデザインが主な特徴であるが、近年は安全性と品質が向上したことで、ヨーロッパ圏内だけでなく日本においてもその販売台数が増えてきている。
[編集] 日本におけるフランス車
[編集] 過去
古くは1900年代にルノーが日本への輸出を開始して以来、戦後の日野ルノー(ルノー4CVを日野自動車がライセンス生産した)まで、フランス車は日本において1960年代前半まではポピュラーなものであったが、その後1990年代までのフランス車は、一部の例外を除いて、質素で実質剛健な作りとその割には壊れやすいこと、下取り相場が安いこと、取り扱いディーラーが安定しないことなどの弱点と、これらの弱点を覆い隠すほどのデザインの良さ(時には奇抜さ)と独創性に富んだ凝ったメカニズムなどで知られており、外国車の中でも一部の物好きだけが愛好する際物的扱いを受けていた。
[編集] 現在
しかしながら、1990年代後半より品質が急激に向上したことと、プジョーやルノー、シトロエンなどの大手自動車会社が日本法人を開設し、メンテナンスの心配が少なくなったことから、近年においてはかつてのような際物的扱いを完全に脱出した。
ルノーは、ヨーロッパで最も権威のある衝突安全性テスト・ユーロNCAPで世界最多の8車種が5つ星を獲得するなど、かつてはフランス車とは縁遠いと思われていた安全性の向上と品質の向上に力を入れており、安全性が高いことで知られていたドイツ車やスウェーデン車のお株を奪う存在となっている。
プジョーは、フランス車としては比較的古くから日本法人を持ち、特に近年は質感の高さを感じさせるデザインとインテリア、積極的なマーケティングと広告展開で、アウディやオペルなどのドイツのメジャーブランドをしのぐほどの販売台数を稼ぐなど、完全に過去のフランス車のイメージから脱却している。
シトロエンは、その独創的なデザインとメカニズムを維持し、特に2000年以降に発売されたC4やC2、C6などはその傾向が見受けられ、熱心なファンも多い。また、近年はディーラー網の整備に力を入れており、新たなファンを増やしている。
[編集] 主なフランス車
[編集] 関連項目
- PSA・プジョーシトロエン(プジョー車・シトロエン車を生産する企業グループ)
- NAVI
- ユーロNCAP
- 東京モーターショー
[編集] 外部リンク
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