タンク車
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タンク車( - しゃ)とは、タンク型の荷台を取りつけた貨車のことである。貨車の車種記号としてはタ(タンクのタか)で記載される。
積荷は、多くは石油類や化成品などの液体や各種ガスなどの気体であるが、セメントのような粉体もある。
2005年現在、多く見られるのは石油類やセメントを輸送するものである。台数的に多い石油類の場合、かつては石油メーカーが多く保有しており、各社のロゴ(社章)が大きく描かれていたが、ほとんどが専門輸送会社に移管されてしまった。
種類によっては毒劇物や危険物を輸送するものもあるため、例えばタキ1000形は石油、タキ5450形は液化塩素というように、形式別に積荷が決められている。また、石油類でも、沸点の低いガソリンを輸送する車種と、沸点の高い重油を輸送する車種では、安全装置の構造が異なる。
積荷は上部の穴から注入し、タンク下部から排出するが、濃硝酸などの腐食性危険物はタンク内に空気を送り、その圧力で上部から排出することが多く、粉体はタンク下部から内部に空気を噴出させ摩擦をなくして流し出す(セメントなど)ほか、上部積込口から直接真空吸引する(アルミナなど)ものもある。
[編集] 主な形式
タンク車の主な形式と、その積荷を記す。