トヨタ・レジアス
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
レジアス (REGIUS) はトヨタ自動車製のワンボックス型ミニバンで、ハイエースをベースとする。
[編集] 概要
1997年4月にハイエース・レジアスとして登場した。1995年に発売されたグランビアとは実質的な姉妹車であるが、ハイエース・レジアスは基本設計の5ナンバーサイズそのままなので車体が一回り小さく、ディーゼル車は(一部モデルを除き)5ナンバー登録である。また、商用モデルはレジアスのみ存在した。エンジンは発売当初のグランビアと同じで、ディーゼル車は3000ccの直列4気筒OHCディーゼルターボ、ガソリン車は直列4気筒DOHCの2700cc。グランビアと同様、フロントエンジンの形をとる。
大きな特徴として、オプションでフロントシート以外の全シートを脱着式に変更でき、ユーザーが自由に外し商用車と同レベルの室内を作る事が出来た。 また内装の質感はグランビアより勝ると言っても過言ではなく(同年のマイナーチェンジでグランビアも内装を中心に手が入れられた)、最上級グレード(G EXパッケージ)にはグランビアより高価なプライスタグが付けられた。これは、それまでのトヨタの最上級1BOXとして君臨したハイエースの実質的な後継車という役割も担っていたためである(実際はハイエースも併売された)。
当初のイメージキャラクターには宇崎竜童が起用され、キャッチコピーは「オレのボックス、いいだろう。」「トヨタは、中から変えます」。98年からは東幹久がCMに出演していた。キャッチコピーは「グレート・プレジャー」。
1999年8月 同時にマイナーチェンジしたグランビアと共に、同クラスのミニバンであった日産・エルグランドを意識したマイナーチェンジを行う。バンパー形状を変更し、全幅を除いて全車3ナンバーサイズとなる。同時にフロントマスクが押し出しの強いものとなり、ヘッドライトやリアテールライトの形状変更が行なわれた。このマイナーチェンジで、車名がビスタ店(現・ネッツ店)ではレジアスとなり、トヨペット店には3ナンバー専用の姉妹車としてツーリングハイエースとして分離する事になる。キャッチコピーは「人とは違う夢を見る。」「My,1stbox,REGIUS」。CM曲としてデュラン・デュラン「オーディナリー・ワールド」が使われた。
上級グレードにツーリングハイエースと同等のエアロパーツを装着した3ナンバー専用グレードもラインアップされた。 ディーゼルターボにインタークーラーを装着した事でパワーアップも図られている。
現在は商用モデルであるレジアスエースのみフルモデルチェンジし「ハイエース」の販売店違いの姉妹車として現存する。