ドムドムハンバーガー
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ドムドムハンバーガーは、ダイエー100%出資の子会社である「オレンジフードコート」が展開するファーストフードチェーン店である。主に、ダイエーを中心としたショッピングゾーンのフードコートに出店している。1970年に、日本初のハンバーガーショップおよび日本初のファーストフードとして出店した[1]。同じ年にはケンタッキーフライドチキンの一号店、翌1971年にマクドナルドの一号店が出店している。
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[編集] 設立の事情
ダイエーと米マクドナルドは双方の出資による合弁会社を設立し、日本での事業展開を計画していた。しかし、合弁会社の資本比率において米マクドナルド側が50%ずつを主張したのに対し、ダイエー側は主導権を握れる51%以上を主張したため、ご破算となってしまった。そこでダイエーは独自の研究の下ハンバーガーチェーンを展開することとなった。こうして生まれたのがドムドムである。このような設立事情からダイエーの中内功がダイエーグループの経営から手を引く2001年までは、一部の例外を除きダイエー店舗内にマクドナルドが出店することはなかった。
[編集] 略歴
- 1980年-ダイエーが米ウェンディーズとフランチャイジー契約を結び、その受け皿としてグループ内においてハンバーガーチェーンを展開していた(株)ドムドムを利用することにした。これにより社名が(株)ウェンコ・ジャパンに変更された。(ちなみにWenco Japan とは、Wendy's corporation Japanの略である)。これ以降、社内にはドムドム事業本部とウェンディーズ事業本部が並行しておかれ、フランチャイザーでありながらフランチャイジーでもあるという、あまり例のない業態の会社となる。
- 1997年3月 -ドムドム事業本部は(株)ウェンコ・ジャパン(現日本ウェンディーズ)より(株)ダイエーファーストフーズサービス(以下DFFS)へ営業譲渡される。このときDFFSは同時に社名も(株)オレンジフードコートへと変更された。しかし実状はやや異なり、利益率の悪いウェンディーズ事業本部と利益率の良いドムドム事業本部を分離し、旧来のどんぶり勘定的なシステムしか存在しなかったDFFSをドムドムのシステムに組み込んで、フードコートの営業を一体化することで効率を上げるためにこのような再編が行われた。ただしこの時点では、社内にドムドム事業本部とフードコート事業本部が置かれており、ドムドム事業本部の社員は(株)ウェンコ・ジャパンからの出向扱いであるなど、見切り発車状態のスタートではあった。
- 1998年3月 -オレンジフードコート発足後も、ドムドム事業本部とフードコート事業本部は分かれていたが、この時期に統合されている。また旧ドムドム出身者は、ウェンコ・ジャパンからの出向扱いから正式にオレンジフードコート所属となった。
[編集] 関連項目
- 田村ゆかり - 自身のラジオ番組や雑誌インタビュー等で、大のドムドム好きであることを度々公言している。
[編集] 外部リンク
[編集] 脚注
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