アルフ・プリョイセン
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アルフ・プリョイセン(Alf Prøysen, 1914年7月23日-1970年11月23日)は、ノルウェーの児童作家・歌手。「スプーンおばさん」のシリーズが有名。
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[編集] 生い立ち
ノルウェーのヘードマルク県(Hedmark)リングサーケル(Ringsaker)に、3人兄弟の末っ子として生まれる。家庭が貧しく、幼少時から農場で働く。学校へは行かなかったものの、空想力や歌唱力に富み、農村の祭などで自作の歌を披露し喜ばれた。
1945年には最初の短編集を出版、また1949年の『電燈にとまったツグミ』は、のちに映画化・ミュージカル化されるなど好評を博した。
彼の代表作となる「スプーンおばさん」シリーズは、1956年にスウェーデン語版が、翌年ノルウェー語版が出版されたのが始まりである。これは世界18言語に訳され、やはり映画化された。日本では1983年4月に、アニメがNHKにより放映されている。
作家として名を成してからも、歌謡を自作し続け、また各地の民謡を歌いに回った。
[編集] 「スプーンおばさん」シリーズ
スプーンおばさんは、普通のおばさんに見えるが、時折身体がティースプーンくらいに小さくなってしまう。小さくなった時には動物と会話ができるおばさんの、ファンタジックな冒険を描く。
「小さくなる」ことが動物との意思疎通につながることから、スプーンおばさんを北欧伝説の妖精と同質視する分析もなされている。もしそうであれば、スプーンおばさんの世界はムーミンと通じるところもあろう。
- 『ティースプーンくらいに小さくなるおばさん』(Kjerringa som ble så lita som ei te-skje 1957年)
- 『ティースプーンおばさんのあたらしい冒険』(Teskjekjerringa på nye eventyr 1960年)
- 『おとぎの森のティースプーンおばさん』(Teskjekjerringa i eventyrskauen 1965年)
- 『スプーンおばさんのゆかいな旅』(Teskjekjerringa på camping 1967年)
[編集] アニメ版スタッフ
以下は、前述の、1983年4月からNHKで放映されたアニメ版の製作スタッフに関する記述である。
- 総監督:早川啓二
- 監督:長谷川康生
- 企画:古岡滉(当時の学研社長)
- プロデューサー:原正次、神保まつえ、森島恒行
- NHK担当プロデューサー:丹泰彦
- アニメプロデューサー:伏川政明
- 文芸:馬場民子・坂本雄作
- 脚本:あけどようこ、朝倉千筆、今井俊昭、海老沼三郎、押井守、川崎知子、小出一巳、桜井正明、十品薫、杉原恵、田部俊行、高木良子、出口勝、富田康明、なかはらまき、中園蝶子、照沼まりえ、まるおけいこ、松岡志奈、松島利昭、宮本昌孝
- 絵コンテ・演出:長谷川康生、吉田健次郎、矢沢則夫、野田作樹、佐藤博暉、立場良、橋本直人、網野哲郎、古沢日出夫
- 絵コンテ:平田敏夫、出崎哲、玉野陽美、押井守、小和田良博、山田まや、安納正美、山本明、伊藤幸松、斉藤宏治、阿部司、小暮輝夫、益田津和、遠藤克巳、家本泰、昆進之介、藤原良二、北原健雄、八敷哲生
- キャラクターデザイン、オープニング・エンディングアニメーション:南家こうじ
- 総作画監督:山内昇寿郎・古瀬登
- 美術監督:中村光毅
- 撮影監督:若菜章夫(ぎゃろっぷ)
- 撮影:ぎゃろっぷ
- 音楽監督:あかのたちお
- 音楽制作:ビクター音楽産業
- 録音監督:斯波重治
- 効果:石田秀憲
- 調整:桑原邦男
- 録音スタジオ:新坂スタジオ
- 編集:森田清次
- 現像:東京現像所
- タイトル:杉沢英樹
- 制作担当:平井寛(鈴木五郎)、金子泰夫
- 制作デスク:坂口健次
- 制作進行:新井正彦
- 設定進行:伯耆原深幸
- アニメーション制作:ぴえろ
- 製作:NHK・学研
- 主題歌
- キャスト
- 韓国語版放送
題:“ホホ・アジュンマ”(擬声語・‘おばさん’)