グラーツ
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グラーツ(Graz)はオーストリアの都市。シュタイアーマルク州の州都。オーストリア第二の都市。人口は約24万人。1999年、グラーツ市歴史地区として世界遺産に認定された。
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[編集] 地勢・産業
ムール川沿いに位置する大学街。多くの学生、研究者が居住する。工業も盛ん。約60キロ南にスロヴェニアのマリボル、150キロ北東にウィーンが位置している。
[編集] 歴史
古代ローマ帝国の時代に設けられた砦がグラーツの起源である。13世紀に都市特権を得た。中世後期よりハプスブルク家の支配下におかれ、フェルディナント2世など何人かの歴代皇帝がこの地で生まれた。1586年、グラーツ大学が創設され、同大学でヨハネス・ケプラーなど様々な学者が教壇に立った。19世紀以降、交通網の発展や工業化にともなって急速に発展し、オーストリア第二の規模を誇る都市へと成長した。第二次世界大戦では街の一部が破壊された。
[編集] 交通
[編集] スポーツ
グラーツをホームとするオーストリア・サッカー・ブンデスリーガのサッカークラブにグラーツアAKとSKシュトゥルム・グラーツがある。スタジアムはグラーツ出身で、世界的に最も有名な人物アーノルド・シュワルツェネッガーの名を冠した、アーノルド・シュワルツェネッガー・シュタディオンである。基本的にはグラーツアの方が上位の成績を残しているが、シュトルム・グラーツは1990年代末よりイヴィツァ・オシムが監督を務め、同チームをオーストリアリーグ制覇へと導いた事で有名となっている。その後、オシムは日本のジェフユナイテッド市原・千葉で監督に就任した。
[編集] 主な出身者
- フェルディナント2世
- 17世紀前半のボヘミア王・神聖ローマ皇帝。強硬なカトリック政策をとってボヘミアの反乱を招いたことは、三十年戦争勃発の要因となった。
- ゲオルク・クライゼル:論理学者、数学者
- ワルター・クリーン:ピアニスト
- マリオ・ハース:サッカー選手
- ハインツ・フィッシャー:政治家
- カール・ベーム:指揮者
- カール・マイアー(マイヤー) Carl Mayer - 映画脚本家。ハンス・ヤノヴィッツ、F・W・ムルナウの友人
- ニコラウス・アーノンクール - 少年時代住んだ
- アントン・ヴェーベルン - 少年時代住んだ
- アルフレート・ブレンデル - 居住した