イベリア半島
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イベリア半島(スペイン語・ポルトガル語: Península Ibérica)は、ヨーロッパの南西に位置する半島である。
[編集] 国
[編集] 歴史
古くはローマ帝国の支配にまで遡る。ローマ帝国滅亡後はゲルマン系の西ゴート王国の支配下に置かれるが711年ウマイヤ朝の攻撃により西ゴート王国は滅亡、ウマイヤ朝が代わって支配することになる。ウマイヤ朝が滅亡するとその子孫がイベリア半島へ逃亡、後ウマイヤ朝を建てる。
一方北部にはアラゴン王国やレオン王国、カスティーリャ王国などのキリスト教国が建国され、レコンキスタを推し進めていった。1031年には後ウマイヤ朝が滅ぼされ、その領域であったイベリア半島南部は同じくイスラム王朝のムラービト朝、その後ムワッヒド朝の支配下に置かれることになる。
次第に力をつけていったキリスト教国は次第にイスラム王朝を南へ南へと圧迫し、その支配領域を広げていく。1479年にはアラゴン国王とカスティリア国王の結婚によりスペイン王国が成立、レコンキスタに拍車がかかり、とうとう1492年にはイベリア半島最後のイスラム王朝であるナスル朝が滅ぼされ、イベリア半島からイスラム王朝は完全に駆逐された。
以降はスペインとポルトガルがイベリア半島を支配することになった。