ハンバーガー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』
ハンバーガー(英語:Hamburger)とは、ひき肉（主に牛肉）を薄い円形に固めて（パティ patty という）焼いたハンバーグを、同じく円形に成形して2つ割にしたパン（バンズ hamburger bun という）にはさみ込んだ料理。サンドイッチの一種である。ちなみにパンの上部を「クラウン」、下部を「ヒール」という。
外食産業（ファーストフード）の一つとしてフランチャイズ展開がなされている。ハンバーグとともに、レタス、トマト、刻みたまねぎ、ピクルス、チーズなどをパンにはさみ込み、ケチャップ、水溶きマスタードなどで味付けし、手づかみで食べる。付け合せに、じゃが芋を細く刻んで油で揚げたフライドポテトを食べることが多い。
現在では、パンの代わりにご飯を使ったもの、ハンバーグの代わりにフライにした魚や鶏肉を使ったもの、あるいはコロッケなど、チェーン店によって多種多様なメニューが用意されている。北米などでは、大豆たんぱくやその他の豆類を用いたヴェジタリアンのための「ヴェジーバーガー」（Veggie burger）も普及している。
[編集] 歴史
ハンバーガーの由来や命名の由来については諸説がある。焼いた挽肉も、サンドイッチも既に存在したが、焼いた挽肉をはさんだサンドイッチがハンバーガーと呼ばれはじめたのは19世紀から20世紀ごろである。
日本で知られている説は、1904年アメリカで開催されたセントルイス万国博覧会会場内売店でハンバーガーを売る店に「ハンバーガー」と表示してあったことから命名されたというものである。写真で「ハンバーガー」という文字が識別できるものとしては比較的古い。
このほか、挽肉を焼いたものを「ハンバーグステーキ」と呼んだことがアメリカ合衆国の1891年の文献に残っている。これをパンにはさんだものがハンバーガーと呼ばれたというのが由来だという説がある。
このほか、アメリカ合衆国ウィスコンシン州シーモアのCharlie Nagreenが1885年にハンバーガーを開発したという説もある。Nagreenは市で揚げたミートボールを売ったがあまり売れなかったため、これを平板状にしたものを売り出し、さらにそれをパンの間にはさんだものを開発したという。
アメリカ合衆国ニューヨーク州ハンブルグ村は、ドイツの都市ハンブルグではなく自身がハンバーガーの名称の由来であると主張している。
このほか、1900年にアメリカ合衆国コネチカット州New Havenの食堂で開発されたという説もある。
その後、1940年代にマクドナルド兄弟がカリフォルニア州に開いたドライブインでメニューに出され、評判になったことで、アメリカを中心に各国に広まった。
その拡がりは「マクドナルド理論」といい、「マクドナルドの店舗がある国同士は戦争をしない」という学説が出されたほどである。この説はアメリカ合衆国のセルビア攻撃で破られた。また、マクドナルドではドナルド・マクドナルドというピエロの姿をしたキャラクターが使われている。詳細はマクドナルドを参照。
また該当国の国内通貨価値を知る上での経済指標として利用される事もあり、これはビッグマック指数と呼ばれる。詳細はビッグマック指数を参照のこと。
[編集] 主なハンバーガーチェーン
- ウェンディーズ
- クアアイナ
- ドムドムハンバーガー
- バーガーキング - 2007年夏に再出店の予定であることが発表された。
- ファーストキッチン
- フレッシュネスバーガー
- ベッカーズ
- マクドナルド
- モスバーガー
- ラッキーピエロ - 函館市に11店舗を構える。
- ロッテリア
- 明治サンテオレ
- A&W - 沖縄県に店を構える。
- Jef（ジェフ） － 沖縄県に店を構える。
このほか、森永LOVEや、バーガーシティなど、撤退したチェーン店もある。
