スプリト

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スプリトの港

スプリト（クロアチア語 Split, イタリア語 Spalato）はクロアチア南部、ダルマチア最大の都市。アドリア海東海岸の、小さな半島に位置し、2001年の人口は188,694人で、クロアチアの第2の都市である。

[編集] 歴史

295年-305年、ディオクレティアヌス帝が宮殿を造営したことが都市の起源となる。近くのローマ都市サロナエ Salonae（現ソリン Solin）がアバール人・スラブ人によって破壊されたため、住民が宮殿の遺構に避難したことにより、都市として成立。中世はヴェネツィア共和国の都市でスパーラト(Spalato)と呼ばれた(イタリア語では現在でもそう呼ばれる)。

宮殿の遺構は現在も当時のまま残っており、また旧市街として実際に市民の生活の場となっている。宮殿を囲む城壁をそのまま都市壁とし、皇帝の霊廟を大聖堂に転用、地下室を市の食料庫に転用（現在は一部商店が立ち並んでいる)するなど、遺跡をうまく利用した独特の街並みとなっており、旧市街は1979年に世界遺産に登録されている。

[編集] 交通

街並

スプリトはダルマチア地方の広域交通の結節点である。ザグレブ-スプリト・ハイウェイ(A1)に加えて、ザダルからドゥブロニク間のアドリア海沿岸の主要道路は全て、スプリト市内を通過する。Kaštela空港はクロアチア第三の空港で、2004年の乗降客数は788,000人であり、主にザグレブとフランクフルトから夏季旅行者のものである。

また、港の乗降客も多く、アドリア海東海岸で最大であり、対岸のイタリア・アンコーナと結んでいる。また、ダルマチア中部の島嶼とは、スプリトからのフェリーがほぼ唯一の交通手段となっている。