グレーテスト18クラブ王座

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』

グレーテスト18クラブ王座は、日本のプロレス団体である新日本プロレスが過去に管理していた王座（タイトル）。

[編集] 概要

1991年 9月29日に行われたアントニオ猪木のレスラー生活30周年記念パーティーの席上で、ルー・テーズを発起人とした、『過去に猪木と闘った』プロレスラー及び格闘家によって構成された『グレーテスト18クラブ』がタイトルを制定し、プロレス・格闘技を問わず優れた選手に贈ると言う触れ込みで設定された王座だが、選手達はもとより、殆どのフロントも事前にそのような話は聞いてなかったとも言われている（一部のフロントの独断でテーズを説得し作ったとも言われている）。尚、ベルトについては、かつて猪木が保持していた『マーシャルアーツヘビー級王座』のベルトがそのまま再利用されたとも言われている。

形式上はグレーテスト18クラブが対戦相手を指定し、防衛戦を行うと云う形で運営され、その初の「指定試合」は翌年3月の東京ドーム大会にて行われ、初代王者として認定された長州力とタイガー・ジェット・シンとの間で防衛戦が行われ、長州が防衛する。

その後、中心人物であったはずのテーズがUWFインターナショナルへ移り、プロレスリング世界ヘビー級王座を作った事により、グレーテスト18クラブのメンバー構成や、タイトル自体が微妙な存在になってしまう。この様な背景のもと、当時IWGPヘビー級王者だったグレート・ムタがダブルタイトル戦で長州を破り、IWGP&グレーテスト18クラブの二冠王者になるものの、「グレーテスト18クラブは価値なし」として返上し、消滅した。

グレーテスト18クラブのメンバーに入っているが、猪木の30周年記念パーティーには出席していないメンバーもいて、これらのメンバーがこのタイトルの存在を知っていたかは疑問であり、それを考慮しても、その場の勢いで作ってしまったタイトルと言う印象は否めず、消えるべくして消えたタイトルだとも言える。