ハットトリック
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ハットトリック(Hat Trick)は、サッカーやアイスホッケーなどで1人の選手が1試合に3得点することの通称。イタリアではトリプレッタ
元々はクリケットで使われた用語で、連続して3人の打者をアウトにしたボーラー(投手)には、帽子が贈られその名誉が賛えられたことに因むものである。
各競技ともルールにこの言葉の明示はないが、ストライカーにとっては実力を証明する勲章としての意味合いもあり、全世界で定着している。レベルの高い(プロリーグや国際試合での)試合ではハットトリックの達成は非常に難しく、目にする事はまれである(Jリーグでは1993年開幕戦で当時鹿島アントラーズのジーコが初ハットトリックを記録)。なお、1試合に6得点することは、ダブルハットトリックという(2005年12月10日、ヴァンフォーレ甲府のバレー選手が柏レイソルとのJ1・J2入れ替え戦第2戦でJリーグ初のダブルハットトリックを記録)。
サッカーでは、日本の中山雅史(ジュビロ磐田)が、1998年にJリーグで4試合連続ハットトリックの偉業を達成し、ギネスブックに世界記録として認定されている。
なお、カーレースのF1では、1つのグランプリにおいてポールポジション獲得、決勝レースでのファステストラップ記録、優勝の3つを成し遂げることをハットトリックと呼ぶ場合がある(これに加えて全周回で1位走行した場合には「グランドスラム」と呼ばれることがある)。