バトンルージュ
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バトンルージュ (Baton Rouge) はアメリカ合衆国ルイジアナ州南部の市。同州の州都である。2000年現在の国勢調査で、ここの人口は227,818人だが、ここの人口は現在400,000人以上と見込まれる。ここはイーストバトンルージュ教区の教庁所在地である。
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[編集] 歴史
フランス語のバトンルージュは「赤い杖」を意味する。昔インディアンが狩場の境界に杉の木を赤く染めて標識としたのにちなむ。1699年フランス人によって最初の植民が行われたが、フランス領ルイジアナ時代は小さな町にとどまった。1803年ルイジアナ買収によって合衆国領となってから発展し、1817年市制施行された。1849年州都がニューオーリンズ市から移り、南北戦争中一時ニューオーリンズ市に戻ったが、1882年には再びバトンルージュに帰った。
[編集] 地理
バトンルージュは北緯30度27分29秒、西経91度8分25秒 (30.458090, -91.140229)1に位置している。
アメリカ合衆国統計局によると、この都市は総面積204.8 km² (79.1 mi²) である。このうち199.0 km² (76.8 mi²) が陸地で5.7 km² (2.2 mi²) が水地域である。総面積の2.81%が水地域となっている。
[編集] 人口動静
2000年現在の国勢調査2で、この都市は人口227,818人、88,973世帯、及び52,672家族が暮らしている。人口密度は1,144.7/km² (2,964.7/mi²) である。489.4/km² (1,267.3/mi²) の平均的な密度に97,388軒の住宅が建っている。この都市の人種的な構成は白人45.70%、アフリカン・アメリカン50.02%、ネイティブ・アメリカン0.18%、アジア2.62%、太平洋諸島系0.03%、その他の人種0.49%、及び混血0.96%である。人口の1.72%はヒスパニックまたはラテンである。
この都市内の住民は24.4%が18歳未満の未成年、18歳以上24歳以下が17.5%、25歳以上44歳以下が27.2%、45歳以上64歳以下が19.4%、及び65歳以上が11.4%にわたっている。中央値年齢は30歳である。女性100人ごとに対して男性は90.5人である。18歳以上の女性100人ごとに対して男性は86.3人である。
この都市の世帯ごとの平均的な収入は30,368 USドルであり、家族ごとの平均的な収入は40,266 USドルである。男性は34,893 USドルに対して女性は23,115 USドルの平均的な収入がある。この都市の一人当たりの収入 (per capita income) は18,512 USドルである。人口の24.0%及び家族の18.0% は貧困線以下である。全人口のうち18歳未満の31.4%及び65歳以上の13.6%は貧困線以下の生活を送っている。
[編集] 教育
- ルイジアナ州立大学
- サザン大学
[編集] 交通
[編集] 日本との関わり
- 1992年10月17日、AFS日本人留学生服部剛丈がこの町でハロウィンの催しに参加中、間違って訪問した家の主の「フリーズ」(動くなの意)という英語を「プリーズ」(どうぞという意)に聞き違い、不法侵入として射殺された。(ルイジアナ州法は侵入者への発砲を容認しているという)
- 『フリーズ! ―ピアースはなぜ服部君を撃ったのか―』平義克己、ティム・タリー, 集英社, 1997年 ISBN 4-08-775168-6
[編集] 外部リンク
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