トニートニー・チョッパー
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トニートニー・チョッパーは、尾田栄一郎の漫画『ONE PIECE』及びそれを原作とするアニメ『ワンピース』に登場する架空の動物である。また、テレビアニメでは大谷育江、伊倉一恵(代役)が声優を演じている。
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[編集] プロフィール
- 所属:麦わら海賊団・船医
- 異名:わたあめ大好き チョッパー
- 懸賞金:50ベリー
- 誕生日:12月24日(クリスマス・イヴ)
- 年齢:(人間に換算して)およそ15歳
- 出身:偉大なる航路 ドラム王国(現・サクラ王国)
- 夢:「万能薬」(何でも治せる医者)になること
[編集] 概要
年齢的には幼い少年で、性格は純粋で無邪気。その為、ウソップの嘘によく騙されている。また、人から褒められると照れ隠しで口が悪くなるが、嬉しさを隠すことが出来ない。基本的には争いごとを好まず、ナミの怒った姿が大の苦手。
元々動物なのでよく鼻が利き、その為、香水などのキツイ匂いは苦手。また他の動物の言語を理解でき、しばしば他の動物達との通訳を行っている。普段は小柄な人獣型の姿をしているが、人獣型はタヌキ、人型はゴリラ、獣型はシカと間違えられる。
Dr.ヒルルクと出会って以降、ヒルルクやDr.くれはと学問・研究に従事していた為、技は全て自己流である。ルフィ達の仲間に加わってから、数多の修羅場を乗り越えて少しずつ成長している。
余談だが、JC16巻初版にて、背表紙の説明を含め全体的に「トニー・トニー・チョッパー」と誤植され、17巻のSBSの前に「C(ちょっと)M(まちがえ)C(ちゃった)のコーナー」で訂正された。第2版以降は修正されている。また、彼を主人公としたミニアニメーション「チョッパーマン」が放送されたことがある。
[編集] 来歴
青っ鼻で生まれた為にトナカイ達の間で仲間外れにされ、更に動物系悪魔の実「ヒトヒトの実」を食べて人間トナカイとなってしまい、人間からも「化け物」として疎まれた。人間から「雪男」と間違えられて攻撃され傷ついていた時に、Dr.ヒルルクに助けられる(「トニートニー・チョッパー」という名前と、チョッパーが現在被っている帽子は、いずれもヒルルクから貰ったもの)。ヒルルクの死後、彼の遺志を継ぎ、「万能薬」になるべくDr.くれはに医術を学んだ。
ブリキング海賊団がワポルの王政を復活させようと島を訪れた時、ルフィと共闘したのをきっかけに仲間に加わる。ただし、チョッパーを仲間に勧誘する時、チョッパーのことをルフィは「七段変形おもしろトナカイ」、サンジは「非常食」と考えていた。入団当初、彼のことを「医者」だと知っていたのはナミとビビだけだった。
エニエス・ロビーの事件後、50ベリーの懸賞金が懸けられた。この懸賞金の低さは、チョッパーが麦わら海賊団のペットと考えられた為と、クマドリを倒した時の姿が仲間以外は誰も同一人物だと思えないほどに変化していたためと思われるが、チョッパー自身はあまりの低額さにショックを受け、その後のルフィとの会話で「もの申すぞ50ベリー!!」と泣き喚いていた。
[編集] 技
通常、動物系悪魔の実の能力者は3段階にしか変形できないが、チョッパーは、自身の研究から編み出した「ランブルボール」という特殊な薬を使うことで、悪魔の実の波長を狂わせることができ、3分間、七段変形が可能になる。
[編集] 脚力強化
読みはウォークポイント。動物系能力者の「獣型」と同じ。
[編集] 重量強化
読みはヘビーポイント。動物系能力者の「人型」と同じ。
- 重量(ヘビー)ゴング
- 重量強化の状態でのパンチ。
[編集] 頭脳強化
読みはブレーンポイント。動物系能力者の「人獣型」と同じ。
- 診断(スコープ)
- 相手の弱点を診つける。
[編集] 飛力強化
読みはジャンピングポイント。ランブルボールによって追加された変型。跳躍力が飛躍的に上昇する。敵の攻撃の回避に使用。
[編集] 毛皮強化
読みはガードポイント。ランブルボールによって追加された変型。全身を顔と足の先を除いて長い毛で覆い、球状になる。敵の攻撃の防御に使用。
[編集] 腕力強化
読みはアームポイント。ランブルボールによって追加された変型。上半身が強化される。蹄による強力な攻撃を見舞う。
- 刻蹄桜(こくていロゼオ)
- 腕力強化の状態で攻撃。喰らわせた箇所に桜のような蹄の跡を残す。
- 刻蹄十字架(こくていクロス)
- 腕力強化の状態で、手を交差させて攻撃。喰らわせた箇所に十字架のような蹄の跡を残す。
- 刻蹄桜吹雪(こくていロゼオミチエーリ)
- 刻蹄桜を両手から連続で繰り出す。喰らわせた相手の体に桜吹雪のような無数の蹄の跡を残す。
[編集] 角強化
読みはホーンポイント。ランブルボールによって追加された変型。角が巨大になり形も複雑になる。
- 桜並木(ロゼオコロネード)
- 角強化の状態で敵に突進し、跳ね飛ばす。
ランブルボールは6時間に1つが適量で、2つ服用すると七段変形を上手くコントロール出来なくなり、意思通りに変形できなくなる。3つ服用すると悪魔の実が暴走してしまい、巨大な怪物(モンスター)に変化し理性も失ってしまう(変身解除後も反動で、しばらく身体が動かなくなる)。