エディット・クレッソン

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エディット・クレッソン（Édith Cresson、1934年 1月27日～）はフランスの女性政治家。姓（Cresson）の読み方は、仏語では「クレソン」が近いが（野菜のクレソンと同じ）、日本語メディアでは「クレッソン」と紹介されている。

フランス初の女性首相。人種差別的な発言で知られるが、後の検証によるとマスメディアにより歪曲・拡大解釈され報じられたことが確認されている。日本において、マダム・クレッソンに対する批判的な風潮が派生したのは、1990年1月10日付け『ラ・トリビューン』（La Tribune de l’expansion. 経済紙）によるインタビューを1月13日付け朝日新聞が報じた「日本は敵――規則まもらず世界征服たくらむ。；仏の対日タカ派クレッソン欧州問題担当相が発言」からである。（原文では「敵」ではなく「競争相手」と書かれている）

朝日新聞による歪曲報道から、その他朝刊各誌、週刊誌などは自ら検証することなく拡大報道を繰り返したことにより問題が拡大した。ただし、エディット・クレッソンは一国の首相にあるまじき発言、「日本人はウサギ小屋のような小さなアパートに住み、2時間もかけて通勤している」、「日本人のアリのような生活」などがあったことは確かである。

[編集] 略歴

パリ近郊のブーローニュ・ビヤンクールで生まれた。
高等商業研究所（HEC）修了、人口学博士。
1975年フランス社会党に入党し、1981年ヴィエンヌ県議員、1983年シャテルロール市長に当選している。
フランスは地方と国政の役職を兼務できるので、フランソワ・ミッテラン政権下で、1981年農相として入閣し、1983年通商観光相、1984年産業開発・通商相、1988年から1990年まで欧州問題相と閣僚を歴任した。

1991年5月、ロカール首相の後を受けて首相に就任した。フランス初の女性首相であるが、「日本人はアリのように働く」「世界を征服しようとしている」と発言して物議を醸した。アングロ・サクソン嫌いでも知られ、「イギリス人はゲイだ」とも発言している。
在任中、農産物問題で農民デモが頻発し、地方選挙で社会党が敗北した責任を取って、1992年4月辞任した。