ギミック (プロレス)
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プロレスにおけるギミック(gimmick)は、リング上やテレビ番組上で演じられるプロレスラーのキャラクターのこと。転じて、テレビのバラエティ番組等でタレントが演じるキャラクターの意味としても稀に使用される。
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[編集] 概要
アングルを展開する上で、またヒールやベビーフェイスを演じる上でのバックグラウンドとして、選手本来のキャラクターとは別にシナリオに適したキャラクターが作り出される。
ギミックは、エンターテイメント性が高く、かつリングネームで出場する人物が多いアメリカ合衆国のWWEにて多用されている。特にWWEの場合では、一部選手に24時間ギミックで過ごすことを契約に盛り込む場合もある。プロレスファンに選手を覚えてもらうために、わざとインパクトのあるキャラクター設定を行う場合も多い。
[編集] ギミックチェンジ
ギミックを変更することをギミックチェンジと言う。人気が低迷しているレスラーの改善策として実施されることが多いが、人気レスラーがアングル上の必要により行う場合もある。多くの場合、リングネームや外見の変更が伴う。
[編集] 日本におけるギミック
日本では、全面的にギミックが適用されているのは覆面レスラーが中心で、みちのくプロレスや大阪プロレス、ハッスルでは地域に関連したものをギミックとして用いたレスラーが多い。
部分的にギミックが適用されているレスラーも存在する。代表例は佐々木健介、北斗晶、中嶋勝彦の「健介ファミリー」である。佐々木と北斗は戸籍上も夫婦であるが、中嶋は弟子であって実子ではない。しかし、「健介ファミリー」として登場するときはギミック上佐々木と北斗の息子となり、また北斗も「鬼嫁」を演じている。
川田利明は全日本プロレスに所属していた時期、普段は饒舌であってもリング上やインタビューでは寡黙な姿勢をギミックとして貫いた(その後、ギミックチェンジしてハッスルやテレビ番組への出演等では饒舌になっている)。